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テレビニュースと視聴者の相互不信

RICOH GR IIIx , 絞り優先AE f4 , 1/1600sec , -0.3EV , ISO400(オート)

鉄道を撮る趣味はないのですが、逆光の中で光っている雑草がいい感じだったのでシャッターを切ってみました。少しトリミングをしていますが、35ミリ判換算で40mm相当というGR Ⅲxの焦点距離もぴったりだったかなと。

何分かおきに酷い強風にさらされて、たいした養分も得られないのに頑張っている感じがなんともけなげ。

強風にさらされているといえば(と、いつものように話題を強引に変えます)、テレビニュース。参院選の報道への不満や、例の銃殺事件で名前の挙がった団体のこともあり、SNS上では批判の嵐が吹き荒れています。

かくいう私も、テレビニュースへの失望が日々強まっているのです。筑紫哲也、久米宏というテレビニュース黄金時代から見続けていて、ここ何年もテレビニュースをかばい続け、ネットだけでなくテレビニュース「も」(「を」ではなく「も」)見ようと言い続けてきたのですが、地上波各局のキャスターニュースが、これほど及び腰だとイライラさせられることが多いです。

意地でも国会のニュースはやらない、と頑なに忌避しているところもあれば、政府の発表には異論を挟まないことを制作の方針にしているのではないかと思うものもあります。女性出演者陣を飾り物のように扱っているところもあります。

それに加えて、このぐらい簡単に説明してやらないと分からないだろう、オモシロニュースを挟まないと飽きてしまうだろう、スポーツニュースは皆が喜ぶに決まっている、と馬鹿にされている感じさえします。視聴者は信頼されていないんだなと残念に思うこともあります。

賛否両論がある政策が打ち出されたり、政治的に大きな事件が起きるとネット上にメディア批判が溢れるというのはいつものことかもしれません。

ただ、極端なメディア不信は陰謀論につながりかねないと思っているのです。危ないと思います。真実はネットにある、私だけが真実を知っている、あなたが言っていることは全て間違っている。という言説が広がってしまいます。

テレビニュースは新聞記事と異なってソースを示して反論するのが難しいのだと思います。新聞であればそれが例え有料記事であったとしても、何月何日のどこどこに書いてあると示して反論することができるけれど、テレビニュースはそれが難しい。特にアーカイブが残っていないキャスターのスタジオコメントなどはそうです。ただでさえ、テレビの方たちは表立って反論をしてくれません。

だからこそ、大雑把なメディア批判をせず、せめて何月何日のどの番組のどのコーナーが駄目だと思ったのか、誰の発言が間違っていると思うのか、どのVTRの作りが恣意的だと思うのか。そのぐらい解像度を高くして批判したいと思っています。

このままだと、視聴者とテレビ関係者の間の相互不信は高まるばかりだと思うのです。どうやったらこの悪循環を断ち切ることができるのだろうと考えてしまいます。この一方通行な状況へのイライラはどうしたらよいのかと。

このことはこれからも考え続けていこうと思っています。機会があればここにもまた。

テレビの報道番組の定点観測を趣味とする写真好き。酢豚にもピザにもパイナップルを許容します。

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