インボイス制度とは?
●インボイス制度とは
インボイス(invoice)を、和訳すると「請求書、送り状」とでてきます。
では、インボイス制度とは、請求書に関する制度なのでしょうか?実際はそうなのですが、それだけでは、理解には不十分です。
実は、インボイス制度は、「消費税の納税」に関する制度なんです。
ということは、インボイス制度を理解するためには消費税の仕組みを理解しなければいけません。
そもそも消費税はどの様に国に納税されているのでしょうか?
●消費税を納税しているのは事業をしている方のみ!?
皆さんは、何かを買ったり、サービスを受けたりすると消費税も一緒に支払っていると思います。でも、そのお店に支払っていても、国に直接納税しているわけではありませんよね。
では、だれが納税しているのか?そう、そのお店です。お店が預かって、代わりに納税しているんですね。
つまり、消費税の負担者は全消費者ですが、納税者はお店=事業者に限定されているわけです。
●お店の納税額のイメージ
先ほど、お店が代わりに納税すると言いました。もう少しイメージを膨らませてみます。
売上 1億円 預かった消費税1千万円
仕入 5千万円 支払った消費税△5百万円
経費 3千万円 支払った消費税△3百万円
差引消費税納税額2百万円
お店は、消費税を預かりもしますが、支払いもします。
ですので、納税する金額は、「預かった消費税―支払った消費税」となるわけです。
支払った消費税の方が多ければ還付されることもあります。
今回は、インボイス制度とは消費税の納税に関する制度であり、そもそも消費税はどの様に納税されているのかを説明しました。次回は、インボイス制度で、この消費税の納税の仕組みがどう変わっていくのかを説明します。
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