【午後、うとうとしていたら銀河鉄道に乗っていた!!】

　もう「秋の兆し」がそこまで来ている沖縄本島でも、時折冷たい風を運んでくるので、昼食の後のうとうとしている時に強い日差しも和らいで涼しく心地よい雰囲気に飲まれて寝入ってしまうことがある。

　そんな10月も下旬を迎えて年末への足取りは早いと言うのに、秋風に任せて、横になった瞬間、思い切り強い力で「ぐい」っと引っ張られて真っ暗な夜空を何かに揺られて、僕は車窓を眺めて居たんだ。あれ、この感覚、以前どこかで、と思ったら案の定、「銀河鉄道」に乗っている。今回で三回目だけれど、やっと一等客室に乗れている。でもガランとしているので、二等客室や三等客室に行ってみるとみんなワイワイガヤガヤ、なぜこの列車に乗っているのか何と無く気づいている人、「ここはどこ？なんでこんな所に」と慌てふためく人々、車窓を眺めている人、大きな荷物を抱えて駅から入ってくる人、途中の駅で降りていく人々、色々だったけれど、ああ、最近見た映画の影響かな？とも思って居たけれど、以前乗ったことがあるので、知っている。この列車に乗っている人は突然ここに連れてこられた人々で、その理由も行き先も知らされて居ないのだ。当然みんな右往左往すると思う。生きた人が乗ることは滅多に無い。僕は運よく今回で3回目だけれど、外では雪が降って居て、それから一瞬真っ暗になって、それから沢山の星空が見え始めた。遠くに昔懐かしい風景があっという間に後方に過ぎていく。

田園風景のみえる丘