Vtuber職業体験 〜おしゃべりクソ女、REALITYを使って配信してみる〜
というわけで、改めましてこんにちは。サブロクです。「突然どうした?」思われた方もいらっしゃるでしょう。驚かせてごめんなさい。
タイトルと動画をご覧になればわかる通り、今回のnoteは、何の変哲もないおしゃべりな女子(限界オタク)がREALITYを使って配信したらどういう気づきがあったかを書き連ねるnoteです。
結論から言うと、「私の推しも、もしかしてこういう気持ちになるのかな?」と実感する場面がたくさんありました。ですから、もしREALITY自体に興味がなかったとしても、Vtuberに興味のあるならぜひこの記事を読んでみてほしいです。自分ができる応援がどのように推しの力になるのかのヒントが隠れているかもしれません。
また、「〇〇嬉しいよ!」と自分の推しに言われても信じられない、ある意味思慮深い人もきっといると思います。推しの発言をフラットに受け入れるための第三者の意見・きっかけとして受け取ってくれれば幸いです。
1.「やってみちゃえ!」ー配信を始めた理由
まずはREALITYでの配信を巡る私の考えについて書いておきたいと思います。
始めたきっかけは単純に「楽しそうだったから」と「Vtuberになるってどういう気持ちか知りたかったから」です。
フォロワーさんが楽しそうにREALITYで配信しているのを見て知的好奇心が刺激されたというのももちろんありますが、REALITYについてのDJ RIOさんのインタビュー記事を読んだのも大きかったですね。
「そうか、Vtuberにならなくてもアバターを持っていいんだ。アバターを持つってどんな感覚なんだろう? あわよくば配信をして、推しがどういう気持ちで活動しているのか知りたいな。」
そう思って、REALITYでアバターを作ることに決めました。
2.ゲートウェイドラッグことREALITY
アバターを作るにあたり、REALITY以外にもカスタムキャストやVカツのような他のサービスも試しに使ってみました。しかし、私がそれらのサービスでアバターを完成させることはありませんでした。
飽きっぽい性格ゆえに、細かいパラメーター調整などコントロールできる部分の豊かさが煩わしく感じてしまったからです。これから長く活動する時間をともにする自分の身体を作るにあたっては最適なサービスなのだと思いますが、「とりあえずやってみたい」というスタンスの私にはハードルが高すぎました。
比較して、REALITYは私の目的に適うサービス設計がされていると感じています。アバターが上半身のみであることや選べるパーツの数などは他サービスと比べて見劣りするかもしれませんが、翻ってシンプルで難しいステップを踏むことなく配信までこぎつけることが出来ます。
……ところが、このnoteを書いている途中でREALITYがアップデートされて機能が増えました。全身のアバターを作成する機能が。決めないといけない部分が増えましたが、今まで通りバストアップがデフォルトの配信画面なのでアバター作成の煩雑さには直結しないと思います。神アプデありがとう……。
また、地味にすごいと思うのが「どう転んでも可愛い/カッコいい」ということ。どのパーツを選んでも可愛いんですよね。ユーザーがいじれる部分を制限した上で、アプリ側がしっかり設計・デザインを行なっているということでしょう。
アバターを完成させて配信する際も、配信枠のタイトルを入力してスタートボタンを押すだけと非常にシンプルです。また、配信枠はトップに一覧で表示されるだけなのでアバターとタイトルのつけ方が魅力的であれば初心者の配信にもちゃんと視聴者が入室します。
つまりREALITYは「特別な知識がなくても気軽にバーチャルの身体(しかも可愛い)を使って楽しく配信ができるように設計されたサービス」ということです。
そして実際にREALITYで配信をしてみて思ったのはめっちゃ楽しいということでした。小学生の感想文で申し訳ありません。でも、もうどうしようもなくどハマりしてしまうくらい楽しいのです。
タイトルにもある通り、私はもともとがおしゃべりクソ女です。どの程度おしゃべりクソ女かというと、家に1人でいると喋りたい欲が満たされなくてボイスメモに独り言を1時間単位で録音するくらいです。
「そりゃ好きなら楽しいだろうよ!!」
という皆さんの心の声が聞こえた気がしますが、それだけがREALITY配信の魅力ではないのです。おしゃべりじゃなくても楽しい! はず!
