CASIOさん、角野隼斗大好き過ぎ問題
2021年の3月から、CASIO電子楽器アンバサダーとして、主に電子ピアノPriviaシリーズを担っている角野隼斗(かてぃん)さん。
YouTubeLiveなどでPriviaと共に素敵な演奏を届けてくださっています。
今回のnoteでは、かてぃんさんとCASIOの関わりについて書こうかなと。
ずっとこれ、まとめたかったんです。この関係は歴史に残ると思うので! 音楽史の目撃者として書いておきたい!
というわけで、知る限りの時系列に沿って並べていこうと思います。
2019年 無名時代から既に
無名時代とは書いているけれど、特級グランプリ受賞の翌年ではあるので、今ほど有名じゃない頃、って感じで。ピアニストとして歩みをスタートしだしていた頃ですね。(このツイートがCASIOの記事に書かれている「ライブイベント」なら、まさに出会いの貴重なワンシーン)
2020年 メディアに名前の出る仕事
CELVIANO Grand Hybridを使ってのピティナ課題曲デモ
次の動画は、おそらくYouTubeチャンネル上での初めてのCASIOの協力つきライブなのではないかというもの。現在かてぃんラボ(YouTubeの有料メンバーシップ)限定になっているのですけど、CASIOが開発した【Music Tapestry】という技術を紹介していました。
今回の趣旨とは少し離れますが、ミュージックタペストリー繋がりで興味深い記事があったのでこちらもぜひ。CASIOの楽器部門の本気度……!
この年のベストドレッサー賞でも授賞式の演奏を担当しました。前回と違うのは、CASIOのPriviaPX-S1000のPR記事に『角野隼斗』と写真付きで明記されていたこと!
メディア掲載や、ミュージックタペストリーのライブの感じから、おそらくこの頃にはもう翌年春からのアンバサダー就任が決まっていたのではないかな。なんかこう、「こういうロケーションでPriviaを使ったライブを年に何回かしていただいて…あ、内容は特に指定しないので、いつもの感じでやっていただいて大丈夫なので」みたいなお試しというか、お見合いみたいなLiveだったんじゃないかなと、なんとなく思ってます。
年末には宮本貴奈さんや坪口昌恭さんを迎えての特番ナビゲーターも務めました。※楽器フェア2020、アーカイブなし
(翌年明けてすぐにインターネットラジオでも期間限定で放送され、告知動画がちょっとだけ見れます)
2021年 CASIO電子楽器アンバサダー就任
きました! 樫尾隼斗! かっこよ! 好き!!!!!
CASIO=樫尾(創業者の名前)であることから、アンバサダーとしてスタイリングされて妙にイケ散らかすかてぃんさんを勝手に【樫尾隼斗】と呼んでいます笑
もう実質Priviaの化身が顕在化してるんですよ。つくも神みたいなものですよ。実際ねノータイムで音色チェンジとかするんでね。
なんならCASIO創業者のひとりであり稀代の発明家、樫尾俊雄が隠していた人型自動演奏電子ピアノなんじゃないか疑惑も浮上しますよ(しません)
4月にはCASIOのスタジオからのYouTubeLiveがあったり(こちらも現在ラボ限定公開)
(なおリベンジと書いてあるのは最初に音が出ないトラブルがあって仕切り直したため)
夏には新製品Privia PX-S1100登場
9月はBEAMSコラボでラジオ
TVCMも樫尾隼斗!
