転職ドラフトで17社から指名を頂いたので振り返ってみる
数ヶ月前に行われた第20回の転職ドラフトに参加し、初参加ながら最終的に17社から入札を頂き、最高入札額930万円を頂けたので、
どのようにレジュメ含め書いたのか、なぜそこまでの入札を頂けたのか振り返ってみようと思います。
参加しようと思った理由
理由はずばり、自分の市場価値を探るため、でした。
今までの経験やアウトプット含め公にしている情報から、雇用される前にどれだけの金額で見定めて頂けるのかを知りたかったからです。
もちろん金額だけで市場価値が決まるわけではないし、実際に選考を受ける中で変化は生じるとは思いますが、一つの指標と出来るのでは、と思っています。
また、現職の給与と比べてどうなのか、というのも測ることが出来るかなと思いました。現職でもらいすぎているのか、今と外とで金額面を見れば釣り合っているのか、転職する事で上がる可能性がでてくるのか…。
レジュメ
参加するための必須条件であり、かなり重要となるのがレジュメです。
今までどんなことをしてきたのか、どういう課題を解決してきたのか、どういった技術を使ってきたのか、詳細に書いていきます。
僕の場合現在3社目なので現職含め、かける範囲の内容で出来る限り詳細に書きました。使った技術、担当、どんな機能の開発をしたか(書ける範囲)、チーム内での動き、プロジェクト外での活動、、などなど。
転職ドラフト側が「600万円以上で指名された方の平均記載文字数は約800文字程度です」と書いている通り僕もその文字数は超えて書くようにしました。ちなみに一番記述したものは2000字近く書いていました。
また、書く際も端的に「やったこと」を書くのではなく、ある程度ストーリー性も持たせつつ「直面した課題とそれを解決した事」も書くようにしました。
どのように書いたら見てもらえる、採用側から入札したいと思ってもらえるかのヒントは転職ドラフト側がレジュメの記入画面にヒントを与えてくれているので、しっかり目を通してから書けば迷うこともないと思います。
ちなみに僕はGitHub上に予め「Curriculum-Vitae」というリポジトリを作成して公開できる範囲の内容で今までの経歴を書いていたので、これを少し手直しして提出するだけで済みました。
常に自分の経歴をアップデートできるようにしておくと、転職ドラフトはじめ何かしらのサイトに書く際も、選考を受ける際もこのリポジトリのリンクを共有するかPDFにすれば良いのでたいへん便利です。
希望年収
希望年収に関しては
・書かないでおいて、純粋に自分の市場価値を探る
・書いておいて、その価格付近や超える入札があるかを探る
といった戦略が取れるかなと思います。
僕の場合、はじめは「書かない」方針で純粋に自分の市場価値を探ってみようかなと思ったのですが、自分の中で「このくらいは超えたい(超えられると良いな)」という金額が想像できていたので素直に書いて臨むことにしました。
金額は850万円にし、現職の年収よりはそこそこ高く設定してみました。
ある意味賭けというか勝負してみようかなと思い。
アウトプット面
僕は普段からQiitaや個人で運営している技術ブログを通して発信していたり、GitHubにもOSS含めコミットも多くしているので、それを参考となるリンクとして書きました。
また少ないながらもこれまでに勉強会等で登壇した内容はSpeakerDeckに掲載していたのでそれも共有しました。
アウトプットに関しては一朝一夕で揃えられるものでは無いので、普段からコツコツというのが大事かなと思います。
僕は先のレジュメの部分では他の人ほど華やかな経歴でなかったり、大規模開発、豊富なリーダー経験等が無い分をアウトプットの質と量で補えたのかなと思います。
その他質問とか
働きたい環境、どういうサイズのチーム、会社が良いかと言った質問は自分が望んでいる通りに記述しました。
たくさん指名いただくのも大事ですが、自分がどういう環境を臨んでいるのか事前にしっかり書いておけばそれを見て企業側も、「そもそもうちと合うのか、希望する環境を提供できるのか」判断できるのでミスマッチも減るのかなと思います。
野望に関しても、3〜5年先思い描いているキャリア像を書きました。たくさん稼いで遊んで暮らす!とかでも良かったのですが若干チキって真面目路線で野望を書きました。
ドラフトが開始してから
レジュメを提出し、審査も通り、開始日まで手直しを加え…開始日を迎えて入札期間に入ったのですが…
全然指名が来ない!!!
という状況でした。
最初は不安で何度かレジュメみて直したり、希望年収額を下げてみるか考えたのですが、
- 始まってすぐ企業側も僕らのレジュメを見て即答で入札できるはずがなく、しっかり見てから出してくるので時間はかかりそう
- 金額を下げたら自分の基準がブレてしまいそうだった
ということで焦らず待つことにしました。
その後、終了5日前くらいから徐々に入札が入り始め、終了前日と終了直前に一気に入札が入りました。
結果
結果としては17社から入札、入札最高額は930万円でした。
同じ回の全体ユーザーから見て、入札数では4位、金額では19位という結果でした。
...本当はMaxとMinと表示される図を貼りたかったのですが、既に過去の開催になっていてその表示ができなかったので指名の一覧をまとめてみました。
(企業に関する部分は黒塗りしています)
ボリュームとして1番多かったのは800〜850万円の範囲だったと思います。
希望年収を850万円に設定していたので、その前後に集まったのかな、という感じです。
900万円を超えるオファーも3社あったので、金額面で見れば結果としては満足しています。
もしこのまま選考に進み、内定を頂いた際にオファー金額通りの最終提示を頂ければ、現職の給与よりは上がる可能性が見えてきました。
ドラフトが終わって
結果17社からオファー頂き、一つ一つ入札の理由、求めている事、頂いた企業情報、それ以外きになるところをメッセージにて質問させていただき、そこから何社かカジュアル面談をお願いしました。
実際に選考を受ける前に、今までの経験やアウトプット、これからやっていきたい事を基に見ていただいて事前に「このくらいかな」と金額を提示されるのは良いかなと思ったし、多少のばらつきはあるものの自分の市場価値の参考の一つとして見ることができるので良かったと思います。
続く...
この話には続きがありますがそれはまた今度、筆が進んだら公開しようかなと思います。