ニコニコ動画ボカロ年別再生数TOP3を紹介(2011〜2014編)
※前回の記事の続きとなっているのでまだご覧になっていない方は見ていただけると嬉しいです
みなさんこんにちは、すあまです。
今回は前回に引き続き、ニコニコ動画のボカロ曲年別再生数TOP3の曲を紹介していきます!!
2011年〜2014年ということで、シーンの転換期とも言える四年間となっています。
それではいきましょう!!!
2011年
3位 パンダヒーロー / ハチ GUMI 約850万再生
「マトリョシカ」の大ヒットで最大手Pとしての立ち位置を確立したハチ氏の一作。
伝説入り所要日数は43日、年内ダブルミリオン達成など、初動から非常に高くハチ氏の人気が伺えます。
本曲投稿後からハチ氏は「米津玄師」名義でシンガーソングライターとしての活動を行なっていくようになり、ボカロ活動はペースを落とすこととなります。
また、ハチ氏と同時期に大活躍したwowaka氏、DECO*27氏も2011年以降ボカロ活動を停止し、ボカロシーン成長期を支えた三人から本格的に世代交代をしていくこととなります。
2位 天ノ弱 / 164 GUMI 約970万再生
歌詞の通り思ったことと反対のことを言ってしまう天邪鬼な僕、素直になれない「天性の弱虫」である僕で「天ノ弱」というタイトルに意味がこもった一曲。
サビの高音が特徴的なGUMI全盛期を代表する人気曲です。
パンダヒーローなどと比べ初動はあまり高くないものの、数字を落とさずじわじわと再生を積み重ねていき、現在2011年二位の再生数まで上り詰めました。
この曲はゲーム「バンドリ」のゲーム内ユニットによるカバーや、今大人気のゲーム「プロセカ」のカバーなども人気であり、派生の多さも強みの一つです。
1位 千本桜 / 黒うさP 初音ミク 約1650万再生
「ボカロといえば?」と聞かれこの曲と答える人は多いのではないでしょうか。
先日ニコニコ動画投稿のボカロ曲で再生数一位となり、名実ともにボカロを代表する曲となった本作。
一年以内400万再生達成、歴代最速1000万再生達成など数字上でも数多くの大記録を達成しています。
また、この曲がここまで伸びるきっかけとなったのが、小林幸子氏による歌唱。
紅白歌合戦でも歌われ、紅白でボカロ曲が歌われるのは史上初となりました。
また、和楽器バンドによるカバーは現在YouTubeで1億再生超え、歌い手のAdo氏による歌ってみたもYouTubeで1000万再生を超えており、派生の多さも歴代ボカロ曲でトップクラスであると言えます。
2012年
3位 いーあるふぁんくらぶ / みきとP GUMI、鏡音リン 約770万再生
ネタ寄りの内容でありながら大ヒットを記録し、みきとPの出世作となった本作。
この曲のヒットからみきとPは大手としての位置を確立し、長い間ボカロシーンを支えていき、ヒット作を生んでいくこととなります。
歌い手がペアを組んでこの曲を歌う、という例も多く、歌ってみた文化を代表するような曲です。
めちゃくちゃ余談ですが、この間ラブライブのグループがこの曲の歌ってみたを出していて目ん玉飛び出るかと思いました。
Twitterでトレンド入りしてるな〜またどっかの歌い手が歌ったのかな〜とか思ってたらラブライブ!?!?!?っていうね。余談でした。
2位 脳漿炸裂ガール / れるりり GUMI、初音ミク 約990万再生
ハイテンポで耳心地の良い歌詞が連なる、「ボカロっぽい」を代表するような曲調である本曲。
YouTubeでは6000万再生を超え、幅広い層から支持を得ていることがわかります。
また、この曲はメディアミックス展開もされており、小説を原作とした実写映画
化、舞台化などがされボカロの可能性を広げた一曲です。
1位 六兆年と一夜物語 / kemu IA 約1080万再生
DECOハチwowakaからの世代交代後ボカロシーンを支えたkemu。
wowakaなどから引き継いだ高速なテンポや、メタルの要素を含んだ曲調を特徴とし、ユリイ・カノンなど後のボカロPにも影響を与えていくこととなります。
また、2012年ごろに登場した新ボーカロイド「IA」。
本曲はIAの代表曲としても知られます。
kemuの人気の高さも相まって伝説入りは81日というかなりの短さを記録。
その後も落ちては新曲効果で上がるというのを繰り返し、一年以内ダブルミリオンまで達成しました。
しかし、kemuは2013年に「敗北の少年」を投稿後活動を停止します。
kemuが活動停止した後もなぜ伸び続けたのか、それは2014〜2015ごろ、新曲の減少により過去曲の再生数が相対的に上がっていたことが挙げられます。
千本桜や脳漿炸裂ガール、本曲はその影響で数字を伸ばしていきました。
その恩恵もあってか、2021年には史上9作目のVOCALOID神話入りを達成。
現在も高い人気を誇ります。
2013年
3位 ロスタイムメモリー / じん IA
まさかのじん一曲のみ
