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どんぐり倶楽部

宿題はやるべきではない。から始まったどんぐり倶楽部との出会い。

最初は宿題をすることによって、授業でできない復習や定着の為に大量の課題を提出させていた自分を否定された気持ちになりました。

しかし、どんぐり倶楽部のホームページを読めば読むほど、ブログを読めば読むほど、糸山先生の理論に納得せざるを得ない、腑に落ちる感覚を今でも覚えています。

実際にどんぐり倶楽部を始めてみた初期の頃は、形だけの方法を真似ているだけで、本当の意味のどんぐり倶楽部の理論はまだわかっていなかったと思います。

どんぐりパイロットの動画を見て、できるとわかるの違い、思考の臨界期、子どもの為に環境を本気で作る事、自然の中で体験することの大切さなどを学ぶことができました。

環境設定は、テレビを家に置かない事、習い事を止める事、自然と触れ合う機会を設ける事をしました。言葉についても、押しつけるのではなく、子どもの話を聞いてやりたい事がなるべく出来る様にしてあげました。

そして、週に2回のどんぐり算数を楽しく行う事。

この環境設定で良いのか、まだわかりませんが、4年目になった今、長男の様子を見ていると、やりたい事に真っ直ぐで、集中力があり、楽しそうに毎日を過ごしているので、そこそこできているのかな。と思います。


学校で本来育てるべきである思考力。しかし、思考力を育てるどころか反対にある反復型の宿題を強制し、提出しないと必ず出すように促す。子どものためと思ってやっているのだから更にたちが悪い。自分も以前はそうであったので学校現場にいる先生達に少しでも拡げていき、反復型や反射型の宿題から意味のある家庭学習にしていきたいと思います。

ICTについても現在は1人1タブレットが配られました。個人的には小学生にはまだ必要ないので中学からで十分だと感じています。タブレットの持つ悪魔のような依存性に囚われてしまう子どもが沢山いるのを分かっていて、1人1タブレットを配布している事に、危機感を感じています。一度与えた後に取り上げる事の大変さはスマホを与えた保護者はわかっていると思います。

ICTの普及はコロナ騒動からオンライン授業の為に本来の予定よりも早く普及されました。もしかしたらこの現状も仕組まれていたのかもしれないと思ってしまいます。

また、学校現場に脳科学の専門家の意見を取り入れるといいと思いました。シナプスの刈り込みについての論文を読んでみましたが、10歳までに殆どのシナプスが刈り込まれてしまうので、そこから先は既存のシナプスを太くする事しかできない。と読み取りました。幼少期の自然体験と、遊びながら得られる経験、ホンモノとの触れ合いを重視学校でも重視すべきだと思います。研修などでこの事実を伝え、成長期に合わせた取り組みをしてあげたいです。

どんぐり算数については、実際に中学校でも使ってみましたが、ほとんどの生徒が解けなく、ドリル学習で反復ばかりしていた生徒は難しいと感じていました。

特別支援学級の生徒にも使わせてもらい、取り組みましたが、逆にドリルなどをやっておらずのびのびと思考力を育んだ生徒は楽しそうに問題に取り組んでいました。


どんぐり問題を3年間取り組み中学生になった生徒を担任した際には、難しい問題にも楽しく挑戦し、何通りかの方法で解く姿もありました。どんぐり問題の思考力養成に実感が持てる瞬間でもありました。


700題の問題を全て解いたわけではありませんが、どの問題もワクワクする様な文章でいて、一筋縄ではいかない問題に大変魅力を感じました。


ぜひどんぐり倶楽部の理論を学び、子どもたちに感情を失わせずに、幸せに生き抜く。そしておまけで学力がついてしまう素晴らしい理論を、まだ知りえていない多くの仲間に伝えていきたいです。