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日本の魅力って何だっけ? 増える中国の日本語学習者に思う
こんな記事を読みました。
中国では近年、統一大学入試試験である「高考」の外国語科目として日本語が選択できるようになったことから、日本語を学習する学生さんが増えています。
高考は日本でいえば共通テストのようなものですが、中国では二次試験のようなものがなく、この高考の成績によってのみ行く大学がほぼ決まってしまうため、日本のそれよりもかなり重要な試験といえます。
また、中国では大学に行けるかどうかによってその後の人生が左右される部分も大きく、毎年高考の時期になると一家総出で子どもを高考に送りだすようなニュースが聞かれたりします。それくらいの一大事なわけです。
それだけ重要な試験ですから、その科目選択も大事なわけですが、その中で日本語が選ばれやすい理由というのは、英語やほかの言語の試験よりも日本語の試験が簡単で、いうなれば攻略しやすいとされているからです。
ここで、実際の試験問題を見てみましょう。以下の画像は2022年のある地域での高考の英語の問題の一部ですが、たしかにけっこう骨のある英語読解問題であるように見えます。また、英語の問題はこのような読解問題がほとんどを占めていて、このほかにはリスニングと作文があるだけでした。
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対して、日本語の問題(おなじく2022年のもの)には単純な穴埋め問題が点数の3割分くらい含まれており、日本語を中級くらいまで学んだ人ならそれほど難しくはなさそうに見えます。
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そのほか、ここには載っていませんが、読解問題などを見ても使われている単語や内容が平易で、たしかに英語よりは難易度が低そうに思えました(僕自身が日本人なので、客観的な評価は難しいのですが……)。
ちなみに、とある年の高考の日本語試験では、某巨大掲示板からほぼコピペされたもの……もとい、強くインスパイアされたとおぼしき問題が採用されているということがありました。たぶんそのことを最初に世の中に投げかけたのは僕だったのですが、真相は闇の中です。
話がそれましたが、ともかく高考対策として日本語を学ぶ学生さんが増えているというのは、上の記事でも触れられている通りです。
そのほか、僕が見聞きした範囲では、そもそもこの高考それ自体を回避して大学卒業資格を得るために日本に留学しようとするケースや、中国国内で望んだような学歴が得られなかった場合に、やはり日本の大学に行ってやり直したいという動機で、日本を志す学生さんも多いようです。それにともなって、やはり日本語を勉強したいというニーズは増えているといいます。
日本の語学学校や大学など、教育機関にとってもこれはチャンスでしょうし、この機会をちゃんと日本がつかめるようにしてほしいものですね。中国人が日本に押し寄せてくる! 日本の危機だ! なんて言っている場合ではないのですよ。
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しかし、受験をとっかかりに日本に興味を持ってくれた学生さんを、その後も日本への興味を持ってもらうためには、どうしたらいいんでしょうね?
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