3-1. アバターが動くだけで面白い
まず画面の中のアバターが自分の動きに合わせて動くだけで感動します。これは配信前の準備画面でも出来るので、ぜひREALITYをダウンロードしてやってみてください。
自分の好みを詰め込んだ3Dモデルが左右に揺れたり表情をくるくると変化させます。自分の表情筋に自信がなくても大丈夫。REALITYのアバターは常に微笑んでいるような表情なので、自分の表情が固くても視聴者さんに柔らかい印象を与えるように設計されているようです。
鏡に映る自分の像を見るようにアバターと相対していると、私とアバターの境界線が溶けて「私=アバター」という意識がじわじわと植えつけられていきます。リアルとバーチャル、身体を2つ持つ感覚とでも言いましょうか。「Vの身体を獲得してなりたい自分になるとはこういうことか」と得心がいく体験でした。また配信の回数を重ねるごとに、そして配信をしているときよりもマイク音声入りの画面キャプチャ動画を取った時の方がアバター=自分の意識が強くなりました。自分の声とアバターの動きが連動するところを自分が客観視する、ということが同一化の認識を強める鍵なのかもしれません。
3-2. 褒め言葉が素直に受け取れる
いざ配信をしてみてまず気づいたことは、コメントでいただく「かわいい」がリアルで生活している時よりもすんなりと受け入れられるということです。もちろん自分の好みをありったけ詰め込んだ、自分が纏いたいと思うに値するアバターを褒められるのはとても嬉しいことです。そして信じがたいことに、内面に対する「かわいい」も同様に嬉しく感じるようになりました。
例えば、話の途中で私が噛んで「噛んじゃった、ごめん」と謝ったとしましょう。リアルの生活でこれに対して「かわいい」と返ってきたら、まずその人を疑います。「大丈夫? コンクリ塊に頭でもぶつけてきた?」と。
いっぽう配信で同じことをコメントで言われたら「『かわいい』? ありがとうございます、噛んだのが可愛いなんて性格悪いなぁ……」と多少の照れ隠しをしながらも「かわいい」というコメントに対して否定する気持ちは湧きません。
ちょっと例が悪かったかもしれませんが、自分に対する肯定的なコメント全てに対する反応が素直なものになるのです。リアルだろうがバーチャルだろうが、そこで喋っているのは私です。にも関わらず、メッセージの受け取り方が違いました。
推測の域を出ませんが、バーチャルの身体というクッションを挟むことによってコミュニケーションを取っているからこそこのような反応が生まれるのだと思います。
そして「月が綺麗ですね」が「I love you.」の意味になるように、REALITY上での「かわいい」もアバターというメディアを通して私への肯定的な言葉として届きます。アバターのない場所でもお褒めの言葉を幾分か素直に受け取れるようになってきました。おかげさまで毎日へこたれずに生きています。
4. 結局、何が推しの力になるのか?
複数回に渡る配信の経験を通じて「一体何が推しの力になるのか?」がはっきりしてきましたので、Vtuberファンの皆さんと共有しておきたいと思います。
結論から言いましょう。「反応をくださる皆さんの一挙手一投足」、その全てが力になります。身も蓋もなくてすみません。でも本当のことです。
配信開始ボタンを押して初めて入室者があったとき。配信告知ツイートにいいねやRTをくれたとき。挨拶コメントをくれたとき。「やっと来れた!」と言ってくれたとき。私の投げかけに応えてくれたとき。
視聴者側からすれば「なんだそんなこと」と軽視すらしてしまいそうな、そんな小さな一歩。その一つ一つが配信する側にとって天にものぼるように嬉しく、軽視できない大きな出来事です。
もちろんわかりやすい応援の形であるスタンプやギフト、ファンアートも嬉しいですし力になりますが、その行為の下にある「他の誰でもない私に、限りあるお金・時間を使ってくれている」という事実が何よりもありがたいと私は感じました。
ちなみに2019年5月23日現在、ファンアートを2枚も描いていただきました。本当にありがとうございます。イラストを描くのがいかに時間のかかることなのかわかるだけに、喜びもひとしおです。
5. ファンとして出来ることは何か?
形はなんでもいいです、伝えましょう。
彼/彼女のしてきたことに「すごい」と「ありがとう」を言いましょう。
彼/彼女のこれからに「きっとできるよ」とエールを送りましょう。
恥ずかしがらずに「好き」と伝えましょう。
まずは自分のできる精一杯でいいと思います。「たいしたことは出来ないから……」なんて遠慮に意味なんてひとつもありません。人は何かを与えたり曝したりすることでしか関係性を築くことはできない、と私は思います。
そして、あなたの言葉を受け止めるのは、他ならぬあなたの推しです。あなたの大好きな推しを信じましょう。(でも過信してセクハラコメント等を投げるのは絶対にやめてね。絶対だよ。信頼と甘えは別物だよ。)
6. さいごに
以上が私がREALITYの配信を通じて考えたことです。ここまで読んでいただきありがとうございました。
この記事を読んで納得の行かなかった人へ。
REALITYでもなんでも、一度配信をしてみてください。こればかりは自分で体験しないとわからない部分も多かろうと思います。それに、配信をしてみると見えている世界がぐっと広がって楽しいですよ。
「配信なんかしても誰も来ないよ」と考えている人は私に連絡をください。都合のつく限りあなたの配信にお邪魔しましょう。
あなたの推し活動に幸あれ。
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