「中国がコロナ規制を緩和」というニュースに、もはや心が動きません
こんなニュースが流れてきました。
情報元となっているのは、国家衛生健康委員会による「关于进一步优化新冠肺炎疫情防控措施 科学精准做好防控工作的通知」という発表です。タイトルが長いな。
ここではたしかに、濃厚接触者および入国者の隔離期間の短縮(7日間の施設隔離が5日間に)、入国者のPCR検査義務の緩和(渡航48時間前のPCR検査が2回→1回に)、2次濃厚接触者判定の廃止など、思い切った方針が発表されています。これらが実行されるのであれば、大きな変化と言えそうです。
しかし、冒頭の記事の締めくくりには違和感を覚えました。
このくだり、いまのコロナ規制の空気感を知る在住者からすれば「ほんまかいな」としか思えません。「習近平主席自身のスタンス」云々へのツッコミは置いておくとしても、これをもって中国がコロナ規制の緩和に傾いていくこと自体、あまり信じられません。
今日はこれについて書いてみたいと思います。
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僕がこの通知を真にうけることができないのは、実際に中国で暮らしているものとして、この大方針としての通知がどこまで実効性を持ち、適切に実行されていくのかということに疑問があるからです。
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