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【対談企画#1】埼大生×PLAMO株式会社 ものづくりインターンシップの魅力~後編~

今回は、埼玉大学4年生の村上さんがインターンシップに参加したPLAMO株式会社の茂木さんと岩田さんとの対談の続きをお届けします。
後編では、PLAMO株式会社のインターンシップが生まれた経緯やおすすめポイントなどを聞いてみました。

▼前編はこちら


検索がきっかけ 埼玉県×射出成形×インターン

― 村上さんはどうやってPLAMO株式会社のインターンシッププログラムを知って、応募しようと思ったんですか?
村上:僕はもともとプラスチック自体に興味があって、そこからものづくりにも興味を持ちました。樹脂にもいろんな種類があってそれぞれ特性が異なるのがおもしろいと思っていて、樹脂を使って物を作るってどういう過程なのか気になって、真っ先に思い浮かぶ代表的なものが射出成形でした。それで、射出成形をやっている会社ないかなと、ネットで「埼玉県 射出成形 インターン」で調べたら一番上に出てきたのがPLAMO株式会社でした。連絡してみたら、すぐできますよということで参加しました。

埼玉大学 村上さん

― そうだったんですね。村上さん以外にも他の参加者はいたんですか?
茂木:今年は5人ぐらい参加しているのですが、村上くんの時は村上くん1人でしたね。
 
― それは手厚いですね!
村上:ほんとに手厚いんですよ。プログラムの中で担当の方が1人ずつ決まっていて、面倒見てくださるのでありがたかったです。聞きたいことは何でも聞けて、こんなに教えてもらって、お金払わなくて大丈夫なのかなという感じでした(笑)。
 
茂木:1人でも希望者がいれば、対応しますね。
 
― このプログラムは、いつからやられているんですか?
茂木:今年度から実施しています。
 
― まだ始まったばかりなんですね。
茂木:はい。最近は就職活動も早期化されていて、それに応じてインターンシップも早期化されています。私たちもインターンシップからものづくりに興味がある人に会社のことを知ってもらい、間口を広げておきたいという思いもありまして、時期の制限なく年中できるようにしています。参加者はやはり夏休みが多いですが、いつでも対応しています。

PLAMO株式会社 マーケティンググループ 技術・営業 茂木さん

魅力的なインターンシップにするために

― これまでもインターンシップ自体はあったんですか?
茂木:インターンシップはそれまでにやったことはありましたが、その時は単なる工場見学という側面が強かったですね。
 
岩田:はじまりはある学校から、お願いできませんか?という依頼があって、承諾したのがきっかけでした。今年度からは、魅力的なインターンシッププログラムを作ろうということで、新しくしました。
 
茂木:これまでは学生からすると、ただ説明を受けているだけでそこまで印象に残らないインターンになってしまっていたのではないかという反省点があったんですね。その中で私たちは規模も小さい分、細かくじっくり教えられるので、もっと手を動かせるプログラムの方がいろんなことを覚えて帰ってもらえますし、射出成形ではなくても将来ものづくりに関わりたいと思う学生にとってはものづくりの上流工程から下流工程までを一括してやれると良いインターンになるんじゃないかなという思いで作りました。

PLAMO株式会社 マーケティンググループ 製造 岩田さん

― 実際にこの一年やってみてどうでしたか?
茂木:村上くんをはじめ、参加者には最後に感想を聞いていて、「ここまで自分の手でやらせてもらえるとは思ってなかった」、「いろんなことができて良かった」という声を多くいただきます。他社のインターンの話を聞くと、同じようなメーカーであっても大手の場合は分業制で、営業だけ、品質だけ、設計だけとプログラム自体も分かれているところが多いようです。私たちは中小という小回りが利く部分を活かせているのかなと思います。プログラム自体の内容も、部品の製造方法から品質の考え方、金型の準備を知るという形で、普通の製造工程を逆からたどることで、ものづくりの流れがわかるフローになっているので、いろいろ経験できたという感想をいただける要因になっているのかなと思います。
 
岩田:ちなみに、設計の部分であったり品質保証の部分であったり、特定の分野についてより深く知りたい場合は、その時間を少し多く取ってその人に合わせたプログラムを作ることも可能です。参加者には、初日に「何か詳しく学びたいことがあれば言ってね」と声をかけています。
 
村上:プログラム中は、何が分かって何か分からないか分からないので、とりあえず全部やってみたいという気持ちでしたが、一度やってみて自分はやっぱりものづくりに興味があるんだなと改めて気付けました。あとは、会社の雰囲気がとても良くて、結構いろんな人と気軽にたくさん話せたので、それも良かったです。
 
― そうなんですね!だいぶ社員さんとの距離も近そうですね。
茂木:そうですね、かなり近いと思います。
 
村上:距離が近いのもそうなのですが、社内の雰囲気がすごく良かったですね。皆さん話しやすかったですし、インターンシップ後も茂木さんから連絡が来て「今度これこれこういうのがあるけど興味あったら来る?」「行きます!」というやり取りをして、実際に行かせてもらったこともありました。

PLAMO株式会社での作業風景

社長と一対一で話すキャリア談義

茂木:社員との距離で言うと、プログラムには社長講義というインターン生と社長が一対一で話す時間もあります。学生にとっては企業の社長と話す機会はなかなかないのではないでしょうか。
インターンに参加する学生は、大体大学3年生が多くて、就職活動や社会人になる不安がいっぱいあるように感じます。そもそも何が分からないか分からないみたいな、何が不安なのか分からないという学生もおそらく多いと思うんですよ。そういったまだ将来のことが漠然としている学生に対して、キャリアの話をする時間もつくりたいと思い、社長講義をやっていますね。
 
