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不如意

 こんにちは。時は2月上旬、入学試験や国家試験、教習所も混んできました。「もうすぐ季節が変わるよ」とどこからか 誰からか言われているような、ソワソワした気持ちになるものです。

 さて、タイトルの「不如意」。テキトー勉強マンだった私でも覚えている日本史のエピソードで、白河天皇がのこした言葉です。「鴨川の水、賽の目(双六の)、僧兵は、意のままにならない、どうなるかわからない(=不如意)」という内容で、天下三不如意(ふにょい)などとも言われています。

 まさに自分の気持ち云々ではどうにもならないことが起きたので、備忘録としてこれを書いています。

 それは、ウイルス。参りましたね。まずは先月、1月中旬に 我が家に新型コロナウイルスがやってきました。夫、私。数日空けて子どもたち。夫が罹患か?という頃に生鮮品の買いだめをしたけれど、私も陽性となって万事休す。とはいえ、頼れる人に頼るしか無いので、実家の姉に連絡。色々な食べ物を隣街から届けてもらいました。そして、ふたりでランチへ行ったりしている、もうすぐ10年来のママ友が差し入れを置いていってくれました。「ありがたい」って心の底から思えましたね、これは。

 そして、それらも底をつく時が来そうだったので、陽性者登録をするためのQRコードが導いてくれたページで見つけた「配食サービス」。これをお願いしてみました。

配食サービス(1人分)

ありがたい〜!!!非常用のローリングストックにできるものは回して、今もありがたく消費してます。
子どもたちの学校も、オンライン授業をしてくれて、ありがたい限り。ヒマを持て余すくらい元気になりました。

次なる不如意は

…インフルエンザでした。同時流行で学級休業、などと学校からお知らせが来始めた頃。くしゃみや鼻水が出始めた子どもたち。「花粉症のはじまりか?」「風邪か?」と思っていたら、あれよあれよと高熱。インフルエンザ恐るべし。
 上の子は、楽しみにしていたスキー教室を前日キャンセルとなりました。我が子ながら、心底かわいそう。家族で何とか連れて行ってあげたいものだと思いました。

 ここで、何かの糸が切れた私は何時間か眠りました。脳みそキャパオーバーです。私にも「どうにもならない無念」がありまして。

 ヘッダーの写真、とても見づらいのですが、私の大事な大事なアルトサックスなのです。とある団体に属し、依頼があれば演奏に行っていて、数日後にも本番が入っていました。プログラムも担当パートも決まっていましたが、このご時世感染症が出たら活動自粛というのが団体のきまり。正しいと思います。
自分が穴を開けたことで、パート振り分けもやり直しでしょう。申し訳なさすぎる。なにより、今回は自主練も頑張って、依頼先の人達にみんなで音を届けたかった。
でも、どうにもならないのです。

 下手の横好きで、前の仕事を辞める時「後戻り出来ないように」と買った愛器。プレッシャーどころか練習が楽しくて、本番も楽しくて。
 子どもの心配しなさいよとお叱りを受けそうですが、もちろんしてます。予防接種?日頃の栄養?免疫?…考えても数日は療養しなくてはいけません。
 ただ、今のモヤモヤを綴りたかったのです。
 「困ったな、リスケジュールしないと」って顔も子どもの前じゃできないからね。

 そして、書きながら思いました。不如意なら、どうにもならないなら、腹くくって居ようじゃないの!って。

おしまい。

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