やっていたゲームと得ていたもの
自分が家族に怒られながらも手が止められなかったゲームというのはfps(ファーストパーソンシューティング)というジャンルのゲームだ。簡単に説明すると銃を持って相手に射撃して体力を削り撃破するというものだ。有名なものはフォートナイト、PUBG、COD、apexlegens、荒野行動などがあげられる。
fpsゲームは難易度が高い。PVPゲームと言って対戦相手も人間が操作するからであるのと、経験値やレベルではなくプレイヤースキルが勝敗に大きく左右されるからである。すこし難易度が高いことについて説明する。
プレイヤースキルで求められるのは、最適な状況判断を非常に短い時間で繰り返すことや、武器と場所に関する知識、最後に一番大きい割合として“銃弾を相手に当てる技術”である。
銃弾を相手に当てる技術というのはとってもとっても難しいものだ。どんなにプレイ時間が長い者でもこれのためだけの練習をするくらいに。野球でいうとプロでもバッティング練習をするように、fpsプレイヤーは銃弾を当てるために練習を積む。
何が言いたいかというと、とにかくfpsは難しいゲームである。初心者のうちはずっと負けて学んでいく。ある程度練習をすると経験の浅いプレイヤーを撃破することができるようになっていく。少しずつ勝利が増えていく。プレイ時間が増えていくと連戦しても負けない技術が備わってくる。
ある程度練習をすると、と書いたがこれが気が遠くなるほど長い道のりなのだ。しかも負けて学んでいるうちは、あとどれだけ練習したら勝利が増えるかわからない。とにかく戦う、戦う、戦うを繰り返して…やっといくつか勝利することができる。そうして得ていたものとは何か。
僕がこのゲームで得たものは自信とプライドである。負けることを怖がっている消極的でいると勢いのあるプレーに後れをとってしまう。勝てるかわからない、また負けてしまうかもしれない。でも戦うしかない。信じられるものはただ一つ、自分の強さだ。
現実での自分は昔はどこか自信なさげで姿勢が悪かった。でもfpsゲームをしているうちに胸を張って歩くようになった。といったら大げさだけど。でもあのゲームの中じゃ俺の勝率は…とかランク帯が…と思うと心の強さを保てる気がした。
いまはゲームを通じて家族に迷惑をかけてしまったが(もちろんゲームじゃなく自分が悪い)、fpsゲームを通して自分は自信を得た。ゲーム悪いことだけじゃない。ゲームを通じて成長できたといいたい。