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祝いみちぇん7周年

きたる10月15日、いみちぇん7周年おめでとうございます!!めちゃくちゃ長くなりそうなのでお試しにこちらに載せてみます。すごく緊張しますね…!

出会い、というと最初の記憶は第2回小説賞の結果発表ページ!!第1回大賞のこわいもの係を読破、そしてつばさ読者だった私が気にならないはずもなく当たり前のようにチェックしてました。

大賞だけじゃなく金賞?!2冊あるの?!て思った記憶があります。あらすじに出てくる書道、そして極めつけは主人公の「桃」の名前…当時小学五年生、本を読んでいると名前を呼ばれても気づかず担任から頂いた2つ名は「本の虫」、小一から習い続けている習字教室、これは読まなきゃいけないやつだ…!という謎の使命感のもと、公式ページにかじりついて続報を待つ日々を送りました。

そして時は流れ発売、読んでみればもちろん好みどストライク。担任の先生とやり取りをするノートにこれでもかと漢字クイズを書いていました。モモがつばさ文庫の主人公にはあまりいなかった(いやおそらく当時いなかった気が…)引っ込み思案な性格だったのも身近に感じられて。いとこと感想を話せば「矢神くんかっこいい!!」てずっと言ってました。

社会や日本史が好きな理由のひとつに「ノートに綺麗な漢字を書くのが好き」というものがあるのも間違いなく影響受けてますね。モモやセンパイが漢字関連で中国の方の知識も披露していたことに興味を持って、今は中国語を履修していたり(小テストに追われる日々を送りつつもなんだかんだどうにかしている)あとは書道も履修してみたり。思い返すと多分に受けていますね、影響。

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今日は4巻の発売日でもあるんですよね…!!


今でこそ大好き好き言ってるんですけど、ちょっと前まではこれほどの熱量というものは無くて。避けて通れないよなぁと思ったので自分の話も。ちょっと長いので流し読みしていただいて構いません。


1巻が発売されたのは小6の10月、そこから卒業して中学生になって、小学校とラインナップがガラリと変わった図書室で「大人の本」と思っていた本を当たり前のように手にする機会が増えて…

要は読む本、友達に「これ面白いよ!」という本、言われる本が変わっていきました。そして正直人前で読むことが恥ずかしい、もしかしたら家族に「まだそんなの読んでるの?」て思われているかもしれない。ひとり取り残されたような気がして怖くなってしまいました。

実際中3〜高1くらいの時期に家に80冊くらいあった児童書を手放しています。どこかに行くとなれば選びきれず5冊くらいカバンに入れて、文庫サイズのブックカバーを自分で作って…ていう熱は収まっていて。

それは嫌いになったというわけではなくて、つばさ文庫の創刊の言葉を少しお借りするのならばきっと

つばさ文庫の本が他の本へ飛び立つための私のつばさになってくれた

自分は次のステップに進んだという風に納得をして、「ありがとう」の気持ちを持って1度お別れをしました。


その中で家に残ったのが「いみちぇん」。この時おそらく10巻くらいまでは出ていた気がします。お別れかなぁと思っていてもなぜか手放せない。よく分からないけれどただ純粋に「この子達の行く末を見届けたい」と直感で感じて。

高校で部活に勉強に追われる日々の中、発売月が近づけば「あ、いみちぇんそろそろだ」なんて思って予約して…ていうことがもはや習慣と化していきました。定期演奏会の準備に追われ冬休みが終わっていき、16巻を1ヶ月遅れで読了した高2の冬、なぜかめちゃくちゃいみちぇんを読み返し始めて。それはもう学年末が迫っているのに本棚に背を伸ばすことがやめられないといったくらいに。

追い討ちをかけて一斉休校、本来休みなんか無い時期に降って沸いた時間に途方にくれつつ待ちわびた17巻、翌月に刊行される本編完結巻……毎日いみちぇんを読んでました。

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同じ名前の筆も買ってしまったとか


Twitterでは最終巻を記念して作られたタグ、矢神くんの誕生日記念などなど楽しそうなことが繰り広げられていて、好きなものが共有できる世界は見ているだけで幸せで。この時期特にTwitterのアカウント作るか本気で迷っていました。