11月にはTVCM放映記念と題して代官山蔦屋書店からのYouTubeLiveが行われました。鴻崎正武氏作の絢爛な金屏風の前に座す樫尾隼斗のかっこよさといったら……。孔雀ですか。(こちらも現在ラボ限定公開)
2019年、2020年と続けて(※)ベストドレッサー賞の授賞式での演奏を担当してきたかてぃんさん。今年は主催が同じ日本メンズファッション協会の【ベストデビュタント賞】を受賞しました。
そりゃね、こんな近くに将来有望な人がいて、めきめき頭角を現すの間近で見てたら放っておけませんって笑
ベストドレッサー賞も近い将来、ですよね!(熱望)
※(2021年に関しては授賞式の演奏を担当したという表記をみつけられなかったのですが、下記リンク先の画像を見るとバンド形式で顔を見せない配置(おそらく授賞式)とソロで顔を見せる配置(おそらく自身の受賞によるミニライブ)の2回、演奏機会があったように見え、3年連続で授賞式の演奏を担当したのではないかと思ってます。。。なにかソースあったら教えて下さい)
SPICE 第18回ベストデビュタント賞(音楽部門)受賞
日本メンズファッション協会『第50回ベストドレッサー賞』
2022年 CASIOの角野隼斗大好きが溢れすぎる
この年の全国ツアーで、パンフレットと一緒にPriviaの広告が配られました。
常々、CASIOのすごいところは、アンバサダーファーストなところだと思っています。中でも驚いたのは、この広告でした。
表は彼のアーティスト写真を手掛けていたオガタ氏による映像から切り抜いたもので、裏面は黒背景の中心に赤いPriviaというもの。
しかも、角野隼斗のコンサートでいつも用いられるものと同じA4の厚紙に印刷されていたのです。
CASIOの広告なのにCASIO寄りではないんですよ。
別にCASIOが手掛けている広告デザインだってハイセンスだから、それが折込まれていてもなんの違和感もないと思うんです。かてぃんさんがおしゃれなインテリアに囲まれてPrivia弾いてるやつとか、普通に欲しいですし笑
でもそれをしないで、ツアーのデザインコンセプトに沿ったものにしているのがすごい。
これ見て、感動して泣いちゃいました。これまでも樫尾隼斗のアートワークが高級感すごくて、CASIOはPriviaのブランドイメージを高める方法として、角野隼斗のブランドイメージを高める選択をしてるんだなと思っていたんです。でもここまでアンバサダー寄せで広告を作るなんて。
と、すごい企業を味方につけているんだなぁと。思った矢先。
かてぃんさんが、かの地での出来事を憂いてチャリティーライブを開催するとの報せが。
この件に関して、かてぃんさんは開戦の頃から度々インスタストーリーで気持ちを滲ませていました。自分には何かできないものかと考えていたんだと思います。
その気持ちに〈共鳴〉したCASIOが用意したロケーションは、なんと東京タワーでした。3月10日、東京大空襲のあったこの日に、戦後の復興のシンボルともいえる東京タワーを選んだCASIO……どういうことですかもう。
これってCASIO側が「この日はここで」ってするのかな、それとも「東京タワーでやりたいんですけど」って、かてぃんさんが相談したのかな。
どっちにしてもすごすぎて泣いちゃう。
この日のスーパーチャット総額は394万円。YouTubeに場所代として差引かれる分をかてぃんさんが埋めて400万円を寄付しました。
話はここで終わらず。CASIOが用意したのは東京タワーだけじゃなかったんです。
プレスリリースはライブの翌日でした。
〈共鳴〉し過ぎじゃないですか。
この時点で、もしかして角野隼斗は、私が思っているよりCASIOのトップに近いのかもしれない? と思うようになりました。
このあたりまでは、かてぃんさんに関係しているのは楽器部門の方だと思っていたんです。カシオは大企業なのでG-SHOCKに代表される時計部門など、様々な部門に枝分かれしているので。ところが、Privia PX-S7000の発表に際し、複数場面で【営業本部長:樫尾隆司】のお名前を目にしました。
お名前を見て(うっそ、かてぃんさん樫尾一族の直属なのか……)と驚愕。しかも、この方、どうやら樫尾俊雄氏の御子息なんですね。
隆司氏は樫尾俊雄記念財団の理事長でもあるみたいです。
私も別に詳しいわけではなくて、たまたま、妹が使っていたのが初代のPriviaだったんです。それでググり癖で(カシオミニとかカシオトーン作った人の息子だ、なんかすごいな)くらいの変な記憶だけ持っていたんです。なのでお名前まで憶えていたわけではなく、改めて確認してビックリという感じで。
かてぃんさん、やっぱりCASIOの中枢にいるんじゃないかと感じました。あと記念館で感慨に浸る姿に人型自動演奏電子ピアノ疑惑が再び浮上(しません)
そして新製品Privia PX-S7000のキャッチコピーは
【Style, Reimagined / 彩る、そのスタイル】
メインビジュアルに選ばれているのは目を引く黄色いボディ。ハーモニアマスタードという、一見すごく攻めた色にも感じられますが、前作までの赤と比べ、ナチュラル系インテリアをも含めたどんな部屋にも馴染みそうな色味が見事。そういえば、かてぃんさんの前の部屋のカーテンがこんな色だったなぁ、なんて思ったり。
即興的に角野隼斗作曲の『胎動』が入っている動画も良き。
と、ここで翌年の全国ツアーが発表になり……えっ、ツアータイトル……。
【Reimagine】て……!!
