イヤホンは捨てなくて良いけどバーチャフリークには行け ー2019.07.20 バーチャフリーク レポート
お久しぶりです、サブロクです。いやほんとうにお久しぶりですね……。ここ数ヶ月何をしていたかといえば、新しい職場で荒波に揉まれていました。仕事に行き、自宅に帰ってきてVの追っかけ(インプットが中心)を少しして就寝という生活サイクルが板についてきました。アウトプットの時間がない。
そんな中2連休を取って行ってきました、バーチャフリーク! 当たり前ですがめちゃくちゃ楽しかったです。バーチャフリークにはずっと興味がありながらも躊躇っており、今回やっと参加するに至りました。
今回のnoteでは参加に至るまでの経緯やイベントで思ったことを振り返りつつ、今までの私と同じように一歩踏み出せなかった人たちに「絶対行きたい!」と思ってもらえるようにレポートしていきます。どうぞお付き合いください。
いざ行かん、バチャフリ
わりと前から、某ひかげつきみさんに「バチャフリ楽しいよ!」と聞いていて気にはなっていたイベントでした。
「大丈夫、楽しいよ!」と言い続けてくれるつきみさんには本当に感謝しています。
しかしV全体の音楽に詳しいわけでもなく、クラブイベントらしきものには友達と数年前に一度行ったきり。「Vの音楽に詳しくもないし、1人でクラブはハードルが高いなぁ、ちゃんと楽しめるかなぁ……」と尻込みしている部分もあって見送っていました。
そんな中、秋葉原エンタスではなく新木場のSTUDIO COASTでの開催が発表。ずっと気になっていたワニとコウモリ、バーチャルねこが出演と聞き、チケット購入を即決しました。推しが出るなら決断は早いものです、オタクとはそういう生き物。
Twitterのフォロワーさんとグループチケットを買って行くことになりました。
私の音楽イベント経験値
結論、私はこのnoteを読んだ人にバチャフリに参加するきっかけを与えたくはあるのですが、かと言って騙し打ちみたいな記事にはしたくないなと思います。今までどういうライブ・音楽イベントを経験してきたかによってバチャフリ参加のハードルの高さは違うはず。このnoteもあくまで私の経験の上でどういうところに不安を感じていたか、という話になります。
だから、私がどういうノリの人間で、どういう音楽イベントに参加してきたかは少し書いておこうかなと思います。少し話が逸れますよ。
私が今まで参加してきたライブは7割オールスタンディングで拳を突き上げる系のライブでした。特に澤野弘之っていう作曲家のライブなんですけど。
上にリンクを貼ったつきみさんの記事では爆音対策に耳栓をお勧めされていましたが、私は持って行きませんでした。というのも、澤野弘之のライブって本当にマジのマジで音響がでかいんですね。お酒を飲みながらビリビリ響く重低音に身を任せてゆらゆら踊る、というのが私のライブの「当たり前」なので正直今回のバーチャフリークに耳栓は不要でした。正直もっと音量あげても良いのよって思った。
また、音楽フェスは過去数回参加しており、オールナイトのフェスにも一度参加しています。クラブイベントが初めてというだけで音楽イベントの経験値はそこそこあったので、フォロワーさんと一緒にいれば抵抗なく参加できました。
結局は「怖いところって聞くけど、結局クラブって何? クラブでオールナイトって大丈夫?」という不安くらいしかなく、それも複数人で行くことで払拭されました。
なので、不安の強い人は経験者と一緒に、可能であれば3人以上で行くのが良いのではないかな〜と個人的に思いました。何事にも通じる話ではありますが。
友達と会えるということ
当日21:00。新木場までのシャトルバスが出る渋谷の居酒屋で、フォロワーさんとの0次会スタートです。(超元気)ここ最近は仕事関係の人としか会っていなかったので、久々の社外の人間関係にものすごく救われました。趣味と友達は人生を豊かにしますね。
後から風宮まつりちゃんのイベント参加組が合流して0.5次会をし、バスまでの時間を過ごします。1本目のバスには乗れなかったので、会場には少し遅れて到着しました。
グッピーが死んでる暇もない
音楽が鳴り響いてるBOXステージに足を踏み入れた瞬間、ものすごい熱気(体感5度上昇)が感じられました。そして涼しい顔して会場入ったら二歩で拳をすぐ突き上げてる自分がいました。でも音楽ってそういうことだよね。
よく「温度差でグッピーが死ぬ」って言うじゃないですか。あれに匹敵する温度差が外と中であったのですが、死んでる暇なんかもちろんないですよ。仮にカラリと揚がって天ぷらになってしまったとしても、天ぷらのまま踊り続けたくなる、みたいな楽しさ。それを言ったらイベント中はずっと天ぷらでした。家に帰って投票行って帰ってきたらとうとう灰になってしまいましたが、まぁそれはそれです。
今回の個人的ハイライトはエハラさんがLINK/銀河アリスからhero_/MonsterZ MATEに繋いできたところでした。毎朝会社の最寄駅からエントランスまでは必ずhero_を聴いているので、本当に嬉しくて嬉しくてここでブレーキが壊れてしまってイベント後半はほぼ死んでいました。許さん、ありがとう。
ちなみにアロハシャツを着ていったんですけど、会場が暑すぎて最終的にボタンを全部開けてました。着ててよかったUNIQLOのチューブトップ……
知らなくてもいい、そこで知ればいい
