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【歴史】ストリートファッションの成り立ちとルール——1950〜70年代から現代までの進化

はじめに:ストリートファッションは「反骨精神」から生まれた

「ストリートファッション=流行りのカジュアルスタイル」と思われがちだが、本来のストリートファッションはカルチャーから生まれたスタイル

・モッズ、ロッカーズ、ビートニク、ヒッピーなどのユースカルチャー
・スケーターやヒップホップが生んだ実用的なファッション
・SupremeやStüssyなどのブランドが作った「ストリートブランド」の概念

こうした流れを知ることで、単なる流行ではない、ストリートファッションの本質が見えてくる。

1. 1950〜70年代:ストリートカルチャーの礎

① 1950年代:ビートニクとロッカーズ——反体制の若者たち

ビートニク(Beatnik)
・ジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグに代表される「ビート文学」のムーブメント
・黒のタートルネック、スリムパンツ、ローファーなど、現代で言うノームコアにも通ずるスタイル
・知的で反体制的なスタンスが「アンダーグラウンド文化」として影響を与える

出典
https://nostos.jp/archives/115455

ロッカーズ(Rockers)
・バイカーカルチャーと結びついたファッションスタイル
・レザージャケット、タイトなパンツ、バイクブーツが定番
・のちのパンクやストリートファッションにも影響を与える

出典
https://bike-lineage.org/etc/bike-trivia/cafe_racer.html

② 1960年代:モッズとヒッピー——音楽とファッションの融合

モッズ(Mods)
・イギリスの労働者階級の若者が生んだスタイル
・「スマートなドレススタイル+スクーター+ロックミュージック」のMIX
・パークア、スリムスーツ、チェルシーブーツなど、洗練された着こなしが特徴
・後のストリート×ドレスMIXの基盤を作る

出典
https://forride.jp/fashion/mods-coat-history

ヒッピー(Hippies)
・ベトナム戦争への反戦運動から生まれたカウンターカルチャー
・ボヘミアンスタイル、タイダイTシャツ、デニム、フリンジベストなどの自由な着こなし
・のちのストリートファッションに「ルールを壊す」「自由に着る」精神をもたらす

出典
https://epokal.com/yellow_column/3441

③ 1970年代:パンクとスケーターの誕生

パンク(Punk)
・セックス・ピストルズを筆頭に、イギリスでパンクロックムーブメントが発生
・ヴィヴィアン・ウエストウッドがパンクファッションをデザインとして確立
・ダメージデニム、スタッズ、レザージャケットなどの「DIY精神」が特徴

出典
https://the-king.jp/nana_248.htm

スケーター(Skaters)
・カリフォルニアのサーファーたちが陸でスケートボードを始めたのが起源
・Vans、ルーズなデニム、グラフィックTシャツが定番スタイル
・機能性を重視したラフなファッションがストリートの基盤となる

出典
https://kld-c.jp/blog/what-is-skate-style

2. 1980〜90年代:ストリートファッションの確立

Dapper Danの登場(80s)
・ニューヨークのハーレムで、GucciやLouis Vuittonのロゴをカスタムしたアイテムを販売
・ストリート×ラグジュアリーの概念を生み出す

出典
https://numero.jp/news-20180804-gucci/

ストリートブランドの誕生(80s-90s)
・Stüssy(ステューシー):サーフ×スケート×ストリートの融合
・Supreme(シュプリーム):スケートショップからスタートし、後に世界的ブランドへ
・A Bathing Ape(BAPE):日本のストリートシーンを牽引

ヒップホップファッションの確立(90s)
・バギーデニム、ティンバーランド、アディダスのスーパースターが定番に
・Polo Ralph Lauren、Tommy Hilfiger、Nike Air Jordanなどがストリートのアイコンに

出典
https://note.com/mihobiggiy/n/n26b9b2c0f821

3. ストリートファッションのルールとは?

「ルールを壊す」のがストリートの基本
・ドレスコードの反逆、機能性の追求、カルチャーの尊重が重要
・「フォーマル×カジュアル」「ラグジュアリー×ストリート」のMIXもこれまた重要

📝ストリートのアイコン的なアイテム
✔️ フーディー(パーカー)
✔️ グラフィックTシャツ
✔️ スニーカー(Air Jordan、Vans、Nike SB)
✔️ バケットハット or キャップ

4. 現代のストリートファッションにどう活かす?

ストリート×ドレスMIXの考え方
・おそらく最も取り入れやすいスタイル
・まずはフーディ×スラックス×ローファーとかがオススメ

カルチャーを知ることで、ストリートの説得力が増す
・「なぜこのブランドがストリートで評価されるのか?」を理解する
・単なる流行ではなく、背景を知り、掛け合わせたり引いたりすることでオリジナルのスタイルが作れる

まとめ:ストリートファッションはカルチャーの積み重ね

超ざっくりですがまずは大枠を捉えていただくのがポイントです。

ストリートは「街から生まれたカルチャー」と深く関係している
1950〜70年代のモッズ・ヒッピー・スケーター・パンクの影響を受けている
1980〜90年代にヒップホップとストリートブランドが確立
ストリートファッションの本質は「ルールを壊すこと」

以上のこととそれぞれのスタイルをまずはなんとなくでいいので理解して、実際のコーディネートに取り入れてみてください。

今日までで3つほどジャンルをご紹介したので、これらを自身のライフスタイルや表現したいことと照らし合わせながら取りいれるだけでももう立派な『スタイリング』と呼べるでしょう。

まだまだお話ししないといけないことが山ほどありますのでまた次以降の記事で。

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