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高見純代さんの「追憶の光」を拝読致しております。

おはようございます。そろそろ雨と猛暑の季節が近づくこのごろ、それらを避けて家で過ごすときは本や音楽をともに……と考えておりまして。

近場の本屋さんを全部回っても見つからなかった高見純代さんの「追憶の光」をAmazonさんにて、ついに入手致しました(*^^*)

高見純代さんご本人による作品の記事はこちら。


……先にネット通販を、になかなかならなかったのは。

noteさんのマガジン購入やサポート経験は、ほんのすこし有るもののAmazonさんを含めたインターネット経由では、これまで物販のお買い物をしたことがなかったのです。

今回、Amazonさん経由でついに高見純代さんの「追憶の光」(と、中島みゆきさんのニューアルバム『世界が違って見える日』と、noteさんの記事で真帆沁さんにおすすめ頂いたALFEEのアルバム『ARCADIA』)を初のアマゾンポチ!

先日、手元に届き、拝読致しております。

……柔らかな筆致の表現、そのなかにあるからこそ病気や死という生きるが故の痛みや苦しみを、恋愛やお花という美しさ、蝶という幻想、幻想はフィクションならずして、死と生のあわい、サンクチュアリとする物語。

……素敵な、とひとことで言い表せない物語を前に、語彙が足りないことを承知で感想を。

切なさの残る味わい豊かな作品と感じます。

作者の高見純代さんは嵯峨天皇から始まるお花の流派「嵯峨御流」の先生もされていて、そのご経験が「追憶の光」の随所にも表れています。

……実は私の父方のご先祖さまは、遠くたどれば渡辺綱わたなべのつなという、平安時代の嵯峨源氏の血を引く御方と聞いておりまして。

頼光四天王として有名な、鬼退治の物語の登場人物でもありますが、実際は平安時代、盗賊退治をしたと歴史書に伝わる武人のおひとりでした。渡辺党という水軍あるいは水運の何らかの権限を持っていたとも思われ、平戸の松浦まつら氏は渡辺綱の子孫となります。

うちは末席の一族なので、渡辺姓ではないのですが、高校生の時に今は亡き父から渡辺綱がご先祖さまだと聞かされたときは、とてもワクワクしたものです。

大学の4年間は、渡辺綱の伝説が平安時代から江戸のころまで、どう変遷していったかをテーマに、東京の国立国会図書館へ名古屋から文献を見に行くほど熱心に研究していました。

嵯峨源氏の末席の血を引く私が、お花の嵯峨御流の先生の高見純代さんと、こうして出会いのご縁を頂いていることに、言葉にならない不思議さを感じます。

また、作品の中に通底して登場する曹洞宗とも少なからずご縁があり、天の巡り合わせを思わずにはいられませんでした。

雨続きの日や猛暑のときのメンタルダウンを、この「追憶の光」を拝読し、愛する音楽を聞いて、夏を乗り切るための処方箋に致します。

高見純代さん、そして真帆沁さん、noteさんの記事にての良いお知らせを、いつもありがとうございます。

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