Escape from the VRroom 2

「まぁこれは簡単ですね。漢字の偏が関係してるんだ。しめすへんはカタカナのネみたいだから答えは『ね』、っと」
タブレットに答えを入力する。画面には正解という文字が現れた。
A「はっやーい!すごいですね、あ、私の方も正解になった」
なるほど、どちらかが正解すればいいってわけか。それなら私がどんどん解いていけばいい。とにかく早くここから脱出したい。すると、壁の一つの面が赤く光り、タブレットには
【移動開始まで残り30秒】
と表示された。
A「え、ちょっとまって、そういえば扉とかないよね?扉なかったら次の部屋に行けないんだけれど?」
そうだ、次の部屋に行かないと。でもどうやって?カウントダウンが0に近づく。
「とりあえず壁に寄りかかっておこう!」
扉がなければ下か、と思いなんとなく壁に寄りかかる。Aさんも寄りかかったが、そんな心配は必要なかった。

一瞬真っ暗になったかと思ったらまた白。そこはさっきまでいた部屋だった。真っ白い壁が四隅にある。
A「え、さっきの部屋じゃん、移動してないじゃん!」
主「失礼しちゃうなぁ!!」
再びあの声が聞こえる。
主「ちゃんと別の部屋だよ!まぁVRだからほとんど同じように見えるけれど、れっきとして違う部屋。」
まぁそんなことを信用しても信用しなくてもどっちでもいい。私は早く帰れればいい。
主「そっか、さっき言い忘れちゃったね。こんな感じで答えをタブレットに入力して、正解なら数秒後に次の部屋に転送されるってこと。アンダスタン?」
A「いぇーす!」
元気かよ。まぁチュートリアル的なことね。理解。
「……まぁいい。早く次の問題を出せ」
主「つれないなぁ。まぁいいや。この後はだいたい自動的に問題だされるから。ボクは君たちを見ながらお昼ご飯食べてるから、なにかあったら呼んでね、そうだなぁ、マスターさーん!って。」
A「わかったよーマスターさん!」
主「じゃ頑張ってねー」

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「やけに右が長いな……」
A「はいはーい!わかっちゃった!これってこういうことでしょー?」

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