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【論理的思考】地頭を鍛えるフェルミ推定ノート
こんにちは!本日は私が最近読んだ「地頭を鍛えるフェルミ推定」(東洋経済新報社)という本の内容を紹介致します!
この本を読みフェルミ推定を理解することで、「ロジカルシンキング」「仮説思考」「モデル化」「定量化」など広く「地頭力」を鍛えることができます。
フェルミ推定とは?
フェルミ推定とは、直感で思いつかないような数量を知っている知識をもとに合理的な仮説やロジックを駆使して短時間で概算することです。文字だけではわかりずらいので例を上げましょう。
例えば「日本にネコは何匹いる?」という問題。これを急に聞かれても答えることは難しいですよね。
しかし「日本の世帯数」「猫を飼っている世帯の割合」「一世帯が飼っているネコの数」が何となく想像できれば、計算を用いて「ペットとして飼われているネコの数」は大体求めることができます。(本書でさらに細かく計算をしていきます)
このフェルミ推定を行う目的は問題に対して正確に解を出すことではありません。フェルミ推定を解くことで「ロジカルシンキング」「仮説思考」「モデル化」「定量化」などの思考プロセスを身に着けることが目的です。
この思考プロセスを身に着けることで、普段の仕事や就活の面接(戦略コンサル)で生かせる地頭力が鍛えられるのです。
フェルミ推定は論理的思考の訓練ツールとして奥が深いです。この本であなたも地頭力を鍛えましょう!
フェルミ推定の基本体系
フェルミ推定の問題には基本的な体系があります。本書では基礎知識として最初に基本体系から学んでいきます。
※ここの内容は理解しにくいのでサラッと読み飛ばしても大丈夫です!後々意味が分かってきます!
まずフェルミ推定の問題には大きく2種類に分けることができます。ストック問題とフロー問題です。
ストック問題は「あるモノの一時点における存在量」を求める問題。具体例は「日本にある自動車の数」です。これはいま日本に存在する自動車の数を求めるものなのでストック問題の典型例です。
フロー問題は「あるモノの一定期間における変化量」を求める問題。具体例は「日本の自動車の市場規模(一年間で)」です。これは自動車が一年という期間で売れた販売額なのでフロー問題です。フロー問題は物量やお金の変化量(売り上げ)などが問われるものがほとんどです。
ストック問題には2つのアプローチ方法があります。所有アプローチと存在アプローチです。
所有アプローチはモノを個人や法人が所有しているものとしてアプローチするす方法。例えば「日本にピアスは何個あるか」という問題は「ピアスを所有している人の数、保有数」をベースに考えるので所有アプローチといえます。
存在アプローチは面積やユニットなどモノが存在する空間をもとにアプローチする方法。例えば「日本に電柱は何本あるか」という問題は「家の周りにある電柱数、電柱一本当たりの面積」などをベースに考えるので存在アプローチです。
そしてフロー問題も2つのアプローチ方法があります。マクロ売上推定とミクロ売上推定です。
マクロ売上推定は買う側から売上を推定することです。例えば「日本における自動車の市場規模(一年間)」を推定する問題。これは我々買う側から考えて、一年間で車を買う世帯の割合などからアプローチして推定します。
ミクロ売上推定は売る側から売上を推定することです。例えば「あるスタバの一日の売上金額」を推定する問題。これは売る側(スタバ)の席数、営業時間、回転率からアプローチして推定していきます。
※何度も言いますが基本体系を今完璧に理解するのは難しいことです!実際に問題に触れて慣れましょう!
フェルミ推定の5ステップ
フェルミ推定の問題を解くには5つのステップを踏みましょう。
ここでは「日本には鞄がいくつあるか」という例題をもとに5つのステップを説明します。
①前提確認
前提確認では「鞄」をどのように定義するか、どのような鞄を数えるのかを決めます。ここでは「ボストンバック」や「ポーチ」なども含め「個人が所有している鞄」を今回数える「鞄」としましょう。
②アプローチ設定
アプローチ設定では基本的な式を作ります。前提確認で「個人が所有する鞄」と決めたので、
日本における鞄の数=日本の人口×鞄の平均所有数
という式になります。
③モデル化
モデル化ではアプローチ設定で作った式をさらに細かく分解してより正確にしていきます。
まず「日本の人口」は大体の1億2000万(人)としましょう。
次に平均所有率ですが、これは「女性は男性よりもおしゃれに気を遣うので多く所有している」「0~10代の人より金銭的に余裕がある20~40代のほうが多く所有している」など様々なイメージがわくと思います。
「個人のイメージ」をもとに「論理的な根拠」を提示して式を分解していく。そしてさらに細かい式を作るのがモデル化です。
④計算実行
②と③でできた式に数字を代入して計算をしていきます。
今回の例題では簡単に
日本の人口=1億2000万人
平均所有数=3個(男女と前年代の保有数を足して割った数)
になったとしましょう。
1億2000万×3を計算して3億6000万(個)という数字が出ました。
⑤現実性検証
最後に、出た数字が明らかにおかしい数字になっていないかチェックしましょう。
実際に日本の人口や平均所有数をネットで調べて正確性を見ることも現実性検証の方法です。(当たっていると嬉しい)
「鞄の数が一兆個になった」というように的外れな数字が出なければ大丈夫です。
以上5つのステップでした!これを駆使してフェルミ推定の問題を解いてみましょう。
少し長くなってしまったので次回に続きます!次回は一緒に問題を解くところまでやります!
まとめ
「地頭力を鍛えるフェルミ推定」という本の紹介をしました。フェルミ推定とは直感で思いつかない数の問題を解くこと。これを行うことにより論理的思考力が身につき、地頭が良くなります。
この本はフェルミ推定の基礎知識と練習問題があり、とても理解がしやすい本です。ぜひ購入するか図書館で借りて読んでください!
次回は本書に書かれている問題を数問扱って、実践していきます!
本日もありがとうございました。よろしければフォローとスキよろしくお願いいたします!