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「てか音しょぼくない?」駆け出しDTMerがハマりそうな魔の挫折トラップ2024
どうも、スです。
実は以前ブログを書いてまして、そのときに同じタイトルで語ったことがあります。
あれから数年経って、状況もいろいろ変化しているのであらためてこのテーマで書いてみたいと思います。
ちなみに、当時の内容を要約すると以下の感じでした。
鍵盤が弾けないので入力の面倒くささにイライラして昇天する
DAWの機能を使いこなせず習得段階で昇天する
デフォルトの付属音源の音がしょぼすぎてテンションダダ下がって昇天する
あこがれのアーティストのあのかっこいい曲のようなものを自分も作ってみたい。
そんな動機からDTM趣味へ足を踏み入れてみたはいいが、音源立ち上げてピアノロールに音を置いて鳴らしてみたときの「コレジャナイ」感。
わかります、わかりますとも。
ドラム音源でビートを鳴らしてみたときの「コレジャナイ」感。
ええ、わかります、わっかりますともっ!
で、そういう部分に関しては、お気に入りの音源を手に入れてテンション上がる音でやることで多少延命できますよ的なことを書きました。
要するにさっさと課金してプロの音を鳴らせる環境作ったほうがいいよと。
この考え方は今もあんまり変わってないかなと思いますが、ここ数年でクオリティの高い音源がセールでびっくりするくらい安く手に入る環境に変わってきた(最近は円安でちょっと渋いですが)ので、新米DTMerの人もそれなりの音源を引っさげてスタートを切っているんじゃないかなと思います。
なので、心が折れる挫折トラップ2024verということで少しアップデートしようと思います。
とにかくいい感じにならなくてテンション下がって昇天する
事案その1 いい感じのフレーズやコードが思いつかない
これは簡単です。
さくっとパクって、パクりまくりまくりすてぃでOKです。
以上です。
こればっかりはセンスや引き出しの問題なので、いかにいろんな音楽のグッときたところを模倣して、あーなるほどーの回数を増やすほかありません。
もちろん、コード理論とかフレーズを作る際のセオリーとかコードに対して置く音の効果とかいろいろあるんですけど、ぶっちゃけそんな知識は最初はどうでもいいと思います。
耳で聴いて感じたものを引き出しに入れてちょっと変えて使ってみる、の繰り返しをするなかでいつのまにか勝手に思いつくようになるものです。
はい、そんなわけで、とにかくパクってパクってパクりまくりでワッショイです。
ちなみにメロディはそのままパクって自分の作品として発表するとアウトですが、コード進行には著作権はないのでそのまま使っても問題ないです。
事案その2 かっこいいビートが思いつかない
これも、パクりましょう!うん、パクりましょう!
ただし、既存楽曲の音をサンプリング(録音)してそのまま使うのは個人の範囲ではグレーですが何の許可も取らずに自作曲として発表してはダメです。
パクるのはあくまでパターンと、音の雰囲気です。
ロイヤリティフリーのサンプリング音源や、VPS Avengerに収録されている音を使うのは大丈夫です。
で、パターンをパクったとしても、憧れのアーティストの楽曲のソレと確実に同じ音にはならないと思います。初心者の頃って、全部ひとつの音で構成されてると思いがちですよね。なので、例えばキックの音なら、ひとつのキックでその音を探そうとすると思います。
でも、プロの楽曲ってバンド演奏以外の打ち込み系の場合はほぼ確実に複数の音が重なって鳴ってます。なので一つの音源で完結させることに固執せず、まずはパターン組んで音作りは後回しにしましょう。
もちろん、自分好みの音の作り方(レイヤーの方法、アタック部分と具の部分とリリース部分とか時間的変化部分の構成の理解、エフェクト)がわかってる場合は音作りから始めても全然OKなんですが、そういう人はもう余裕で初心者ではないです。
大事なのは、ディティール部分で沼にハマると先に進めなくなって、目的と手段が入れ替わってしまうのを避けるということです。
まさに木を見て森を見ずです。
事案その3 ある程度形になってもいい曲と思えずしょぼくて萎える
これは永遠のテーマです。
多くの人は結局ここで心をへし折られてしまうんじゃないでしょうか。
世の中にあふれるすばらしい完成作品と目の前にある自分の作品との圧倒的なクオリティの差。
自分はやっぱり才能ないのかな・・・。
そんな感じで蛍の光がそこはかとなく聴こえてくるアンニュイな空気の中でそっとアプリケーションを閉じてしまう。
わかります。わかります。よーくわかります!
