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ニコニコ動画ボカロ年別再生数TOP3を紹介(2015~2018年編)
失踪してたシリーズを終わらせようの会
ということで今回は、2015、2016、2017、2018年のニコニコ動画でのボカロ曲再生数上位三曲を紹介していきたいと思います。
最後まで読んでね〜
※再生数は2024年2月時点での数値となっています
2015年
3位 チャンバラジョニー / DECO*27 約350万再生
言わずと知れた超人気P、DECO*27氏による作品です。
直接的な描写や表現は使っていませんが、少し過激なテーマとなっていてボカロ曲では珍しいような内容になっています
MVもドット絵でかわいい仕上がりになっているので、ぜひ見てみてください。
この曲に関しては色々あったので、気になる人は自分で調べてください…
2位 アイラ / n-buna 約440万再生
連れ去ってみて
ぼからんの門番にもなった、n-buna氏の代表作。
2015年に投稿された曲の中でも屈指の名曲です。
n-buna氏の特徴である文学的な美しい歌詞、爽快なギターのサウンドなど、夏にぴったりな透明感ある楽曲になっています。
実はCD「カーテンコールが止む前に」の収録版はmiki歌唱で、歌詞の違いがありかなりアレンジされたバージョンになっているのでそちらも聴いてみると面白いかも。
ちなみに僕はCD版が好みです。
1位 メリュー / n-buna 約570万再生
ボカロの人気が低迷していたと言われている2015年にニコニコ動画で一年以内ミリオンを達成した大ヒット作。
同氏の代表作である「ウミユリ海底譚」との関連性も見られ、n-buna氏特有の儚いようなミクの調声、あわしま氏とNo.734氏のMVがマッチしています。
前述した通り2015年はボカロの勢いが低迷しており、年間最多再生数であるこの曲も他の年に比べるとその再生数はかなり低いものとなっています。
それでも、本作の作者であるn-buna氏や、同時期に活躍したOrangestar氏などが活動を続け、この低迷の時期を乗り越えることができました。
そうした当時の背景も踏まえて聴くと、また違った聴き方ができるかもしれませんね。
2016年
3位 エイリアンエイリアン / ナユタン星人 約870万再生
ナユタン星から地球にやってきた侵略者
2016年のボカロシーンの再興の象徴といえば、ナユタン星人、そしてこの「エイリアンエイリアン」だと個人的に思っています。
ナユタン星人の初投稿は2015年。その独特な作風から頭角を現し、デビューから一年も経たずして投稿した本作がスマッシュヒットを記録します。
その作風とは、
・手書きのゆるいMV
・宇宙、恋愛がテーマの一貫した歌詞
・ノリやすいポップなメロディーとサウンド
などです。
それまでかっちりとしたアニメーションや、絵師が描いた一枚絵などが多かったボカロのMVにおいて、本人が書いたゆるいMVがヒットするというのは非常に珍しいパターンでした。
ボカロシーンに”幅”を生んだ、そんな一作だと思います。
2位 ダンスロボットダンス / ナユタン星人
いつの間にかダンロボがナユタン最多になっててビビった。
ゲーム「#コンパス 戦闘摂理解析システム」への提供楽曲である本作。
本作の大ヒットは、コンパスとボカロシーンに大きな影響を与えます。
コンパスのボカロ曲提供は現在でも行われていますが、バイオレンストリガーやアイロニックなど定期的にヒット作を生み、中にはラヴィなど覇権クラスの伸びをする楽曲もあるほどです。
2016年以降のボカロシーンを語る上で欠かせないコンパス提供曲の代表作として、この曲は名を馳せることとなります。
また、速めのテンポでノリやすいナユタン星人らしい曲となっていて、ヒットも頷けるような作品です。
そのせいなのか、音MADなどの二次創作が多い作品でもあります。
この時代の音MADは名作揃い
1位 ゴーストルール / DECO*27 約1180万再生
メーデー
ボカロの低迷が続いていた2016年、年の始まりに投稿されたこの曲はシーンに多大な影響を与えることになります。
投稿からミリオンにかかった日数は僅か50日。投稿から1年間での再生数は300万再生を突破するなど、ボカロ史でもトップクラスの大ヒットを記録します。