なんかもう、芸能人カップルの匂わせみたいなことして笑
この関連性について、どちら側からも公式説明なし!
(説明あった? 誰か知ってたら教えてください)
これがね、人気が出てから乗っかってきた企業だったらイラっとしたかもしれません。でも無名時代から支えてきたCASIOですから、もう何も言いますまい、ですよ。むしろまた泣いちゃいましたよ。
それから、(たぶん)ルイサダ先生の繋がりでシンガポール公演があった時もCASIOはすごいことしてくれました。
マリーナベイサンズですよ。。。。もうね、東京タワーのあとシンガポールでCASIOとやるってなったらここしかないでしょとは思いましたけどね。
角野隼斗の行くところに追いかけていくという推し活の鑑みたいな状態になってませんか。気持ちでは私が一番推してる!って思いたいけど、CASIOには誰も敵わないんじゃないかと笑
発売のタイミングも翌週とかで、調整したんかってくらいちょうど良かったですね。
それにしても、相変わらず緩いアンバサダー。10:00あたりからコーラで乾杯しながら製品紹介してるんですが「ハーモニアマスタードという色らしいんですが」「シンガポールでの発売は来週だそうです」「なんか、上位モデル…らしいんですけど」と、あんまり売る気がなさそうなところが逆に好感度高いという。
そんなぐだぐだなところで「とてもピアニッシモが表現しやすくなって僕は大変うれしい」とボソっと入れてくるのが良いです。
かてぃんさんにとっては、色や価格帯よりも〈音の表現しやすさ〉が重要なことで、その本音がゆるっと聞けて、あとは演奏で楽器の良さを伝えてくれる、何を買うにしてもこういう営業マンから買いたいな、と思わずにはいられないところがすごいです。
2023年、手を取り合って世界へ
年明けからスタートした全国ツアー【Reimagine】にも去年同様、CASIOの広告がありました。
そりゃツアータイトルと新製品のコピー揃えてくるくらいですから、当然ですね笑
クラシックのコンサートパンフには、結構な数の協賛社名が掲載されていたりしますけど、角野隼斗はCASIO1社なんですよね。よく考えたら(よく考えなくても)これってすごいことなのでは。
そしてツアーファイナルのオペラシティに【樫尾】と書かれたフラワースタンドがありました。なんと、その名は創業者の樫尾四兄弟から脈々と受け継がれ、当時のCEO(最高経営責任者)である樫尾和宏氏のものでした。
いやいや本部長の隆司氏じゃなかったっけ。特例中の特例とまでは言わないにしても、この規模の大企業からお花が来る場合、大抵は事業部名義で、名前がでても事業部長とか、出版社とかなら編集長とか、そういう感じじゃないかと。社長て。
これはもう、CASIOと角野隼斗の関係が末永く続いていく、という意味合いなのだろうなぁと、また目頭が。
コンサートといえば。角野隼斗のコンサートに行くと、何気にPriviaカラーかな? ってコーデのお客さんがいらっしゃいます。いつかドレスコード:PriviaカラーでPriviaライブとかあったら面白そう。
まさしくその頃、Priviaのプロモーションも続々でした。しかも海外展開が増し増し。
もともと広く海外販路も持っているCASIO。樫尾隼斗のアートワークは当初から海外販路も意識してるなぁという印象がありましたが、新製品が出てからはYouTubeやインスタでも海外向けアプローチがぐんと増えました。
「はろー笑 にーはおー笑」って。
台湾のスタッフさんたち鷲掴みじゃないですか笑
CASIO、完全に角野隼斗の使い方を分かっている……。
そして4月。カリフォルニアで開催の楽器見本市にCASIOが参加、かてぃんさんも参加。共演はホセ・ジェイムズ、なんと日本からも配信で見られるということで、めちゃくちゃ盛り上がりました。
翌日には夕日を臨む丘からYouTubeLiveも。
知り合って2日3日とは思えないほどに融け合うVibesにホセから「もう僕ら2人の曲みたい、(バンド曲だから)2人でやるのは大変なのにね、特別なコラボになったよね」みたいに言われて大喜びのかてぃんさん、よかったね。
このときのホセ、前日よりも遠慮なく楽しそうに弾くかてぃんさんに甚く感激している様子で、歌も本当に気持ちよさそうでした。
これ見て、あー、かてぃんさん海外でもやっていけるな、って、謎の確信。(どこから目線かな?)
