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二〇二〇年下半期のオタ活

三月発令の緊急事態宣言が解除されたのが五月下旬。で、七月になってから現在に至るまで、何回かアイドルのライブに足を運んだ。ワンマン、フェス、対バンなど。いずれも国が規制するような大規模イベントに含まれないやつだ。

もちろんイベントごとに感染症対策は成されていた。大体以下のような感じ。

■ソーシャルディスタンス確保のため、キャパ大幅減
■普段はスタンディングの現場でも椅子アリの指定席制。もしくは床にシールを貼ってその位置から動かないよう指示される
■マスク必須。コールはもちろんモッシュやリフトなど他人に触れる行為も禁止
■換気タイムを設ける
■チェキ会などの特典会はなし。もしくはツーショット無しで間にシールドスタンドを挟みソロチェキ撮影
■むしろオタク側を撮影してアイドルにサインとコメント付きのチェキを送る「逆特典会」を実施していたところもあった

などなど。

それで、現場を実際に体感してみてまず思ったのは、以前の【定員】がどれだけギュウギュウに人を入れてたか、ってことだった。オタク歴の浅い私なんかよりよほど通ってる人間的には、現状こそガラガラに見えるらしいけれど……

同じグループでも、以前は立錐の余地がないという表現がぴったりだった。曲に合わせてダバダバ動くにも垂直運動くらいししかできなかった。そんな中でも慣れてる人はうまい具合にスペースを見つけて踊り狂ってたけど、私はまだその域に達していなかった。

今のコールできない状況ではその分振りコピのようなボディランゲージの比重が大きい。ソーシャルディスタンスで隣の人との感覚が空いているフロアはドルオタ初心者のそんな楽しみ方にはかえって向いている。この状況で見つけた面白がり方の一つだ。

とはいえこの面白がり方はフロアを一杯に埋めたいアイドルの悔しさとかチケット売上減による運営の経済的負担なんかを犠牲にしたものだ。現状のままでいいとは口が裂けても言えない。コールできないの寂しいし、自分はともかく他のオタクがぐちゃぐちゃになってリフトやモッシュしてるの見るのは楽しいので。

だから私も早く諸々が収まることを祈る。その上で、せめて今のこの状況を功夫を積む期間と思って、より強いオタクになろうと思う。振りコピにしても単にわちゃわちゃやってる状態をもうちょっとなんとかしたい。今をできる範囲で楽しむのと同時に、いつか今のレギュレーションが全部取っ払われた時、規制以前の現場以上に楽しめるように。

まあでもしばらくは大人しく過ごしますです。アイドルもオタクの皆さんも良いお年を。

(最初の画像は今年春オープンしたばかりの立川ステージガーデン。イベントやってない日は客席を無料開放中)

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