初心者のための登山講座④必要な装備や持ち物
第4回は登山に必要な装備や道具についてお伝えしたい。
※参考までに登山を始めたの頃の僕の写真を。最初はちゃんとした装備は登山靴くらいでこんな感じだった。
さて、なんとなく順を追って各回書いているつもりだが、ようやくここまで来ることができた。きっと登山に興味を持った方が一番気になることの1つが装備や持ち物についてではないかと思う。
僕が初めて山に登ろうとした時も何が必要かよくわからず困った記憶がある。そこで、この記事にたどり着いてくれた方が困らないよう装備などについて書き進めたい。
◾️日帰り登山に必要な装備、持ち物
◎=必需品
◯=できればあった方が良い
△=状況によって必要
◎登山靴
◎ザック(リュック)
◎レインウェア(雨具)
◎登山地図
△トレッキングポール
◯グローブ、手袋
◎ヘッドランプ(懐中電灯)
△熊鈴
◎簡易救急セット
◎行動食
◎非常食
◯昼食
◎水筒、ボトル(水分)
△防寒具
登山靴、ザック、レインウェアは登山界の“三種の神器”と呼ばれている。
三種の神器についてはそれぞれ別途記事で詳細をお伝えするので、ここではそれ以外の解説したい。
【登山地図】
書店に売ってるので山に行く際は、登る山の地図を購入しよう。
『山と高原地図』がメジャー。
【トレッキングポール】
ストックとも呼ばれる。必ずしも必要ではないが、あった方が比較的楽に登れる。これは両足にかかっていた負担がストックに分散されるからだ。使うなら平坦な場所で練習してから登山に臨みたい。
デメリットとしては、鎖場や手を使う場所が出てきた際しまう手間があること。
持ち手がストレートタイプと、L字タイプがあるが、個人的にはストレートタイプがおすすめ。
【グローブ、手袋】
ストックを使ったり、岩場で手を使うようなことがあるなら滑り止めの付いた薄手の登山用グローブがあると安心。
春先や秋口なら保温性のある手袋(滑り止め有の)が必要だ。
【ヘッドランプ】
日帰り登山なら必要ないと思われるかもしれないが、万が一下山が遅れたりすると、真っ暗闇の中を手探りで歩くことになる。
そこは自然の山、当然外灯などはない。そんな万が一に備え明かりは持っておきたい。
懐中電灯でも良いが、片手が使えなくなるので、両手をフリーにできるヘッドランプが良い。
【熊鈴】
熊よけの鈴で、よく登山者がチリンチリンと音を立ててるあれだ。山域によっては熊などの野生動物が生息する。
熊は突然遭遇すると驚いて襲いかかってくることがあるので、そうならないよう声を出したり、鈴などで音を出して「ここにいるよ〜」と先に自分の存在を知らせてあげることが、リスク回避になる。
熊が出る山域なら携帯しよう。また、出没情報などは官公庁のホームページなどに記載されているので、
例「奥多摩 熊 目撃情報」
などと検索すると参考になる。
【簡易救急セット】
1人ずつ持てれば良いが、1グループに1セットでも良い。消毒液、ガーゼ、包帯、三角巾などを用意しよう。
また、山にはスズメバチなどの蜂や毒蛇もいることがあるので、ポイズンリムーバーと呼ばれる患部から毒を吸い出すアイテムがあると安心。
【行動食】
登山中に食べる軽食のこと。登山はエネルギーの消費が激しいので、空腹のまま行動しているとバテて動けなくなることがある。そうならないためにも、休憩ごとに何か口にしたい。
お菓子やパン、おにぎりなど食べやすくて高カロリーな物が良い。疲れを癒す束の間の楽しみにもなるので、好きなものを選ぼう。
【非常食】
万が一の事態に備え、カロリーメイトなど高カロリーな食料を用意したい。オススメなのは、水かお湯で戻せる乾燥ご飯。これが意外と美味しい。
もちろんあくまでも非常食なので、これに手を出さずに下山するのが一番だ。
【昼食】
日帰り登山を想定しているので、第2回でお伝えしたように山頂付近で昼食になることが多いかと思う。計画に従って用意してほしい。
コンビニなどの弁当だと中身が崩れる可能性が高いので、おにぎりやパンなどが食べやすい。ガスバーナーを購入予定なら山頂でカップラーメンを食べることもできる。
登山回数を重ねたら食事にこだわって、ランチクッキングを楽しんでも良いかもしれない。
【水筒、ボトル(水分)】
登山中は多量の汗をかく。熱中症や脱水症状を起こさないためにも水分補給は重要だ。
季節にもよるが、目安として
春、秋で1〜1.5ℓ
夏場で2ℓ以上
500ℓくらいのボトルを複数持つのがおすすめ。
【防寒具】
夏場なら必要はないと思うが、春や秋なら持っていきたい。アウトドア用の物でも良いが、それなりに高価なのでユニクロなどのウルトラライトダウンでも良いと思う。
また、気温に応じて何か羽織りたければ、レインウェアを着るという手段もある。
〜 〜 〜
以上、登山に必要な装備や持ち物をお伝えしたが、ハンカチやポケットティッシュ、財布、スマホなど日常にも携帯すると思われる物はリストから省いているので、携行をお忘れなく。
次回から三種の神器を一つずつ詳しく解説していきたい。
次はこちら↓↓↓