「子育てが辛いとき」に聴く曲リストを持っていますか?
荒れ狂う長男を一人で育てていて辛かったとき、私が聴いていた曲
① Celtic Woman - You Raise Me Up
お風呂の中で泣きながら、聴いたこと多数!のこの曲
日本語訳をこちらのサイトで読み、和訳の付いた動画もよく観ていました。
意訳ではありますが
君は私に立ち上がる力をくれる 嵐の海を歩けるように
このように解釈して聴いていました。
曲中繰り返される、君の存在がいかに自分の力になるか
という歌詞に必死で自分を支えようとしていたのだと思います。
「立ち上がる母さん」というハンドルネームの根本にはこの歌があります。
You raise me up to more than I can be.
あなたがいるから、私は自分自身を乗り越えることができる
中学3年生から「反抗期の楽天市場」(なんてたとえだ)と言えそうなくらい多種多様な問題行動を起こしていた息子。
そのころ、私は離婚を実行するために一人、立ち上がっていました。
一人で抱えられる容量の何倍もの困難を抱えて、
立ち上がったものの、目の前の嵐のひどさ、山の高さに
ただ、立ちくしていました。
その、嵐や山の結構な部分が息子に関するものですがw
息子がいなければ、私は歩み始めることができなかったし、
息子や娘に関することでなければ、
火事場のばか力を出せなかったろうと思います。
その嵐が過ぎ去った今、
嵐の前とは違う、大きな力が私に備わっていたことに、気づかされます。
振り返ると私は、more than I can be を実現できていました。
もちろん、嵐の中の私は、必死すぎてそんなことを考えられなかったけれど。
② 平原綾香「おひさま~大切なあなたへ」
こちらも、同じ時期に同じくらい聴いていた曲です。
自分の未来をふさいでしまうような、
刹那的な行動ばかり取る息子を見て、
一方すくすくと育っていく息子の同級生を見て、
私は何度も絶望しました。
目の前も、足下も、真っ暗に感じた頃、この曲をよく聴いていました。
ちょうどその頃、ずっと憧れていた人の講演でこれらの2曲が紹介され、なんという巡り合わせだろうかと、びっくりしたのが昨日のことのようです。
お世話になった弁護士さんがいつだったか話してくれたことがあります。
「お母さんが幸せにならないと、子どもは幸せになれないんですけどね」
この言葉と、平原綾香さんが歌う「おひさま」によって私は自分がごきげんに生きることを最優先にすることにしました。
ただ、子の幸せを祈る。それが親の宿命。
曲全体に流れているテーマです。
この歌を聴くと、今も涙が流れてきます。
昼夜逆転で起きらない息子を眺めながら、
この歌を聴いていました。
この歌の歌詞からは、親としての宿命を受け入れ、そして
同じように宿命を受け入れている親たちが
この世に数え切れないくらい居ること。
今までもこれからも、こうした宿命が存在すること。
こうしたことが感じられます。
祈るような崇高な気持ちにさせてくれる歌です。
今振り返ると、奇しくも「悲しい歌詞ではない曲」に涙し、心励まされていることに気づきます。
悲しい気持ちは、実体験で十分味わっていたから、そうでない感情でバランスを取りたかったのかもしれません。
あれから、まるまる4年。
今は、静かな凪のような日々です。
浪人の末息子はすっかり枯れきった?(ウェイ要素0w)大学生になり、相変わらず、私と正反対で落ち着いた娘と、ポンコツな私と、確かに今を生きています。
今、子育てが辛いと思っている人に
嵐の渦中、辛いことがたくさんありすぎて、私は、気持ちを寄せてくれる人の言葉をなかなか聞くができませんでした。
子どもの反抗期や荒れを、どう乗り越えたらいいのか。誰かに相談しようにも、元夫はコミュニケーションがなかなか取れず、私はひとりぼっちでした。
同じ状況のお母さんが近づいてきて、あなたが悪いと責められ、あげくに突然手のひらを返されるようなこともありました。
それは、乗り越えられたから言えること
私の気持ちなんて、誰もわからない
子どものことは、みんなが心配してくれるのに、私はどんなにがんばっても「やって当然」と思われてしまう
いつも私はひとりぼっち。誰もねぎらってくれない
そんな風に思っていました。
だから、助言とかなぐさめとか、とてもできません。
その代わりに、この2曲を、子育てが辛い、と孤独に感じているお母さん、お父さんたちに、贈りたいです。
同じように辛い思いを感じていた人が、ここで応援しています。
いつか、私のように、ごきげんに過ごせる日が来ますように。