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新型栄養失調 ビタミンC編

「新型栄養失調」カロリーが足りているのに、タンパク質やミネラルが不足していること。

テレビで池上彰さんが伝えたことによって、広まった言葉だそうです。


前回「新型栄養失調 ビタミンB1編」に続き、本日は「ビタミンC編」です。

「ビタミンC」って大切な栄養素だと分かっているけど、なんで大切なの?


一番有名な栄養素って、もしかしたら「ビタミンC」なのかもしれません。

みんな野菜や果物に多く含まれている栄養素だと知っている方多いですよね。

でも、そのビタミンCが身体にどんな生体作用があるのかを答えられる人ってそんなに多くないのではないでしょうか。

だから、「ビタミンC大事だよね~」といいつつ、甘い野菜ジュースやコンビニのサラダやスーパーのカット野菜を購入して満足してしまっているのではないでしょうか?

ビタミンC欠乏の歴史

厚生労働省では、推奨栄養摂取量と言うものが決められています。

ビタミンCは 成人で 100mg / 日 となっています。

この数字には根拠があります。

ビタミンC欠乏による「壊血病(かいけつびょう)」を予防するための最低限の摂取量です。

「壊血病」とは、ビタミンC欠乏により毛細血管がもろくなり、血管が壊れ全身が出血しやすく、貧血、倦怠感が生じる病気です。

ビタミンCは血管の弾力性を保つコラーゲンの原料となります。ビタミンC不足でコラーゲンの生成がうまく出来ないと血管はもろく壊れやすくなるためです。

15~17世紀の大航海時代、インド航路を発見したバスコダガマが活躍した時代に、多くの船員が壊血病になって死に至ったそうです。

その原因は、食事。長い航海では船の上ではフレッシュな野菜や果物が食べられずビタミンC不足となったのが原因です。

その後イギリス海軍では、柑橘類を積極的に摂取することにより壊血病を一掃できたそうです。

目的別ビタミンCの摂取量


ヒトが壊血病にならないために最低限必要なビタミンC摂取量が 100mg/日です。

本当にそれだけで足りるのでしょうか?

実はビタミンCは様々な予防的効果があります。

それぞれの予防効果までに至るまで必要量が異なります。

※あくまでも参考まで、少量ずつ取るのが効果的です。

壊血病予防 = 100mg/日

感染症予防 = 100~500mg/日

アンチエイジング = 1000mg/日

抗ストレス・がん予防 =3000mg/日

がん治療 =  10000mg/日


ストレス過多の人がビタミンC大量に必要なわけ

ストレス過多の現代人の私達は、体内のビタミンC消費量も上がっています。

私たちの身体の中でビタミンCを消費する臓器(細胞)

1位 脳下垂体

2位 副腎

3位 白血球

2位の副腎ですが、抗ストレスホルモンというコルチゾールというホルモンを分泌するのが、副腎です。

私たちがストレスを感じる

脳下垂体から副腎へコルチゾールを出すように指令を送る

副腎からコルチゾール分泌

これが慢性的なストレスがあると、常に脳下垂体➡副腎と休まる時がありません。常にビタミンCを消費してしまいます。

ストレス過多の方は意識してビタミンCを摂取するのと、同時にストレスコントロールも心がけましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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