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プロジェクトマネージャー 出題予想(令和6年秋)
本記事では令和6年秋向けのプロジェクトマネージャーの出題予想を行っています。
勉強をそれなりにしてきた人であれば、「どの範囲が出やすいんだろう?」と気になっていたり、これまであまりうまく勉強時間が確保できていない人は、「残りの時間、何に対策すればいいんだろう?」と思っていたりしませんか。
本記事では、次回プロジェクトマネージャーを受験される方向けに、
出題にはどのような傾向があるんだろう?
次回にはどのような問題が出題される可能性があるのかな?
で、それらを午前問題、午後問題(記述・論文)について知りたい!
といった疑問・要望にお答えしたいと思います。
なお、過去問は試験センターからダウンロード可能です。
1. 午前II予想
![](https://assets.st-note.com/img/1718873639223-w8rNRJ32va.png?width=1200)
上の画像は過去5年の出題一覧です。
傾向として、「2回前」の試験からの再出題率が高いです。
令和5年秋 ← 令和3年秋から3問再出題
令和4年秋 ← 令和2年秋から6問再出題
令和3年秋 ← 平成31年春から7問再出題
午前IIの合格ラインは6割なので25問中15問正解すれば通過です。
過去問から対策する場合は令和4年秋の試験出題から勉強すると効率的でしょう。
午前IIの出題予想ポイントは次の通りです。
■午前II出題予想ポイント■
1. 令和4年秋から同じ問題が5~6問出そう
2. 計算問題は今年も3~4問出そう
3. PMBOK 7 版準拠・アジャイル開発に関する問題が出そう
順に説明します。
1-1. 令和4年秋から同じ問題が5~6問出そう
冒頭にも申し上げた通り、「2回前」の試験からの再出題率が高いです。
令和5年秋 ← 令和3年秋から3問再出題
令和4年秋 ← 令和2年秋から6問再出題
令和3年秋 ← 平成31年春から7問再出題
午前IIの合格ラインは15問正解すれば通過なので、そのうちの5~6問が取れるのは大きいです。
過去問から対策する場合は令和4年秋の試験出題から勉強すると効率的でしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1718873896848-BSxwvNw2HY.png?width=1200)
1-2. 計算問題は今年も3~4問出そう
工数やコストのために計算させる問題が毎年出ています。
今年も出題される可能性があるのでチェックしておきましょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1718873916236-Ufdb9cSsaz.png?width=1200)
計算問題は時間を取られるので、時間配分に注意しましょう。
1-3. PMBOK 7 版準拠・アジャイル開発に関する問題が出そう
2022年次に IPA のシラバス更改がありました。これまではPMBOK 6 版から引用した出題が多かったですが、今後はPMBOK 7 版が出題中心になると考えられます。
PMBOK 7 版やアジャイル開発に関する基礎知識も、おさえておければ心強いでしょう。
IPA のシラバス改版に関するまとめ記事や PMBOK 7 版との関係については、以下記事を参考ください。
![](https://assets.st-note.com/img/1718873960864-zPCOPTtdk6.png?width=1200)
2. 午後I(記述)予想
![](https://assets.st-note.com/img/1718873993724-qrWpBPaymE.png?width=1200)
上画像は過去5年分の過去問分析です。
午後Iは3問中2問を選択します。
自分にとって相性のよいものを選択しましょう。
午後Iの出題予想ポイントは次の通りです。
■午後I出題予想ポイント■
1. 新規事業や顧客価値などといったST寄りの出題が出題されそう
2. アジャイル開発を前提とした出題があるかも
3. チームやステークホルダ管理が出そう
順に説明します。
2-1. 新規事業や顧客価値などといったST寄りの出題が出題されそう
