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ピティナ特級2024、三次予選感想

2022、2023と特級公式レポーターとしてレポートやインタビューなどを記事にさせていただいている寿すばるですが、2024年は自宅から個人的な感想を綴っていこうと思っています♪

今年も始まっていますね!
日本の夏、ピティナの夏、特級の夏!!

出場者は昨年、一昨年と公式レポをしながら応援していた方たちも多くて、嬉しい、楽しい、悔しい、などなど……自分が参加しているわけでもないのに既に一喜一憂の感情ジェットコースター状態になっているところです。

書いているうちに結果が出ましたので、曲ごとに目次を立てて結果も含めて書いてみました。

一次予選
二次予選1日目
二次予選2日目
も併せてご覧ください

岩間 優希/津野 絢音/深津 天馬 ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18

私の大好きなピアノ協奏曲です!
特級でも選曲されることが多い通称ラフ2、今回も3組の演奏を聴くことができました。

岩間さんは慎重さと推進力のバランスが心地よく、鍵盤を一心に見つめる真剣な姿も印象的で、とてもエモーショナルでした。
津野さんは重厚で力強く、かつ、入り込み過ぎず俯瞰したような清々しい上品さを感じました。
深津さんは集中力の高さと熱量が聴いているこちらにも伝わるほどで、私も手に汗を握って画面に釘付けでした。

岩間さんと深津さんはセミファイナル進出ならずでしたが、三者三様の演奏が素晴らしかったです!
津野さん、セミファイナル進出おめでとうございます🎉


塩﨑 基央 ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 Op.73 「皇帝」

ネットでは「なで肩のモD」でお馴染みの塩﨑さん、1音目からなんという華やかさ! お城の大広間が見えるようでした。
ご自身が立ち上げたオーケストラも頑張っていらっしゃる影響か、伴奏の先生の音をよく聴いて、コミュニケーションがとてもうまくいっているような印象も受けました。
セミファイナル進出おめでとうございます🎉


金﨑 瑞希 リスト/ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調

この曲も大好き!
多くの出場者が第1楽章を演奏する中で、金﨑さんの演奏は第2楽章から終わりまで。
第3楽章、宇宙の星々が会話するような掛け合いが素敵で、最終楽章も鮮やかな色彩感と花の香りがしてくるような堂々とした豪華さがお見事でした。
セミファイナル進出おめでとうございます🎉


渡邊 伽音 サン・サーンス/ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 Op.22

渡邊さんの濃密な音色が本当に魅力的で、物憂げな主題が心に重く刺さります。もう絶対ファイナルで聴きたいと思っていたのでセミファイナル進出ならずが本当に本当に残念です。
2、3楽章のコンチェルト動画があるのでぜひ聴いてください!


山本 悠流 ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 Op.30

山本さんは彼の持つ音楽の大きさに強引なまでに引っ張られてしまう、抗えない魅力の持ち主だと感じました。第1楽章を聴き終わっただけで全楽章を聴いたような疲労感……でもそれがイイんです。
セミファイナル進出おめでとうございます🎉


大西 愛華/大山 桃暖 プロコフィエフ/ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26

緻密で精巧なプロコフィエフの同協奏曲は、偶然にも並んだ順番での演奏となりました。

大西さんの演奏は、息をするのを忘れる程に美しい色彩あふれる音の絵巻。
大山さんの演奏は一変して、ダイヤモンドの迷宮に迷い込んだような、目が眩むほどのきらめきの世界。

同じ曲なのに全く印象が違っていて、好きな曲なこともあり夢のような時間でした。
大西さん、大山さん、セミファイナル進出おめでとうございます🎉


南 杏佳 チャイコフスキー/ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調 Op.23

南さんは二次を聴いたときに強烈な衝撃を受けました。音の残像がずっと残って……。三次のチャイコフスキーも、王道の華やかな凛々しさの中に飲み込まれそうな深淵を内包していて、ミステリアスな翳りに強く惹かれました。
セミファイナル進出おめでとうございます🎉


セミファイナルは8月18日、第一生命ホールにて開催!
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