【逆引き寄せ】や【願うと逆になる】はなぜ起こる? 脳科学的に解説
引き寄せの法則であるあるの、「逆引き寄せ」を経験したことはないでしょうか。自身の願いとは逆に働いてしまう現象です。 「〜したい、できる!」と色々頑張っているのに、遠のいてしまうような感覚です。
なぜ起きてしまうのかを、梯谷幸司氏の「無意識のすごい見える化」の内容を要約しながら解説していいます。
脳は思ったことと「逆に動く」
脳は思ったことと逆に動くという性質が深く関わっているようです。
東京大学大学院にてラットでの動物実験を通じて
というレポートが発表されました。
どういうことかというと、
どういうことかというと、生の対比として死を意識する記憶が必要なのです。死があるからこそ生をより実感できます。だから、苦しい出来事が必要となってしまうのです。
光と影の陰陽の法則をイメージするとわかりやすいでしょうか。
安心安全が欲しいと思うと、「安心安全が欲しいんですね。だったら反対である苦痛なことや危険なことを集めないといけないですね。と動きます。
死を悪いものとして捉えていると、誰もが死に向かってきているにもかかわらず、嫌なことが近づいてくると、生きることが苦痛になってくるわけです。
そして、目の前のいっぱい生きることが不可能になっていきます。このように生きることが目的になっていると人生はうまくいきません。
命を大事にすると死にたくないと思うようになり、命に固執し始めます。そして悪循環にはまってしまう、要はパラドックスなのです。
脳は心の「裏」にある言葉を現実化する
脳は思ったことと逆に働く=心の裏にある言葉が現実化する、と解釈することもできます。
思ったことの奥にある心の裏の声や、セルフイメージが現実化するということです。例を見てみましょう。
「私は理解されない人」を証明する舌がん患者の例
ある女性が、ステージ4の舌がんになり、手術を受けることになりました。梯谷氏は、彼女のブログを読み、ピンときたそうです。
舌がんの手術をすると言葉が不明瞭になり、会話が以前より難しくなります。
それが彼女の本当の目的なのではないかと考察したそうです。
さらにブログを読み進めるとやはり「私は理解されない人」という前提で文章を書いたことがわかりました。
「理解されないこと」を証明するために舌がんになり、理解されない人の仕上げをしようとしているのではないか、と考えました。
驚くかもしれませんが、
舌がんで意思疎通が取りづらいから、理解されないのではなく、
理解されないという意識のアウトプットとしての舌がんと解釈するのです。
つまり、逆に働く=心の裏にある言葉が現実化する、これが脳のメカニズムなのです。
心の裏のネガティブを書き換えればいい
自分の心の裏の言葉がどうなっているかを知るにはどうすればいいでしょうか?
それは結果から憶測していくと自然と解けるようになります。自分の目の前に起こる出来事をよく観察するということです。
この脳の厄介な逆に働く性質にどう対処すべきでしょうか?
うまくやろうとしてるのに、良い結果が出ないなら、心の裏にネガティブが隠れているということを疑う。
そして、そのネガティブイメージそのものをポジティブなものとしてメタ無意識の認知パターンを変える。
ネガティブをポジティブに書き換えた例
梯谷氏自身が書き換えた例として、「バカ=ネガティブ」があります。
お気に入りのバーで飲んでいると、
「もしかして自分で自分のことを馬鹿だと思ってるんじゃないか。」「馬鹿がばれるのが嫌だな何とかして隠さないととSNSへの書き込みを控えていたんじゃないか」 と
そこで次のようにリセットして、無意識下での認識を書き換えました。
このときモデルとして登場してもらったのがアップルの創業者スティーブジョブズさんです。「stay foolish(バカ) stay hungle」という名言を残したように、一見、バカげたアイデアや行動を通じて、世の中に革新的なインパクトを与えてきました。
その後、「梯谷さんのノウハウを年間使用料3000万円で買いたい!」というオファーが断った後も次々ときたそうです。
これの現象は何なんだ?と探った時、「バカはいいことで、このままでいいや」、とポジティブに書き換えた結果と判明しました。
「バカは悪いから隠す」、から、「バカは悪いものじゃなく、ありのままの自分でいい」という自分基準で発したメッセージが人の心を動かしたのです。
健康面で心の裏を書き換えるには
こちらからは本書にはない、私個人の考えです。
では、健康面はどうでしょうか? 病気や怪我にポジティブな側面はなく
なかなか見出しづらかと感じる方も少なくないと思います。
色々な健康法を試してるのに、うまくいかない。実はこれ、病気=悪いもの、避けたいというネガティブが原因だったのです。
病気・怪我をネガティブに捉えるのをやめて、ポジティブな側面を考えて、書き換えみるとこうです。
病気は今後より良い人生を送るための見直しイベント、と捉えると心の裏を書き換えて、逆に動くことから脱却しやすいのではないでしょうか。
言語パターンを修正すると脳の働く部位が変わる
心の裏を変える=思い込みも言語も変わるということです。
言語パターンを修正することで、脳の活動する部位が変わり、体に分泌される物質が変わる。
スッーとこれまで悩んでいた問題が消えてさっていく感覚を体験できます。
そして、「何かをしなければいけない」という焦りから、何かを「許していなかった自分に気づく」 という思い込みの発見につながります。
もっと知るには
このように、言語テクニック、脳科学、心理学を組み合わせた様々な手法が紹介されています。ワークショップも実践的で充実しています。
本書はAmazon unlimited 内の中に入っているので、初月無料で購読可能です。
また、著者の梯谷氏はトランスフォームマネジメントとという会社を経営し、無料ウェブセミナーなども開催されています。
読んでいただき、ありがとうございました。ではまた🖐️