令和2年度より傾向が少し変わり、新規事業や顧客価値といったST寄りの出題が多くなっている印象です。
ここでST寄りとは、組織体を取り巻く背景や事業戦略から説明され、どのような施策が組織体にどのようなメリットをもたらすかというタイプの設問が多い問題のことです。
情報システムに求められる役割はますます多様化・高度化していることから、プロジェクトマネージャー区分の問題でも、戦略的な比重の高い出題が増えることが予想されます。
ITストラテジストの資格をすでに持っている方はその復習を、持っていない方も、課題に対してどう分析して施策を講じれば解決するかという考え方を身につけておくと解ける問題が増えるでしょう。
2-2. アジャイル開発を前提とした出題がありそう
IPAのシラバスが更改されたことに伴い、今後はよりアジャイル開発を前提とした問題が出題されると思います。
注目は令和2年の問2がそのはしりであると言えるでしょう。スプリントに応じ開発を進めたりそのために組織を作り直すことをしたりするなど、参考になるアジャイル対応するPMの振る舞いや設問が見られます。
アジャイル用語の重要性については以下リンクを参考にしてください。
2-3. チームやステークホルダ管理が出そう
PMBOK 6 版で提唱される10の知識エリアで過去問を分析すると、チーム管理・ステークホルダ管理・コミュニケーション管理が頻出傾向にあります。
令和3年の問1,3、令和2年の1~3問が該当します。
今年もこの知識エリアからの出題が見込まれます。
IPA の新シラバスからも、激しい変化の波を乗り越えるためにチームメイキングが重要であると読み取れます。
このあたりのことは以下のリンクをご参照ください。
さらにPMBOKで提起される10の知識エリア別で対策を整理しておくことも重要です。
これについては以下の記事を参考ください。
3. 午後II(論述)予想
![](https://assets.st-note.com/img/1718874356104-WNcyNwdK8B.png?width=1200)
上画像は過去5年分の過去問テーマ分析です。
午後IIは2問中1問を選択します。
自分にとって相性のよいものを選択しましょう。
午後IIの出題予想ポイントは次の通りです。
■午後II出題予想ポイント■
1. "変化や不確かさへの対応力"を問う出題がありそう
2. オーソドックスなQCDに関する出題があるかも
順に説明します。
3-1. "変化や不確かさへの対応力"を問う出題がありそう
午前IIや午後Iの予想の時にも触れましたが、令和4年次にIPAシラバスが変わっているので、"変化や不確かさへの対応力"を問う問題が狙われそうです。
令和4年度にもすでに出ましたが、令和6年にも「修整」という形で、変化への対応力が問われました。
採点基準もまだ整っていないことが想定されるので、自分の経験に自信があれば多少の体裁が失われていたとしてもするりと合格できる狙い目かもしれません。
IPAシラバスの分析も合わせてしておくとよいでしょう。
3-2. オーソドックスなQCDに関する出題があるかも
昨年は出題されませんでしたが、オーソドックスなQCD(品質・コスト・納期)に関わる出題もあるかもしれません。
PMBOK の知識エリアでいっても、コスト管理・納期管理・品質管理あたりが出題されるのではないでしょうか? その根拠は大きく分けて2つあります。
2問中1問はアジャイル系が出題されるので、想定していない受験者を救済するため
アジャイル系はチーム管理・コミュニケーション管理・ステークホルダ管理の色彩が濃いので、もう1問はそれ以外が出る
旧PMBOKの知識エリアで言うと、チーム管理・コミュニケーション管理・ステークホルダ管理は頻出テーマでした。
これらが出ないとすると、次に頻出である納期管理・コスト管理・品質管理あたりが出ることが考えられます。
■過去問対策記事のご紹介■
・令和4年 秋問1 「事業環境の変化への対応」
・令和3年 秋問1 「チーム内の対立の解消」
おわりに
いかがだったでしょうか?
プロジェクトマネージャーを受験予定で、どのように対策を進めればよいかの考え方の一助となれば幸いです。
本noteでは、高度情報処理試験の、合格に向けたサポート記事を充実していきます。
それでは、ともに頑張りましょう。