2011年に投稿された「カゲロウデイズ」がヒットし、そこから小説化、アニメ化など広がっていった最も大きいボカロのメディアミックスコンテンツと言っても過言ではない「カゲロウプロジェクト」。
その全盛期に投稿されたのが本曲です。
全盛期のカゲプロの勢いは凄まじく、史上最速殿堂入り、投稿1ヶ月以内伝説入り3本所持など、これまでに類を見ないほど大きなムーブメントを起こしました。
しかし、「サマータイムレコード」を最後にカゲプロ関連曲の投稿は休止し、2011〜2013年のボカロシーンを支えたじん、kemuという二大巨頭をなくしたボカロシーンはかつてないほどの落ち込みを見せます。
そう言った意味でも、カゲプロは時代の節目となりました。
2位 ロストワンの号哭 / Neru 鏡音リン 約900万再生
2011年投稿の「東京テディベア」がヒットし、大手Pとしての位置を確立していったNeru。
同氏最大のヒット作がこの「ロストワンの号哭」です。
学校をテーマにした歌詞はボカロシーンのメイン層である中高生に大きな共感を呼び、現在でも色褪せない人気を誇っています。
2013年はNeruの全盛期とも呼べる時代であり、本作以外にも「ハウトゥー世界征服」「イドラのサーカス」など大ヒット作を連発しました。
みきとPなどとともに長い間ボカロシーンで活躍し、2016年投稿の「脱法ロック」
2020年投稿の「potatoになっていく」など幅広い年代でヒット作を生み出します。
しかし、ここ1〜2年投稿をストップしており、新曲の投稿が期待されています。
1位 ドーナツホール / ハチ GUMI 約990万再生
「パンダヒーロー」から2年半ぶりのボカロ新曲として投稿された本曲。
待望の新曲ということもあり伝説入りは58日とかなり速く達成。
しかしダブルミリオンまでの所要日数は248日とかなり数値を落としてしまいます。
それでもここまで再生数を伸ばしているのは、先ほどの「六兆年と一夜物語」などと同じく、2014〜2015年になっても人気を落とすことなく維持し続けたことが要因としてあげられます。
週刊VOCALOIDランキングではランキング圏内で粘り続けていることから
「ドーナツライン」というスラングが生まれるほど強い粘りを見せます。
門番期間は186回と非常に長い間門番を務め、2013年では最大級のヒット曲となりました。
2014年
3位 ECHO / Crusher-P GUMI 約810万再生
外国語のボカロは伸びないというイメージが強かった2014年ごろに彗星の如く現れ、一年以内ミリオン、ぼからんの門番など大ヒットを記録し英語圏にもボカロを広めた本曲。
この曲がヒットして以降、「Copycat」や「Miku」など英語での大ヒット曲も数多く生まれ、ボカロ文化が海外進出するきっかけとなったボカロシーンにおける転換点とも言える一曲です。
また、YouTubeでも高い人気を誇り、現在再生数は約8000万回で「グッバイ宣言」に次ぎ二位。
次の一億再生はこの曲ではないかと言われるほと人気です。
ここまでYouTubeで伸びたのも国内ユーザーがほとんどを占めるニコニコに比べ海外ユーザーが多く規模が大きいからでしょう。
2位 ウミユリ海底譚 / n-buna 初音ミク 約900万再生
ヒット曲のパターン化、人気Pの活動停止などが重なりボカロシーンが落ち込んでいた2014〜2015年、そんな時期に調教の上手さや文学性のある歌詞など今までにないようなセンスで頭角を表したn-buna。
同氏最大のヒット作がこの「ウミユリ海底譚」です。
直接的なワードは出さずに考察を捗らせる歌詞とあわしま氏による幻想的なMVは非常に人気となりました。
また、n-buna氏の楽曲で注目したいのが同じく2014年投稿の「夜明けと蛍」。
テンポが遅い曲はあまりヒットしないとされていたボカロ曲においてBPM80というスローテンポながら大ヒットを記録。
現在では600万再生を超え、ウミユリ海底譚とともに2014年のボカロシーンを盛り上げました。
その幅広い曲調もn-buna氏が高く評価された理由であると言えるでしょう。
1位 アスノヨゾラ哨戒班 / Orangestar IA 約1110万再生
n-bunaと同時期に頭角を表し、ともにボカロシーンを支えたOrangestar。
その最大のヒット曲が本曲です。
殿堂入りは一週間程度、伝説入りは一年以上と高いとは言えない初動でありながら、じわ伸びを続け、「落ちる少女と落ちない人気」と言われるほどの伸びを見せました。
2021年11月にはVOCALOID神話入りを達成。
IA使用曲では初の達成であり、名実ともに大ヒット曲となりました。
また、この曲を語る上で外せないのが歌い手のウォルピスカーター氏による歌ってみた。
現在ニコニコ動画では1680万再生を超え、音楽・サウンドカテゴリ最多の再生数を誇っています。
この歌ってみたの影響で本家も神話入りレベルのヒットとなりました。
今回は、2011〜2014年の年別再生数TOP3について紹介していきましたがいかがでしたか?
次回は2015〜2018編です!!
それではまた次回お会いしましょう!!!!