人生に悩む人よ 藤やん・うれしーの 悩むだけ損!
水曜どうでしょうという番組をご存じの方は多いと思います。
大の男4人が北海道、日本、さらには世界を股にかける番組です。
30分という時間の中に凝縮された中にある奇抜な展開、まったく予想できないストーリー。そして何よりディレクターも出演者となっている。大学生のころから観ていて、こんな大人になりたいなと思った中の1つでした。
その番組を(裏で)作っていた2人が書いた本です。
1.2人の回答がまったくもって揃っていない
読者から来た悩みに2人が答える展開で進む本書ですが、まったくもって2人の回答は揃っていません。掛け合いで回答しているのでもなく、悩み、藤やんの回答、うれしーの回答という順番で進行していきます。本を読むスピードは遅い私でも2時間足らずで読み終えました。
この揃っていない回答だからいいというのもあります。最近だと一刀両断をして読者を諭す内容が多い気がします。youtubeなどの動画でもそう。確かに2人も悩みを送った人に回答しているのですが、バラバラな回答のためやけにどうしようとなります。もっと言うと回答にすらなっていないこともしばしば。それがまたおふたりらしいなという感想です。
2.それぞれの経験からくる回答であって重みがある
かといて本当に適当に回答しているわけではなく、考えさせる部分もしかり。決して自分たちが責任を取っていないわけではなく、最終的には自分自身で選択をすることをメッセージとして残しているのかなという体験でした。
※こんなことを直接二人に伝えたら「そんなたいそうなことは言ってないよ」と返ってきそうです。
3.あの2人については書かれていない
裏方の人が書いた本ですので、二人を知らない場合は認知されずらい。しかし、あの2人についての記載はなかったような気がします。あの番組について触れることはありますが、それはあくまで二人の中にあるもの。あの2人を引き合いに出して認知度を高めようとするそぶりはありません。この点においても彼ら二人の素の姿が垣間見れます。
内容が軽いとか、連載をまとめた本ですので連載を知っている人にとっては新鮮味はないですが、サクッと彼らの世界に触れたい時には手に取ってみるにはよいのではないでしょうか?
※ちなみに続巻が出ています。こちらはまだ読んでいませんが合わせてどうぞ。