「アメリカでTikTok禁止」に思うこと
アメリカでのショートムービーアプリ・TikTokに関する規制が話題になっています。
上の記事によると、中国の会社(ByteDance、中国名は字節跳動)の運営による同アプリには個人情報管理における懸念があるとして、すでに政府職員の端末から同アプリを削除せよという命令が出ています。そしていまは全国的にTikTokの利用を禁止する法案が審議されようとしているとのことです。また、テキサス州のある学校ではすでに規制を始めているところがあるといいます。
「個人情報においての懸念」というのは、要するにアプリが収集した個人情報が中国政府ないし中国共産党に漏れてしまうから、ということのようです。たしかに中国は「お上」が個人情報を含めたすべての情報にアクセスできる仕組みがいつでも残されている国なので、可能性はゼロではないでしょう。
中国側は反発しており、外交部のスポークスマンが「いち外国企業への不当な弾圧だ」「若者向けのアプリをアメリカが恐れるとは、何と自信のないことか」などと発言するなどしています。
今日はこの件について思うことを書いていきます。
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