本作のヒット以降、ボカロシーンは以前のような活気を取り戻し、何十作ものヒット作が生まれることとなります。
現在のボカロの盛り上がりもこの曲が投稿されなければなかったかもしれない、ボカロの歴史における転換点と呼べるような曲だと思います。
2017年
3位 ヒバナ / DECO*27 約970万再生
アコトバ前
2017年といえば?そう、初音ミク10周年です。
初音ミク10周年記念アルバム「Re:Start」に書き下ろされた本作。
BPMは200とかなり速いテンポであり、ゴーストルールと似た曲調となっています。
76日という速さでミリオンを達成し、ゴーストルールと共にDECO*27氏の代表曲として広く知られています。
また、そのテンポの速さから音ゲーでは難しくなりがちで、太鼓の達人→裏星10 プロセカ→32 と高難易度の譜面が多くなっています。
2位 砂の惑星 / ハチ 約1140万再生
米津のナンバーナインを聴いてくれ まじで
初音ミク「マジカルミライ 2017」のテーマソングである本作。
10周年のアニバーサリーソング、且つハチ氏3年ぶりのボカロ曲でありながら、その曲調や歌詞はボカロシーンを風刺するようなものとなっています。
全盛期ほどの勢いをなくしたニコニコ動画を"砂漠"と比喩した歌詞は、ボカロ界隈でも賛否さまざまなリアクションを呼びました。
しかし、「砂漠に林檎の木を植えよう」「あとは勝手に誰かがどうぞ」「風が吹き曝し なお進む砂の惑星さ」と、否定的な歌詞の中にも希望を見出すような部分が含まれていること、本人がインタビューにて「砂の惑星が一つの起爆剤になればいいかなって」と発言していることなどから、ハチ氏がこの曲に込めた想いはただの皮肉にとどまらないでしょう。
「砂の惑星」がこれからどうなっていくのか、僕は見届けたいと思います。
1位 アンノウン・マザーグース / wowaka 約1190万再生
およそ6年ぶりのボカロ新作であり、wowaka氏のボカロ曲の遺作となった本作。
特筆すべきはその構成。
BPM220という高速テンポで前奏〜Bメロまではいつものwowakaらしい曲が進んでいきます。
しかし、サビに入ると様子は一転。音数が少なくなり、一気に大人しい曲調に変化します。
サビの終わりにはwowaka氏とミクが共に歌うパートもあり、ヒトリエの活動を通した変化と進化を感じられます。
本当に聴いて欲しい、不朽の名作です。
2018年
3位 劣等上等 / Giga 約720万再生
2018年といえば?そう、鏡音リン・レン10周年です。
鏡音リン・レン10周年アニバーサリーソングとして書き下ろされた本作。
Giga氏はおこちゃま戦争やギガンティックO.T.N、+♂など鏡音ボーカルの楽曲を数多くヒットさせており、アニバーサリーソングに最適なPだったと言えるでしょう。
特徴である激しいデジタルサウンドと鏡音リン、レンの尖った歌声がマッチし、最高の一曲へと仕上がっています。
フロアが湧き上がること間違いなし、ノリノリになれる一曲です。
2位 ベノム / かいりきベア 約960万再生
ワオーン!(これはルマ)
2014年に発売され、人気ボカロソフトの座を確立したVOCALOID「v flower」。
本作は、ニコニコ動画のflower使用作品で最多再生数を記録しています。
また、この楽曲は2019年ごろからTikTokでダンスが流行。そこから楽曲人気に火がつき、現在でも非常に高い人気を誇っています。
SNSからのヒットという現在主流となったパターンですが、そのパターンを作り出したのがこの作品だと言えるでしょう。
1位 ロキ / みきとP 約1010万再生
神話入りめでたい。
10年代前半からボカロシーンの最前線で活躍を続けるみきとP。
そんなみきとPが投稿したのは、自身も本格的に歌唱に参加する、いわゆる「VOCALOIDと歌ってみた」作品でした。
ピノキオピー氏の楽曲や砂の惑星など人間がハモリとして曲に加わるということはありましたが、人間歌唱部分がかなりの割合を占める楽曲が大ヒットをするというのはこの曲が初めてだと思います。
また、この曲の人気はYouTubeでも非常に高く、ベノムと合わせてニコニコ動画でのヒットというこれまでのパターンからYouTubeやTikTokといったSNSからのヒットというパターンを作り出した楽曲であるでしょう。
次回は2019~2022年編です。
お楽しみに