映画「犬猿」レビュー(窪田正孝,兄,たくじ)ネタバレ
ネットフリックスにもないし、AmazonPrimeにも入ってるのに400円でレンタルしなければならないが、観てしまった。
不良が荒くれ者の弟にカツアゲをして、不良の片割れが「おい、ソイツやめとけ、卓司さんの弟だぞ」で態度が豹変するという、お決まりではあるが、なんだかんだ惹きつけられてしまうシーンをTiktokで観て、そのまま視聴へ。
物語のテーマ
全体的に、正反対の兄弟、正反対の姉妹の間にある、コンプレックスや軋轢の様なものがテーマになっている様に感じる。
「荒くれ者の兄:卓司(新井浩文)」と、「真面目な弟:和成(窪田正孝)」の正反対の金山兄弟
「仕事は出来て頭も良いが、美容に無関心で太っている姉、由利亜(ニッチェ江上氏)」と、「仕事はできないし勉強も出来ないがキレイでオシャレでコミュ力のある妹、真子(筧美和子)」の磯野姉妹
金山兄弟と関わりあう磯野姉妹
真子(筧美和子)はキレイだが、仕事ができない。英語の聞き流しを1年近くやっているが、簡単な英語での電話応対さえできない。
姉の由利亜(ニッチェの江上敬子)は、太っているし見た目にコンプレックスがある、でも仕事はできるし、中学~大学で習った英語で妹の代わりに外国人の対応も難なくやってしまう。
窪田正孝、新井浩文が演じる金山兄弟も似たような対比があり、特に弟(窪田正孝)の兄対する嫉妬だとかの、モヤモヤしたものを抱えている。
兄弟が居る者にとっては「分かるんだけど、突きつけられると恥ずかしい」リアルな兄弟関係、姉妹関係が描写されている。
感想
・始まり方がカッコいい(オシャレです)
・終わり方がカッコいい
・金山兄弟、磯野姉妹の対比の演出がオシャレ
・新井浩文の演技は存在感があって惹きつけられる。この映画の核になっているのではなかろうか。
・人の嘘をつくときの描写などが、リアルで生々しい。
金山たくじの暴力性、自由奔放さがどうしても目を引く作品。流石、ウシジマ君の肉蝮の役を担当された方なだけある。
映画の中の金山卓司は女性には優しいが、法律も倫理も何もない自由奔放さというか、持ち前の暴力性で周りを委縮させやりたい放題な感じが清々しいそんなキャラなのだ。
卓司の暴力性とギャップ
個人的に好きなシーンは、卓司が、ニッチェ江川演じる姉に「何か作って」とチャーハンを作らせて、ノンデリカシーな発言で姉を怒らせてベビースターラーメンをぶちまけさせて、偶然チャーハンの上にそれがまぶされて「あ、これいける、食ってみ」と二人で打ち解けるシーン。
敵となる男には容赦ないが、こういう女性に対して懐の深いところが、卓司はめちゃくちゃカッコいい。
しかも、美人だとか関係なく分け隔てなく優しい。
あとは兄弟や姉妹が、互いに嫉妬して、時に足を引っ張るということが生じてしまっている。
人間関係が物凄く拗れたところで・・クライマックスへ
ネタバレしすぎないうちに筆を置かせていただきます。
犬猿はどこで観れる?
amazon prime、Youtube共に、HDで400円、SDで300円で観れます。
U-nextでも配信されてますが、サブスク増やしたくないので自分はAmazonで観ました。AmazonPrimeに年会費払ってるのに何故?しかも何で48時間だけ?という不満はありましたがAmazonで観ました。
参考になれば幸いです。
ありがとうございました。