で、またDAWソフトを立ち上げようとカーソルをアイコンに乗せたところで、「どうせまたしょぼい曲になってしまうんだろうな」と心の中でつぶやいて、そっとカーソル動かしてブラウザを開いてYouTubeを見てしまう。
わかります。
いやー、これはなかなか難しくて、結論を先に言えば「とにかく耳コピして駄作であろうが量産しつづける」しか解決する手立てないんじゃないかと個人的には思ってます。
というのも、こればっかりは自分との戦いなんですよね。
最初はだれでも初心者なんですよ。例外はないですよ。
で、同じタイミングでDTMを始めて、年に2曲くらいなんとか形にする人と、週に1曲しょぼかろうがなんであろうが作る人がいたとしたら、1年後の二人の上達度合いは天と地ほど開くと思います。結局、楽器の上達に近道がないのと同じなんですよね。
DTMって別に楽器が弾けなくても効率部分を除けば問題なくできるんですけど、上達する上で練習は必要なんですよねやっぱり。
DTMの練習は、ひたすら曲を作る、音を真似る、いろんな音楽を聴く、などいろいろありますが、多くの人は言ってる「耳コピをする」ってのが上達を早めるってのは激しく同意です。
耳コピはどこでどんな音が鳴ってるかを聴き分ける能力が高まると同時に、アレンジの引き出しも増えていくんです。さらに、コードやハーモニーの鳴り方、重ね方、音の抜き差し、周波数帯のバランスの取り方とか、いろんな要素をいっぺんに学べるんです。
僕はアレンジの方法が全然わからなくて、コード進行とかメロディとかリズムとかは思いつくんですけど、全体の編曲のしかたがいまいちわからず、結果しょぼい曲になってしまうっていうのを身をもって経験してて、いろんな曲を耳コピするようになって、「あーなるほど、ここでこういう音は入るからこういう風に聞こえるのかー」とか、何も考えずに聴いてるときは聴こえてなかった音が耳コピとして集中して聴くと実はいろんな音が鳴ってるのに気づいたりして、目からウロコすぎて目そのものが落ちそうになった実体験があります。
耳コピってそもそも面倒くさいし、最初のウチは全然聴き取れなくてイライラするしで怠けてたんですが、結果的になんでもっと早くやっておかなかったのかと後悔しました。
おそらく、完成度の高い楽曲を作れるひとは稀にいるガチの天才か、耳コピを数多くこなしてて、曲作りを毎日欠かさず続けてるかのどちらかです。
まとめ
みんながそうとは思いませんが、人は基本的に楽をしたいものだと思います。
DTMを軽い気持ちではじめる人は、特にソフトがいい感じに便利で、チョチョイのチョイでプロ並みの作品がポンポン作れるんじゃないか幻想を抱いて始めて、今日の記事で挙げた事案にエンカウントして昇天する人多いんじゃないでしょうか。
なんでもそうなんですけどどれだけ便利になっても上達って結局地道な努力の積み重ねでしか得られないんですよね。
◯◯するだけで簡単に△△できる!とかいう謳い文句のものって実際はお察しな感じのものばかりですよ(しらんけど)。
こういう現実を突きつけられることが一番の挫折トラップだ!と思った方は高評価ボタンとチャンネル登録よろしくお願いします。
では!