― 社長講義ではどんな話をするのでしょうか?
茂木:社長は教えたがりなので、いろいろ話しているみたいです。例えば、大手は分業体制の場合が多いので一つのことを突き詰めたいのであれば大企業に就職するのも一つの手だけど、上流から下流まで幅広く設計から製造技術もできて、実際に手を動かしてものを作ったりしたいのであれば中小企業も選択肢に入れると良いのではないかなど、自分のキャリアで何が大切かをきちんと考えるための指針を伝えたりしているようです。
 
― 素晴らしいですね。ちなみに村上さんはどんなお話をしたか覚えていますか?
村上:僕は最初から大企業ではなく中小に行きたいという思いがあったので、その辺りの話はもう本当にその通りだなと納得してどんどん話が進んで、もっと深い話もしましたね。就職は人生における1つの大きな決断なので、そこから人生観についての話や社長ならではの仕事の話、経営部分や特許などの技術的な話などもしました。ある企業の社長に選考関係なく質問できるということ自体が自分の中で大きかったです。
 
茂木:そういった時間も経て、最後には成果発表会を行います。インターン生に主体的にいろいろやってほしいという思いでやっているので、5日間のインターンシップで、どんなことを感じたか、今後の就職活動や社会人生活にどう活かしていきたいかなどをスライドにまとめて発表してもらう場になっています。
村上くんの場合は、学生から見たインターンシップの改善点や事業についての提案をいただきました。
 
― おお!それはどんな内容だったんですか?
茂木:一つは、プログラムの流れについてですね。例えばこことここを入れ替えた方が良いんじゃないかなど、学生目線での提案をいただいてありがたかったです。
 
岩田:あとは、今後この業種は伸びていくから、そこに手を出してみても良いんじゃないかという提案もいただきましたね。

おすすめしたいのは「ものづくりが好きな人」「樹脂に興味がある人」

― 村上さんがPLAMOのインターンをおすすめしたい人はどんな人ですか?
村上:まずはものづくりに興味がある人ですね。ものづくりの川上部分を知れるので、プラモデルなど何か作ったりするのが好きな人には強くおすすめしたいです。それこそドロドロの樹脂から作るので、身近には3Dプリンターでできるかもしれないですけど、成形は個人では絶対できないのでおもしろいです。
それから、これは僕のパターンですが、樹脂に興味ある人にも結構おすすめできるかなと思います。大学の化学系に進んで樹脂関係を勉強している人にとっては、樹脂が実際の身近なものにどう使われているのかを体感して知ることができるので本当におすすめです。ある物を見て、これは何で作られているのかを考えるようになりましたし、これは射出成形で作られているなというのもぱっと見て分かるようになりました。
 
― 確かに理論を勉強してきた方にとっては、それが世の中にどう関わっているのかを学べる機会になって良さそうですね。
村上:はい。また別の視点では、就職と言うと大きい会社で福利厚生が充実していて給料が良いところに行くべき、という考え方もありますが、自分ではちょっと反骨心じゃないですけど、歯車の一部になるような感覚に抵抗があって、自分の裁量を広げたい気持ちがあったので、そういう意味で、自分の力を試してみたいといった思いがある人に対してもおすすめできると思いますね。
 
茂木:まさに私たちが伝えたいことが伝わっているので、すごく嬉しいですね。

参加は文理不問!ものづくりに興味があれば楽しめるプログラム

― お二人はPLAMOのインターンにはどんな人に参加してもらいたいですか?
茂木:ものづくりに関わる仕事がしたいと思いながら、どういう職種が良いのか分からないという人に向いているのかなと思います。いろんな職種をそれぞれ専門の社員から学ぶことができるので、部署の特色や違いを体感しながら自分がどういうところに向いているのかも分かってくると思います。

インターンシップ風景

岩田:弊社のインターンシップでは、いろんな作業もできますし、いろんな人と触れ合えるところも大きいと思います。弊社の社員は、社長をはじめ家電を自分で修理したり、機械をつくったり、本当にものづくりが好きな人ばかりなので、いろんな人と話しながら、自分が思っていたのと違う答えが返ってくることも楽しんでいくと、良いんじゃないかなと思います。
何をやったらいいのか分からないっていう方も、とりあえずうちに来てもらえばいろんなことが体験できるというのはありますね。
 
村上:会社の雰囲気が良いので、怖がらなくていいよっていうのは言えると思います。インターンシップ中も圧力を感じるようなことはなかったです。とにかく雰囲気が良かったですね。
 
岩田:ただ、ちょっと自分のダジャレだけは我慢してもらえたら(笑)。あと、時期と学年も問わないので、1、2年生の早い段階から参加してもらえると少しでも道が開けていくんじゃないかなと思います。
 
茂木:文理関係なく参加できるのもひとつの良さだと思います。実際にこれまでも文系の参加者もいました。文系というだけで選択肢が狭められてしまうのはもったいないと思うので、ものづくりに興味があれば、気軽に参加してほしいです。
 
岩田:プラスチックや射出成形に詳しくない方でも、最初から手取り足取り教えるので大丈夫です。
多分、これは僕がやってもおもしろいと思うんですよ(笑)。
 
茂木:僕たちも一緒にやりたいぐらいですね(笑)。
 
― それ大事ですね。作る側もおもしろいと思っているかどうかがプログラムの魅力にも関わってきますよね。
茂木:はい。日程も内容も柔軟にアレンジできるので、肩肘張らずに来ていただければと思います。場所は埼玉県の北部ですが、交通費も支給しますし、駅からも送迎がつくので安心してほしいです!
 
― 村上さんに続くインターン生が待ち遠しいですね。皆さん、ありがとうございました!

▼PLAMO株式会社のインターンシップ詳細はこちらから

インタビュー日:2024年2月2日
執筆・編集:キャリアセンター

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