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考えさせられた『ラナプラザの悲劇』。

こんにちは。お洋服大好きパーソナルスタイリストおまみです☺️

今朝、これまでもなんとなく知ってはいたけど、
しっかりと把握していなかった「ラナプラザの悲劇」について調べ、
とても丁寧に取材されていると感じた、こちらの動画を観ていました。

以前、私はこちらのnoteで、こんなことを書きました。

環境に悪い
人権が守られていない

などに関しては、私は専門家に任せたいと思っています。

それこそ、どんな物質や、どれぐらいの量の廃棄物が
環境破壊に繋がっているのか、とか、
政治的背景が絡んでいそうな人権問題に関しては、
ちょっとかじった程度の『にわか』の私が話すなんて、
恐れ多いというか…。

おまみのnote:ただの『服好き』がユーズドアイテムに思うこと。

全文はコチラ↓

この考えを改めよう…と思いました。

この考えを改めようと思った理由は、
↑先述した動画を見たら、きっとわかると思います。
ひとりひとりが意識をしなければいけないと思わされます。

私が中学生の頃、お洋服についている品質表示タグを見て、
「メイドインチャイナかー…うーん…」と思っていました。

当時は、「中国って安いんだな」と、
子どもながらに思っていたのを覚えています。
そして、根拠はないけど、なんとなく粗悪なイメージ…。

そうこうしている間に、中国は驚くべき経済発展を遂げ、
物価、人件費の高騰もあり、工場が別のアジアの途上国に移っていきました。

今のバングラディシュは、中国に次いで衣料品製造大国です。
そんな中で起こったのが、この「ラナプラザの悲劇」でした。
当時の実際の映像もありますが、とてもじゃないですが、
目を背けたくなる惨憺たる状況です。

誰かにとっての『安い』は、誰かにとっての『悲劇』。

以前もnoteに書きましたが、
FFブランドは、ファッションが苦手な人にとっては、
ファッションを身近にしてくれたものでもありますが、
その裏側で、守られていない人権があることに目を向けなければいけません。

あの事故の状況を見て、10年経ってもなお、
被害に苦しんでいる方々を見ると、
「あー…ちょっと…もう…FFブランドは買われへんな…」と思いました。

私がとても印象的だったのは、バングラディシュの女性が

「服は私たちの血を流してできたもの。
 私たちの血でできた服を、他の国の誰にも着て欲しくない」

という言葉でした。この『血』という言葉…。
2000年代初期の映画『ブラッドダイヤモンド』とリンクしました。

『ブラッドダイヤモンド』は、内紛が起こっていましたから、
その点は少し異なりますが、根本的な問題は同じように思います。

問題を解決に向かわせても、新しい問題が起こる。

『ラナプラザの悲劇』が起こり、
労働者を守るための『アコード』が制定されましたが、
大きな工場は守られた一方で、小さな工場は潰れて職を失う人も出たそう。

また、きっとバングラディシュが経済的な発展を遂げたとき、
同じ問題が、また別の途上国に移って起こるんじゃないかと、
私はそのことに恐怖を覚えました。

そして、『服好き』だからこそ、強く思うこと。

私は、知らないブランドについて知るのが好きです。
「そんなブランドがあったんだ」とか、
「こんな思いで作られたんだ」とか、
「素材にこだわっているんだな」とか、
「デザイナーさんが変わったんだな」とか、
作る過程や作っている人の思いが見える気がして、
1枚を大切に着たいな…と思えます。

FFブランドでできるお洋服は、
一人で1枚を作るのではなく、何人もの流れ作業で1枚が仕上がります。

もちろん、日本の縫製工場でも様々な過程で、
作業を分担しているとは思いますが(特殊な機械があったりね)、
バングラディシュは『袖だけ』とか、『襟だけ』とか、
ただただそんな作業の繰り返しで、スキルにもならない。

せっかくファッションを楽しむなら、
作っている人も幸せであることを考える方が、
着る人、作る人、双方が幸せになると思いませんか。

彼女たちは、どんなブランドの服を縫製しているのかも知らない。
自分たちが作るものに、愛着を持つことすらない。
そんな愛着もない場所なのに、劣悪な環境が1000人以上の命を奪ってしまった。

あんなことはもう、世界のどこでも起こってはいけないです。
ひとりひとりが意識を持つことで、大きな変化はなくても、
小さな変化が重なって、未来につながると信じて、
私はやっぱりもうFFブランドは買わないでおこうと思います。

もちろん、FFブランドのいろんな恩恵も受けました。
でも、私はこの『ラナプラザの悲劇』を思うと…、
私にとっては厳しいな…と感じます。

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おまみ【パーソナルスタイリスト/コーデ塾:The Base of Fashion主宰】
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