階段
先日、27歳の誕生日を迎えた。
ちょっと、驚いた。
すごく、時代が進んだように感じた。
26歳と27歳では、大きく何かが隔たっていた。
僕の世界観の一つに「階段イメージ」というものがある。
物事が進む、というときに、
坂のように徐々に上っていくというよりも、
ある日突然「一段」上ったと思う節目がある。
成長も、上達も、
あらゆる変化にこの階段イメージを持っている。
努力や時を重ねても、
一向に変わらない、進まないように感じる日々。
しかしあるとき、突然、変わる。進む。
しかも、ぐん、と。
何度力を込めても頑として動かなかった瓶のフタが、
ある瞬間突然「ふわり」と開くように。
26歳から27歳。
何をしたわけでもないし、何が起きたわけでもない。
ただ、何かが、空気のような、雰囲気のような、
身をまとっている何かが、確かに変わった気がした。
これが何なのかをことばにしたりできなかったりしながら
僕は「27歳」になっていくのだろう。
S.D.G (yus)
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