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なぜ中国は国際機関の査察にまともに応じないのか?

こんなニュースを見ました。

国連の弁務官が、人権にかかわる問題があるとされる中国・新疆ウイグル自治区の訪問を終え、あらためてその懸念を中国側に提起した、というものです。

ちなみにウイグルといえば、先ごろ人権問題にかかわる公安の機密情報がリークされ、世界の報道各社からその内容が報道されていることでも話題です。日本では毎日新聞から特集記事が出ています。

ちょうどこの国連による訪問と同時期に報道があり、何らかの政治的意図が働いているのではないか……と憶測を呼ぶなどしています。

さておき本題のニュースですが、訪問にあたっては中国側から受けた制約があったらしく(中国側は「コロナ対策のためのバブル方式」と説明している)、はたして国連側が求めていた情報に正しくアクセスできたかどうかについては疑問が残る、とされています。要は査察は不十分であり、中国側に都合の悪い情報はいまだ隠蔽されているのではないか、ということです。

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その真偽はともかくとして、実は似たようなことがコロナがらみでも起きています。

コロナの発生源について、「武漢のウイルス研究所説」を耳にしたことがある人も多いでしょう。世界を猛威を振るう新型コロナウイルスが最初に感染拡大したのは、武漢市のとある市場だとされています。そしてそのほど近くには、ウイルスの研究所がありました。アメリカの前トランプ政権を筆頭に、この研究所からウイルスが流出したのではないか、という声が上がっていました。

これに関しても去年の2月、WHOが調査に赴きましたが、やはり満足な調査は行えなかったといいます。WHOは「研究所からウイルスが流出した可能性は極めて低い」と結論づけていますが、その調査の透明性や中国側の情報提供の姿勢に対しては、各国からの疑念が消えていません。

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両方のケースにおいて、「世界(というより、欧・米を中心とした西欧社会)が中国国内の問題について情報の公開を求め、中国側がそれを形式上受け入れつつも、十分な情報提供を行わずに、はっきりとした結論が出ていない」という点が共通しています。

どうして、このようなことが繰り返されるのでしょうか。中国側はやっぱり内情にやましいことがあり、それを必死で隠蔽しようとするからこうなるのだ、と皆さんはお考えになるでしょうか。

逆にやましいことがなければ、堂々と査察でもなんでも受け入れればいいじゃないか、それができないっていうことはやっぱり図星なんだろう、と考える人もいるかもしれません。おそらくそういった一面もあるでしょう。変に隠すから余計に怪しく見えるのだ、ということもあります。

しかし、中国側から見れば、少し違った事情というか、どうして隠蔽のようなことをするのかと言うことに関して、別のロジックが見えてきます。以下、個人の見解としてお読みください。

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