ゲームの難しさとは?
”ゲームの難しさ”とは?
そう言われるとパッと一言で言える人も言えない人もいると思う。
でもこれは確実に言える。どのゲームにも高難易度なクエスト、ダンジョン、ミッション、技、実績、譜面がある。
これを書くきっかけとなった出来事が今日あった。
スマホゲームの”パズドラ”にて一部の重課金者しか勝てない最高難易度ダンジョンがあるのだが、「システムの抜け道をくぐるようなパーティー」で攻略できることが話題になり、クリア人数が急激に増加した。
しかし運営の意図した戦術でなかったため、ダンジョンがその特定のパーティーではクリアできないように改変すると発表した。これにユーザーは怒った。運営はそれに対しお詫びのアイテムを配布することとなった。
ユーザーから見れば手持ちの強い手札をどう使おうと勝てないのに、特定のパーティーを組めば勝てる。育成の目標が明確になってモチベーションにつながることだと思っていた。しかし運営からしたら課金せずとも勝ててしまうのが売り上げに響くのが怖かったのだろう。ちなみに、その特定のパーティーを組むのには無課金でも組めるが結構時間とアイテムがかかる。
運営側の”簡単にクリアしてほしくない”意図がはっきりとわかった出来事だった。ではパズドラ運営の想定する”高難易度”とは何なのか、ゲームの”難しさ”とはどうあるべきなのか考えるきっかけになった。
経験のあるゲームについてどれがどんな難しさがあったのかを思い出してみる。経験のあるゲームはパズドラ、白猫プロジェクト、FPS系統(シューティングゲーム)、音ゲー(スクフェス)である。
パスドラでの難しさとは、高難易度ダンジョンをクリアすること。現在の最難関ダンジョンは耐久能力、火力に加えてギミック対応が求められ、パーティー6体のなかでいかにして”うまく組むか”。またダンジョン内で対処できないギミックを受けて”どうパズルするか”である。
白猫での難しさとは、高難易度クエストでは”強い適正キャラを持っているか否か”である。いわゆるキャラゲーである。それ以外はあんまりクリアにつながる要素はない。ゲーム性を考えてみると結構ひどいが、ガチャ排出率が良いのでイベントやっときゃなんとかなる。
音ゲーでの難しさとはいかに早くて複雑な盤面について”ミスなくこなせるか”である。
FPSでの難しさとは、”状況判断と決断の速さ、エイム力、駆け引き”である。その複雑さと奥深さはeスポーツと呼ばれるくらいにある。
4つのゲームを挙げたが結局のとこ”努力値”が正当に反映されることがゲームの面白みの本質なのである。当たり前っちゃ当たり前だが、、
それを踏まえてパズドラの事件を振り返ってみる。ユーザーが”特定のパーティー”を見つけたことは決して単純ですぐに思いつくようなものではなく、途方もない攻略とのにらめっこと試行に時間を費やした努力の結晶なのである。それを運営は仕様変更によってなくしてしまうのは心がいたたまれない。