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劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン(アニメーション映画)

10月に一回観に行ったあと、初めて、映画館で公開しているうちに同じ作品へ二度目の足を運びました。初回は三好MOVIXという映画館で、二回目が豊田市駅前のkitara映画館です。

あの放火事件で、この「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が遺作となってしまった方々の最後のお仕事であり。

不朽の名作として、これから何度でも折を見て観たくなるだろうな、と初回を観たときに、巷でもよく言われている、涙腺崩壊シーンが豊富という個人的にとても好みの作品だったことが、私に初めて、同じ作品を映画館で二度観るという行動をもたらしました。

エカルテ島からのはがきが欲しかった、というのもありますけども。

不思議と、二回目のほうが、私の涙腺は何度か崩壊しました。ストーリーが分かっているので、先を予測する思考が無い分、たっぷりとシーンの流れを目と耳とで受け取ることが出来たのかもしれません。

「書いたひとがいなくなっても、手紙は残る」

そして、その誰かに心をこめて書いた手紙は、時代を超えて誰かの心を温め得る。

人生をさまよっていた若いころ、ライナー・マリア・リルケの「若き詩人への手紙」の日本語訳を読んで、創作活動への意識が一変したことを思い出しました。100年以上前に書かれた手紙が、私の心を支え、良い方向へと変えてくれたのです。

この「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も、あの放火事件でいなくなってしまった京都アニメーションのスタッフの方々の、ラストレターであり、それはきっと10年後、30年後、いや、リルケの手紙のように100年後も、ひとびとに親しまれ、愛されることだろうと思います。子どもに伝えていきたい、と思わせてくれる作品ですから。

エカルテ島のはがき、大切にします。

※ 見出しの画像は、みんなのフォトギャラリーから本田しずまるさんの作品をお借りしました。ありがとうございます。

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