Salience(サリエンシー)とTV通販広告。
和訳すると「顕現性(けんげんせい)」と訳す事が多いようです。
ブランドマネジメントでは、そのブランドや商品を「頻繁に頭に思い浮かびやすくする」事を指します。
デザイン性に秀でているスマホは?
といわれて、アップルを思い出しませんか?
(思い出さない場合も勿論ある)
このように、商品のサリエンシーが「何か」をとらえる事は、
競合商品より「購入の優先順位」を高くするための、重要なポイントになります。
<テレビ通販にとって、サリエンシーとは>
ここで本題の、テレビ通販とサリエンシーとの関係について。
前段で、サリエンシーとは、「頻繁に頭に思い浮かびやすくする」と記載しました。
では、テレビ通販番組上で、「ブランド名」や「作用機序(効果が出る仕組み)」を頭に浮かびやすい状態にされたとして、あなたは購入したいと思いますか?
結果は、ほとんど投資回収ができない、テレビ通販番組となるでしょう。
では、何をサリエンシーとして捉えるか。
それは、ブランド名でも機能性でもなく、
「成りたい自分が想像させること」にあります。
商品が宣伝されていることにおいて、機能が優れていて、悩みやを解決することは、当たり前。
そして、最高のコスパと思える、オファー。
TV通販番組を見ている方たちは、大枠そんなところを心に思っている。
心に思うだけで、購入するきっかけには至らないのが当たりまえ。
そこで、サリエンシー(顕現性)が出番となる。
<最後に>
テレビ通販の制作に対する投資リスクを抑えるために、
他社との優位性は何か?を考える前に、
サリエンシーは何か?を考える事が重要。