しかし受験生という身、そして高校に入った時(いや入る前?)から目指していた大学に行きたい、ようやく見つけたやりたいと思っていたことを大学でするため、そのまま見る専として留まりました。

とはいえ気持ちが爆発して親のアカウントをちょっとお借りして矢神くんの誕生日イラストと1ヶ月の千字文イラストをあさば先生のDMに送ってしまったことも。まさか返信が頂けるとは思わず、震えながら親のスマホで文字を打っていたことを思い出します。

今でも会話のスクショはお気に入りのフォルダに入ってます。あさば先生、あの時は本当にありがとうございました。

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今となっては少し懐かしくも思う代物


自分の癒しにイラストを書きながら9月に最終巻を見届け、いみちぇん断ちをしながら勉強に小論に面接対策をして…この時期は特に11巻に救われた気がします。脳内にいつもがむしゃらに書道をするモモがいたので。弱音を誰かに聞いてもらう時間も惜しいギリギリの中でやっていけたのはいみちぇんがあったから。

本を開かなくてもがんばるみんなの姿に思いを馳せるだけでボロボロメンタルも回復できました。本に救われることを身をもって感じた1年。ツラかったのは本当ですが1年経ってしまった今ではいい経験だったと言い切ることができるのが、自分でも嬉しいです。


将来のこと、1年後のことを考える機会が多くなったその時期に思ったことがあります。

自分が何をしていきたいのか分からなくて悩んで、ひたすら考えて、それがやっとはっきりしてきて、そして叶えるために何をすべきなのか考えて行動し始める…いみちぇんはこの全ての時期に関わっていたな、と。

自分の思考の一部というか自分を作っているというか。いみちぇんに限らず読んだ本が色んなところで助けてくれたり、「あの時あの子はこんな風に考えていたな」とか「今この状況、あの子ならなんて言うんだろう」とか。自分の中でこんなにも本、児童書の影響って大きいんだなって感じました。簡潔にまとめるのならば「本って、児童書って、すごい」になってしまうのですが…この時の経験は自分の大きな糧になっています。

とにもかくも!!いみちぇん7周年おめでとうございます!!出る杭は打たれるがモットー、引っ込み思案な少女が色んなことを通して成長していく姿、あの時はわからなかったけど歳を少し重ねたからこそ少しわかるようになったキャラのことも考えながら楽しんでいます。

そして好きな本を語ることのできる幸せ。これまでになかった人との関わり合いが増えたり、ゴリゴリ自己流でちんぷんかんぷんだったイラストのことを聞けたり、自分から動いて色んなことをやってみよう!と思うことができたり、はたまたお互いの好きなものに影響され合って「好き」が増えたり、実生活にも潤いを与えてくれたり。いみちぇんが私をたくさんの人と繋げてくれました。いつまでも大好きで大切なシリーズです。あさばみゆき先生、市井あさ先生、作品に関わった全ての皆様、この世にこんなにも素敵なシリーズを届けて下さりありがとうございました。

10月15日 いみちぇん読者の端くれのすもも


※ネタバレ含む内容になります↓


PS:7周年ということで7巻の思い出を。確か私はテスト週間と丸かぶりか何かで読むのを少し待っていたのですが、いとこととびだせどうぶつの森を通信プレイしていて(当時スマホがなかったので連絡とるといえば手紙を書い出しあったりあつ森であったり3DSの交換絵日記だったり…)その時一足先に7巻を読んでいたいとこがチャットで「矢神くんが消えた」と。どういうことかと聞けば「真弓家についた」とも。わけもわからずいみちぇん第2シリーズがとんでもないことを察し読み始めたことがとても懐かしいです。読み終えても「???」てなっていましたが。

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