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『ミッケ!』

おそらく、お子さんがいらっしゃるご家庭なら、一度は『ミッケ!』のお世話になったことがあると思う。
我が家でも、何度も楽しませてもらったけれど、中学1年の息子が、先日図書館に行ったときにまた借りてきた。
正直、まだやるんだーと思った。

すごく細かくて綺麗な写真の中から、指定されたものを探すというのが、この絵本の趣旨なのだけど、これが実は大人でも難しかったりする。

『ミッケ!』の存在は、全く知らなくて、息子が生まれたときに、高校時代の友人がプレゼントしてくれて初めて知った。
でも、この絵本は全部家で揃えるものではないなとも思った。
我が家では、家には友人からもらった1冊だけにして、あとは図書館で借りて楽しむことにした。図書館の本なら、返してしまえばまた答えを忘れることができるからね!

『ミッケ!』って、実は子供にとっては絵本の中でもかなりハードルが高くて、ずっと「息子と楽しめるようになるのはいつかなあ」と思っていた。文字を読むだけならいいけど、目当てのものを見つけるのって、幼い子にはなかなか難しい。
見つからなくてイライラして泣くというパターンばかりで、息子が自分の力で探して見つけられるようになったのは、ずいぶん大きくなってからだった。

「一緒にやろう」と誘われるから、一緒に探すと、ほぼ私が先に見つける。
子供たちは、早く答えを知りたいけど、答えをそのまま教えてもらうのはイヤ。
”探す”ということをしたいから、「ここだよ!」と教えるのではなくて、「右のページだよ」とか、「上のほう」とかヒントをあげるようにするといいんだというのは、子供たちと何度も遊んでようやく気付いた。

『ミッケ!』って、探し始めると、ついついハマってしまう。
たまに、どうしても見つからないものがあって、頑張って頑張って探して、ようやく見つけたときに、いつも思う。
「なんでこれが見つけられなかったんだろう?」って。そして、一度目に入ると、それはそれにしか見えないのだけど。人の目って、いい加減なんだなあと思ってしまう。

中学生になっても、まだ私のほうが先に見つけちゃって、やっぱり私が「左のページの上のほう」なんてヒントを出してあげてる。
そして、結局私のほうがのめり込んでて、最終的に子供たちに「お母さん、『ミッケ!』やってるんだ!」と言われる始末。
えー、一緒にやろうよお。


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