過去に辛い経験をした者同士は惹かれあう

人生でとても暗い時を過ごしたことのある人同士は惹かれあう。

その人にとっての、暗い時間、辛い時間はその人を高いところに持ち上げる傾向がある。
理由は、自分が暗く辛く過ごした間に、他の人は青春を謳歌して良い想い出で胸がいっぱいなわけで、そんな失われた時間を少しでも取り戻そうとして、より高い地位や収入を得ようとするからだ。

私は過去に、辛い経験をしてきた。
マッチングアプリで会った女性が「私の過去は壮絶なの」と言ってそれを聞いていても、それくらいで「壮絶」なんて言葉が使えて良いですねと、心のなかで思いながら「壮絶だね～」と思ってもないのにリアクションをしてやっている。

だが、そんな私でもドン引きするような経験をしている女性もいる。
表向きは明るくて、人生が充実している、どうみても勝ち組にしか見えない様な女性だ。
ここまで順風満帆で、目の前を阻むものは一切無く、ずっとチヤホヤとされてきた様に見える。
しかし、そんな女性が、とてつもない闇を抱えているのだ。

そういう女性はたいてい私と付き合ったり、それに近い関係になったりする。

「辛い経験」を乗り越えた者同士の何かが、惹かれあうのだろう。

逆に、辛い経験もなにもなく、ずっと絵に描いたようなスタンダードでずっとマジョリティーなルートを歩いてきた者とは、仲良くなるのに上辺だけのリアクションや相槌で、仲良くなっている様に見せかけている部分がある様に感じている。

本当はその子にも何かあったのかもしれないが、マイノリティーな者同士と心の距離を縮めるのにくらべて、マジョリティーな者と心の距離を縮めるのには少し頭を使っている。

とは言え、傷の舐めあいはしたくないので、あまりここを基準に相手を探すことにも問題があると思う。
しかし、経験が似ている者同士、その痛みを知っている者同士は惹かれあいやすいという傾向は実感している。

ありがとうございました。