映画「8mile(エイトマイル)」から見たアメリカ ※ネタばれ注意
本日はちょっと趣向を変えて好きな映画の話です。
「8mile」2002年制作、ラストベルトのミシガン州のデトロイトが舞台の映画です。
デトロイトと言えば、自動車工場。私も小学生?中学生の頃に日本車を壊す
工場労働者のパフォーマンス映像なんかを見たことありました。あの場所です。
かつては世界最大の自動車メーカー、ゼネラルモーターズの本社があり、
アメリカ屈指の大都市であったデトロイト。
その後80年代~90年代に日本車に多くの顧客を奪われ、衰退の一途をたどっていました。
主演は世界的有名なラッパーのエミネム。
エミネム演じるジミー(通称ラビット)は町の車のプレス工場で働き、いつかラッパーとしてデビューすることを夢みる白人青年。
と、ここまでですでに興味ないと思われてしまうとおもうのですが、この画20年前の映画ですが、本当に今見てもシビレマス。
私、エミネムもましてやラップなんて全く興味ございません。そんな人でも楽しめます。
R15指定かもしれませんが、特に若い人に見てほしいです。
8mile の見どころ その① アメリカの格差社会
映画のタイトルの「8 mile」はデトロイトの都市と郊外を隔てる
境界線のように東西にのびる道のこと。
8マイルロードを隔てて、北側がデトロイト郊外白人が住む裕福層エリア、
南側の街の中心部が黒人が多く住む貧困層エリア。
主人公のラビットは白人だが、貧困層エリアで育ち、恋人と別れ
母親と幼い妹が住むトレーラーハウスに戻ってくる。
8mile の見どころ その② 廃墟と化したデトロイトの街並み
映画でも語られていたが、車がないとどこにも行けない街。
ラビットと悪友達は車で移動し、廃墟と化した家に潜り込み放火。
ゴーストタウン化した街並みと治安の悪化。
この映画の公開のだいぶ先になるが、デトロイトは2013年に財政破綻しています。
8mile の見どころ その③ クライマックスのラップバトル
ネタばれですが、やはりクライマックスのラビットのラップバトルは
圧巻。
もともと才能はあるのに、うじうじして緊張して前回のバトルでは、
マイクを置いて逃げ出す”負け犬”だったラビットだが、因縁のパパドックとのラップ対決。
先攻のラビットはいきなり聴衆の心をつかんだ。
「市外局番 "313" は手を上げろ!」
市外局番”313" とは正に、ラビット達が住む貧困層エリアの電話番号。
ラビットは続けざまに自虐ネタを繰り広げ、パパドックをラップで罵る。
黒人であるパパドックは実は金持ちで裕福層エリアに住んでいることを
ラビットにバラされ、対戦せずにマイクを置いてクラブハウスを逃げ出した。
8mile の見どころ その④ アメリカンドリームじゃないサクセスストーリー
私が一番好きなシーンは、最後パパドックに勝ったラビットを称賛し、盛り上がる友人達。これから飲みに行こうとラビットを誘うが、
バイトを抜け出してラップバトルに来ていたラビットは、これからバイトに
戻ると一人立ち去る。
ラップバトルに勝ってクラブハウスではスターになっても、何も
ラビットの生活は変わらず、プレス工場で働く日々になるのだろう。
ストーリー全体はラップで有名になりたい負け犬の青年の生活(仕事、家族、友達、恋人)
を表した地味なストーリーだけど、そこに主人公のラビットの大きな成長が
描かれている。
エミネムが歌う「Lose yourself 」もいい歌です。
どんな環境、境遇だろうと絶対に自分の夢は諦めない。
エミネム扮するラビットの強い視線が印象的な作品です。
裕福層と貧困層、二極化した社会。
日本でも今回のコロナ禍によりだんだんと浮彫になってきたような気がします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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