【チケットノルマに悩む方必見!】より多くの人にチケットを買ってもらう方法
「舞台(映像)のチケットをいかに買ってもらうか」
舞台や映像に参加する役者さんが必ずと言っていいほどぶつかることの1つが、自分の作品をいかに多くの人に見てもらうか=チケットを買ってもらうかというところだと思います。
SUBUTA!もそうですが、座組によってはノルマ目標(役者一人当たりチケット〇〇枚は売ってね)というのがあったりして、アマチュアに限らず苦労された経験がある方は多いと思います。
特に演劇を始めたばかりの方などは、どういう風に案内すればいいのか、誰に声をかけたらいいのかなど迷われると思います。
実際、私も最初の舞台は数人しか来てもらうことができず…そこから試行錯誤して、現在は1舞台/50人ほど来てもらえるまでになりました。その中で見つけた、皆様にも使っていただけるような基本的な方法を今回はまとめてみました。
今まで、何人かの方に集客のアドバイスをした際に、実際にやっていなかった部分なども含め書いているので、ぜひ参考にしてもらえると幸いです。
重要:そもそも論、チケットって売る必要あるの?
チケットの売り方について書く上で、この部分は一番重要だと僕は思っています。(ここはわかっているので、早く具体策を教えて!という方はこの章は飛ばしてください!)
僕はチケットを売ることはとても大事なことだと思っているので、その考えがある前提で、どうしたらチケットを買ってもらえるかを考えて試行錯誤してきました。
ただ、「チケットってそこまでして売る必要なくない?」「ノルマがあるから気は進まないけど、売らなきゃな…」「自分の演技や公演の完成度に自信がないから、案内しづらい…」このように考えちゃうこともあると思います(僕もそう思ってた時が正直ありました…苦笑)。
なので最初に「私はこういう考えなので、チケットを売るのが大事と思っている」ということを書かせていただきます。僕と同じ考えである必要は全くないのですが、なるほど、こういう考えだからチケットを売ることを大事と思っているんだなと、少しでも共感いただければ幸いです!
チケットを売ることに関しての僕の考え
舞台や映像に参加する立ち位置(役者なのか、スタッフなのか、主宰なのか、どういう目的の座組なのか、etc…)によっても異なるとは思いますが、主に下記の点で大事だと思っています。
①自分の関わっている作品を、1人でも多くの人に見てもらいたい
②チケットを売ることで、見に来てくれる方のために、良い作品にしなければという気持ちになる!
③多くのお客さんがいることで、役者・スタッフの作品への熱度が上がる
④演劇や映像を続けていくためにも
まず、①~③の部分に関して。私は関わった演劇や映像作品は、1人でも多くの人に見てもらいたいと思っています。役者であれ、スタッフであれ、自分が作るのに携わったものは1人でも多くの人に届け、少しでも見に来てよかったと思ってもらえるようにしたいと考えています。
僕は社会人でアマチュアなので、プロの方のような作品は創れないです。ただSUBUTA!のコンセプトでもありますが1人でも多くの人に演劇や映像などの楽しさを知ってもらいたいと思って、自分なりにできる限り良いものを届けられるようにと考えています。
また、チケットを買ってもらうことで、来てもらう方のお金・時間をいただくことになるので、それに見合う作品にしなければ!と気合いも入ります。
それと正直なところ…やっぱり多くのお客さんがいると、キャスト・スタッフも熱度が上がります!
どうしたら買ってもらえるのか?具体策
前提は長くなりましたが、ここからは具体的な手段について書いていきます。
①声をかけれる人をリストアップ
これは意外と大事です、ここで声をかけられる人の母数を把握しておくことで、どれくらいの割合で来てもらえれば目標に達するのかが明確になるためです。
また、リストアップ時に大事なのは、連絡できる人は基本全てリストに入れることです。今までも何人かに集客でアドバイスをしたことがありますが、大抵の人がリストを最初の段階で絞ってしまっています。
基本的に、連絡先を知っている人は(本当に難しい人を除いて)全部声をかける対象にしてください。この人は演劇に興味ないだろうとか、しばらく会ってないし声かけづらいとか変に考えなくてよいです。
意外と声を掛けられる側はそこまで気にしないし、個人的にはしばらく連絡を取っていなかった人と声掛けを気にまた連絡を取るようになって会うようになったりすることもありました。
②メッセージ:定型文のみ送らない
声をかけるときは、定型文だけをそのまま送るのは避けましょう。自分が受け取る側だったら嫌だと思います。案内文章は定型文でも、一言でもいいのでその人に向けたメッセージを添えるようにしましょう。
例
こんにちは!お久しぶりです。
コロナもあって中々連絡できず、突然の連絡ですみません<(_ _)>
緊急事態宣言も明けたので、また舞台に立つことになりました!
久しぶりに演技ができるので、今回は今まで以上に思いをこめて稽古しているので
ぜひ〇〇さんにもみにきて欲しいです!➡~案内の定型文~
③メッセージ+α:その人が来たくなる理由をつける
僕は結構、ここを工夫して声かけをしています。例えば、ワインが好きな人に連絡をする際は、劇場の近くのおいしいワイン居酒屋などを探して、観劇のついでにぜひ行ってみてください!とメッセージに添えたり、その人が+αで来たくなる理由を付けてあげると良いと思います。
④最低3回は声をかける
今まで何人かに集客のアドバイスをしてきましたが、ほとんどの人がこれをやっていないです。これをやるだけでも呼べる人数は変わると思います。
複数回連絡をしづらいのは、しつこいと思われるのでは…という不安だと思います。また、1回連絡したのに、既読スルーだったりした場合など…。再度言いづらいですよね、気持ちはわかります。
ただ、仕事でも営業をやっているのでわかったのもありますが、中々予約してくれないとか、返信が来ないとかは、大体お客さん側が忙しかったり、予定が読めないから…くらいの理由で、こいつうざいな…とかはあまり思われていないです。
単純に忘れているときもあると思うので、普通に再度連絡しましょう。3回連絡しても返信やリアクションがない場合は、さすがにそれ以上の深追いはやめた方が良いかもですが。
ちなみに、あのホリエモンも、主宰のミュージカルはチケットを知り合い1人1人に連絡をして売っていたそうです。その時のことで「営業はしつこさが大事」と言っており、私もそれ非常に共感します。
嫌がられながら連絡しろという意味ではなく、変に不安に思ったりする必要はないので、2~3回は必ず連絡すると決めて、声掛けを行っていくと良いと思います。
⑤観に来てくれた方への感謝を伝える
これは公演後の話にはなりますが、必ず観に来てくれた方にはメッセージを送ったり、後日会ったときに感謝を伝えましょう。細かいですが、こういう感謝や気配りがあると、また次回も観に来ようと思ってもらえるようになります。
当たり前のことですが、公演が終わった後は疲れや解放感などでつい忘れてしまうこともあるので、しっかりと行いましょう!
最後に
ここまで演劇でチケットを売るための具体的な手段について書いてきました。基本的な内容の部分も多いので、もしかしら物足りない部分もあるかと思いますが、少しでも参考になったなら嬉しいです!
※チケットノルマの是非はあると思いますが、この記事に関しては、どちらかと言うとどうやってチケットを売るかについて、少しでもチケット集客に困っている方の力になれればと思い書きました。その観点で読んでいただけますと幸いです。
Photo:UNSPLASH