Escape from the VRroom 8

「よく謎解きだと迷路を使った謎があってな。もうほぼ一般的にスタートがSで、ゴールがGっていうことになっている、気がする。
A「なるほどー。じゃゼロは形が似てるからOですかね?やまは?」
「やまを漢字にして右に回転させるとEに見える。つまり正解はGESO、『げそ』だ」

主「正解だよー!FirstStepクリアおめでとう!」
A「ありがとー!」
「おい、あいつに閉じ込められてるんだぞ?」
主「それにしても本当にすごい謎解き早いよね?これならすぐにでも出られちゃいそうだけれど、まぁまぁ落ち着いて、ティータイムにでもしない?」
タブレットに浮かぶ正解のサインと、今度は対面した2つの壁が赤く光ることはそっちのけなのか。突然ソファとローテーブルが現れた。
主「ご注文はなにかありますかー?」
A「あ、アイスコーヒーで、ガムシロとミルク多めでー!」
「もうカフェオレとかでいいじゃん」
主「かしこまりー。そっちの君は?」
「じゃホットで。ミルクだけでいい。」

「ところで__」
A「?どうしたんです?」
ストローで少しずつアイスコーヒーを飲むAさんに問う。
「君は誰だ?」
A「あー、そういえば名前言ってなかったですね。えっと、本名と芸名とどっちがいいです?」
「ん?芸能関係の仕事なのか?」
A「もうすぐデビューする予定なんです、アイドルとして。ハレミヤハルっていいます」
礼儀正しく礼をするハルさん。
「そうか、私はアオミソラだ。普通の人だ」
ハル「ソラさんですかー。なんかお兄さんっぽい」
「だろうな、たぶん君よりは年上な気がする」
ハル「ふぅ。それにしても……これ本当に閉じ込められてるんでしょうか?普通にゲームの世界ってだけで、ここで眠ったら現実に帰ってるとかありそうじゃないですか」
「まぁそうかもしれないけれど、でもきっと謎を最後まで解いていった方が早い気がする。なんだかんだで君も謎解きができるだと思うよ」
ハル「えへへーありがとうございます!ちょっとやる気出しちゃってばばーんと解いてみせますとも!」
主「お楽しみのところ悪いけれど__」
ハル「わぁっ!」
主「そろそろ次のStepに行ってもいいかな?」
「かまわない。望むところだ」
主「それじゃ次の部屋に移動するよー?」

そして次の部屋に移動した、らしい。Stepが変わっても部屋は変わらないのか。
主「じゃSecondStepだよ。今度は全部で8問だから、まぁさくっと解いちゃってねー」
そしてまた問題が現れる。

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ハル「日本地図……?えー地理とか苦手だよ!」
「だいたいはなんか地名と一緒の気がするが、さくらんぼがわからないな」
ハル「これってググったりできるのかなー?」
主「できますよ」
ハル「!!だからいきなり声出さないでって!」
主「えー……あ、検索とかはできるけれど、ほかの人とかを頼るとかはできないからね」
主が言うと、タブレットにはブラウザのアイコンが現れた。
ハル「にしても、何で検索すればいいんだろう。さくらんぼ?」
「サクランボがさしているのは山形県だな。たしかに名産ではあるけれど」
ハル「サガって佐賀県ですよね、さすがに。なんでカタカナなんですか?」
「たぶんそこに手掛かりがあるかもしれない。検索してみよう」

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