このセッティングをしたCASIOはやっぱりすごいなと。上のホセの動画を見てもわかるけど、ホセはすごくクレバーで、あと日本人ミュージシャンとも一緒にやっている人だったりもして、日本人かてぃんの(プチ)アメリカデビューにめちゃくちゃぴったり過ぎ。
とはいえホセだって音楽に誇りを持っている一流ミュージシャンなので、いくら仕事だからってただの若造相手じゃこんな顔して歌わない。
ホセもきっと彼を好きになるに違いないという、CASIOの角野隼斗に寄せる期待と信頼あってこその共演だったと思います。
からの。
そのままアメリカ在住。かてぃんさんが言っていたアーティストビザというものの発行条件には、アメリカで芸術の仕事をするというものがあるので、おそらくですがCASIOもNAMMの参加含めて他にも何かしらの仕事を用意しているのではないかな。
NAMM出演が公表されたときのこんなネタ引用に「いいね」で乗っかってくれるノリのいいCASIO公式さんも大好きだー!
ネタに乗ってくれたのかと思ったら、CASIOの決算報告資料にしっかり書いてありました。世界征服、ネタじゃなくてがっつり本気じゃないですか。
CASIOの本気が伝わりすぎて、今年後半も目が離せません!
20231130追記:José James featuring Hayato Sumino supported by CASIO
ビルボード大阪と東京で行われたホセ×ハヤトのライブ、ここでもまた『前面に出てこない戦略』発動だったようです。北風と太陽でいったら太陽。
CASIOのライブだからPriviaと歌かと思いきや、ステージにはグランドピアノだけ。現地に行かれた方の投稿でもキーボードはなかったとのこと。チラシすらなかったらしいです。まじか、というか、やっぱりか、みたいな気持ち。Priviaはグランドピアノの音をあの価格で追及してますというコンセプトもありますからね、角野隼斗にはグランドピアノのイメージでいて欲しいわけです。自社製品を前面に出さなくても、アンバサダーの輝く場をつくれば自然と売上もついてくると確信しているのでしょう。いや、でも待てよ……CASIOの中の人たちがグラピ×ホセのライブが観たい! とかだったかもしれない笑 私だったら観たいし!
真相は不明ですが笑 とにかく自社製品がステージにないプロモーションが可能なCASIO、すごい。
クリスマスカラーなのか、Privia概念コスなのか、ホセが赤いスーツだったのがもしかしたらステマだったかもね、くらい控えめなCASIOさん。(かてぃんさんのインスタストーリーでは、ちょこっとだけ赤いPrivia弾いてたりして、かろうじてあれがダイマでしたかね笑)
素人ひとりの観測なので、抜けているところもあるかもしれませんが、2019年から2023年前半まででこの量……まとめてみて分かる、すごい密な関係ですね。
他にもこんなことあったよ! というのがありましたら教えて下さると嬉しいです。
CASIOさん……樫尾さん、本当にすごいです。ただのいちファンですが、お礼を言わせてください。
いつもかてぃんさんへの協力を惜しまず、大切に扱ってくださり、ありがとうございます。
こういう……お礼って、何だろう? という違和感はあるんです。ファンは礼を言う立ち位置なのかって。でも言わずにいられないんですよ、なんか上手くまとめられずごめんなさい。
これからも、CASIOとかてぃんさんが良い関係でありますようにと願って。。。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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