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夫婦のいざこざを何もかも国の違いに託していいものか、と言う話

かなり前に、日中の国際結婚夫婦に向けられるテンプレ質問と、それに自分がどう答えているのかというのを書きました。

そのなかで、こんなことを書いたんですね。

Q:国際結婚だと、価値観が違って色々大変でしょう?
A:育ってきた環境や受けてきた教育などの違いからどうしても相容れない部分があるな、と感じることは確かにあるのですが、それは日本人同士でも同じことのような気がします。程度の問題です。

むしろ合わないと思う部分を「まあ、育ってきた国が違うしな」という理由に託してしまえるのは、ある意味では気楽だったりします。夏がダメだったりセロリが好きだったりするのも全部、国が違うせいです。あと中国のセロリはおいしいです。

この後半部分に書いた「まあ生まれ育った国が違うからしゃーねーな」メソッドは、実際のところ国際結婚夫婦がうまくやっていくにあたってかなり有効です。たいていの争いごとは少なくとも気持ちの上で受け流せるようになりますし、前向きな気持ちでトラブルを捉えられるようになります。

しかしこれを書いてから二年が経ち、これも万能のメソッドではないというか、「副作用」があるなあということを最近感じ始めています。

今日はその「副作用」に関して書いてみたいと思います。

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