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新米マネージャー奮闘記 その2 ー自分の行動を時給に置き換えるー

四半期末。世の中は上期の締めの関係があるからか、なかなか心が休まる日がなくあっという間に月末になりました。すーの勤める会社は12月決算なのですが、世間の波が高く、社内からも大きな波が来たことで踊っていました。

イメージ図です

そんな中の今回は、時給計算の話です。

1.自分の時給って計算したことありますか?

サラリーマンとして勤めていると、自分の時給ってあまり計算することはないかもしれません。私が最近になって計算するようになったのは最近の自分の働き方や今いるプロジェクトの状況を立ち止まって見ていたところからでした。

・あれ?自分の上長が開発の手を動かしているぞ?
・あれ?自分はというとお客様との打ち合わせが多いぞ?
・SESやフリーランス雇用の人がこの予算で参画しているぞ?

と周囲を見渡すと、様々な計算式のもとに人々の「企業から相手に支払っている金額」があるぞということでした。
この観点からみると特に最近「これって自分で手を動かすのがプロジェクトとして妥当なのか?」と考えるようになりました。
そこで少し考察してみることに。

2.それぞれの立場に支払っているお金を計算する

なにはともあれ現状把握。時給に計算するといくらになるのか?

おことわり
ここに記載の情報は、あくまで一例となる情報です。そのためこれを読まれている皆様の感覚と違和感になる例になる可能性があります。

2-1.正社員の場合


正社員を1ヶ月雇用していることで発生する費用については以下の通りとなります。

<参考>

  • 毎月の基本給

  • 残業代

  • 福利厚生費

  • 社会保険料

実例として20万を「社員に支払っている」場合、実際に企業が支出しているのは297,400円。約30万円を捻出しているとのことです。
1ヶ月は20営業日として、1.5万/日
時給にして1,875円/時間となります。

2-2.SESの場合

SESの場合は対企業とのやり取りになるので、相手に支払うのは単価になります。
そこから各種経費を派遣元が引いて、エンジニアに支払われます。
この各種経費の部分がSESの会社によってさまざま。30%~60%とかなり幅があります。よってエンジニアに支払われるのが40%~70%となります。
仮に正社員と同じ20万をエンジニアの手取りとして渡したい場合は28.5万~50万を支払うことになります。
プロジェクトのマネージャーともなると、いらしていただいたエンジニアが発揮しているスキルがどれくらいか、それに合わせて我々が適切な費用を支払っているのか?が気になるかと思います。そして依頼している企業にとっては単価。どれだけの経費がとられているかは知らなくてもよい。となると28.5万を支払って、正社員と同等の仕事をしていただけるのか?50万を支払って正社員と同等の仕事をしていただけるのか気になります。

3.プロジェクトでの各自の時給を計算して

それぞれの立場に対してある程度時給が把握できるようになったとして、ここからどう考えるか。結論私としては「プロジェクトのみんなに思い切って業務についてほしい」になります。

3-1.正社員の同僚に対しては

正社員のみんなには目一杯に業務についてもらうようにセットアップします。私が担当しているチームはシステムの中でもメンテナンスを特に扱う部署。依頼は「なるはやでどうにかしてほしい」と言われることが多いです。それを基本同僚たちにアサインします。別に私が仕事をしたくないというわけではなく「現場の最適化」の観点からアサインしています。
幸い同僚達は自分たちに来る仕事に満足があるので、どんどん渡して経験を踏んでもらっています。かつ先ほどの時給面でも彼らには任せる方が得策です。単純に残業となった場合は、私が対応するよりも彼らに任せることで成長にも、彼らの残業費用に関してもプラスになります。残業費用が時代と逆行している感もありますが、前者の成長の部分ついては有用だと見ています。

3-2.SESの皆様に対しては

SES、協力会社の皆様にとってはどれだけ勤務したとしても月の単価は同じです。なのでその枠内に収まるように、依頼元としては目一杯依頼させていただきます。時間のことは気にしつつ、そして枠内で目一杯やっていただくことで業務も進みますし、そしてエンジニアも喜ぶのではないかと見ています。

4.最後に

どこかでもしかしたら記載したかもですが、昔も今も、「自分でやってしまったほうが早い」病を患いがちになります。ただし自分がやることで仕事は片付くのですが、同僚の成長を止めたり、手が回らなくなったときにどうしようもなくなるのは避けたい。そこから来ても積極的に今は同僚に仕事を振っています。そして部を超えた業務をマネージしたり意思決定をする時間を取っています。今後の動きとしても、テクノロジーを知識として身につけつつ、より同僚が仕事をしやすくなるように交通整理をする。今の私が担当しているミッションはそれなのかもしれないなと見ています。

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