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美術品投資は投機?投資?
現物投資の中でも注目度が高いのが美術品投資。仕組みはシンプルで、購入した(投資した)作品の価値が高くなって、購入額以上の金額で売却できればその差額が利益になります。
美術品の購入金額 - 美術品の売却金額 = 利益
厳密に言えば、購入・売却のために使った手数料なども計算する必要があります。いずれにしても、けっこうシンプルな仕組みなのが美術品投資です。
美術品投資って本当に投資なの?
美術品投資は、「投資」として行っている人と「投機」として行っている人がいるのが現状です。どちらが良いのかは一目瞭然。投資として行っているのが、本来の美術品投資のあるべき姿でしょう。
それでは、投機として美術品投資を行っているのはどんな人でしょうか?それは、新人・若手作家の作品を青田買いしているような人です。
確かに、まだ売れていない新人・若手作家の作品は安くて入手しやすいです。しかも、将来的に有名になれば価値は一気に高まることでしょう。
投機としての美術品投資はおすすめしない
そのため、投資に向いているように思えます。実際に、それをおすすめしている方もいるのが現実です。しかし、ただ新人・若手の作品を青田買いしているだけでは「投機」です。
投機はギャンブルであり、投資とは趣が違います。本気で投資をしたいと考えているなら、投機の性質を持っている投資はするべきではありません。確実性も薄く、投資しても回収できない可能性が高いでしょう。
まとめ
美術品投資をするなら「投資」をしましょう。新人・若手の作品を青田買いのように買い漁るのは「投機」です。投資とは趣が違うため、投資目的なら別の手段を選ぶのがおすすめです。
もちろん、新人・若手の作品で美術品投資をするのが悪いことではありません。その際には青田買いするのではなく、しっかりと将来性を判断した上で投資をするべきなのです。その方法については、また新しいノートで紹介したいと思います。