前述の通り、私はV界隈の音楽全体に精通しているわけではなく、好きな音楽を好きなだけ聴いているタイプのVtuberファンです。予習は申し訳程度にしましたが、4割くらいは初めて聴く・1回だけ聴いた曲でした。
予習の中で聴いたアルバムだとエハラミオリさんのこのアルバムが好きな音全部詰め込んでて最高でした。最近毎朝聴いてます。
でも知らない曲もどれも全て素敵な音楽で、手を振りながら聴けば最高の気分でしたし、知っていて好きな曲はなおさら好きになりました。
イヤホン越しに聴いていてあまりピンとこなかった曲も、ああして人がたくさんいる場所で聴くと急に化けます。自分が大好きな曲を大きな声で口ずさみながら、隣の人が同じく歌っているのを聴くと「あぁ、1人じゃなかったな、よかった」としみじみしました。
何が言いたいかというと、知らないことがマイナスにはならないと言うことです。知らない曲は好きに、好きな曲はもっと好きになれる、そんな場所でした。だからVの音楽全然知らなくても軽率に参加していいと思います。ある一曲を現場で聴くためだけにチケットを取ってもいいじゃないですか。
1人イヤホンで聴く音楽も最高だけど、Vファンが集まる会場で聴く音楽も最高ですよ。あと、ライブに比べて自由に楽しめるところもいいですね。疲れたら脇の方でゆらゆらしててもいいし、好きな曲のときは一緒に歌ってもいいし。なんとなくライブは聴きに行く場所、という意識が強いかも知れません。
そんなこんなでバーチャフリークはいいぞ、という話でした。私も予定が何とかできればエンタスのバーチャフリークに行きたいです。
名も無き
さてここから先は個人的に思ったことのお話です。個人の備忘録、日記のようなものですので興味がない人は閉じてくださって結構です。お付き合いくださる人はこのままで。
今回のお目当てのひとつはワニとコウモリでした。何度もnoteで書いている通り、私は2019年1月にふとしたきっかけでMonsterZ MATEが好きになりました。
少しメタな言い方になりますが、知らない方のために説明をするとMZMは中の人を公表しています。あくまで隠さず主張せずという距離感で。
それについては理解をしているし応援もしているんですが、だからといって中の人を一生懸命追うかというとそうでもないなと思っているんです。コーサカ=高坂はしやんであり、同時にコーサカ≠高坂はしやんである、というふうに私は捉えているし、一応いまは「興味が湧いたら見る」というところに結論を置いています。それが一番快適な距離感だからです。
だから今回のバーチャフリークでワニとコウモリを見たとき、どういう気持ちになるんだろうという好奇心と不安がありました。
アクトが始まった時の、一言。「俺のことははしやんって呼んでもコーサカって呼んでもいい」という言葉で、妙な感覚を覚えました。私にはステージ上の彼が「はしやん」でも「コーサカ」でもない人格として見えてきてしまったのでした。ニュートラルに、先入観なくただ1人のとあるラッパーとしての彼が、ただ間違いなく私の推しである彼がパフォーマンスするのを見ながら「Vtuberのおもしろさってこういうことなんだろうな」と思いました。
名前を捨てて純粋に魂と精神だけが前に出てくるというか……言葉にするのが難しいんですけど。そしてもちろん、それだけがVtuberのおもしろさというわけでもありませんが。バーチャルとは何かということについて日頃ごちゃごちゃ考えていることの点と点が繋がる突破口がなんとなく見えそうになったバーチャフリークでした。
そして空も白けきった朝5時、なぜか私は推しと握手をさせてもらっていた。写真も一緒に撮ってもらった。
いや本当に流れが謎すぎてまだ頭が混乱しているのですが、それでも握手した感覚は間違いなく血の通ったリアルで「ああVtuberもリアルだし人間だ、推しがいつも言う通り………いや吸血鬼ではあるんだけど……」と狼狽しきりでした。でも嬉しいものは嬉しかった。ありがとうございます。
頭の整理がつくにはもう少しかかりそうです。
追記:頭の整理、つきました。
この記事を書き終わってすぐ、バチャフリ感想配信をしまして。記事が届く人と語りが届く人は違うから、というのが理由です。
それで、記事の流れを踏みながらワニとコウモリの話をしている時なんとなく腑に落ちるものがありました。というのはVの体を得て配信をしている自分の経験に当てはめて考えてみれば、よくわかることだったからです。むしろ悩んでいることが馬鹿馬鹿しくてアホくさくて、笑ってしまいました。それくらいに当たり前のこと。(必ずしも私の感覚と同一というわけではないのでしょうが)
こうしてnoteに記事を書いている私と配信をしている私は名義が違うのですが、そこには「"私"をどう切り取ってどんなスパイスを足すか」くらいの違いしかありません。誰かに別物だと言われたって私は私で、サブロクも私で、いざよも私です。核になる魂は同じとでも言いましょうか。サブロクが世に出すものも、いざよが世に出すものも根底にあるものは共通しています。もし「誰が」出すかで振り分けられてしまったとしたら、まあちょっと悲しいというか「勿体無いことしてんね!」くらいの気持ちにはなります。
いやぁ、ずいぶん勿体無いことしてたんだね、私、と。気づけてよかったと思いました。壁ぶっ飛ばしていこう。それで楽しく踊ろう。
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