酵素反応速度論 問題総まとめ
酵素反応の速度論を学ぶにあたって、ミカエリス・メンテン式の理解は重要です。
今回はミカエリス・メンテン式に関する問題パターンをまとめてみました。
ミカエリス・メンテン式に関する詳しい説明は、Wikipediaに詳しく書かれてあります。
ミカエリス・メンテン、英語では"Michaelis-Menten"
Q 化学反応式の記号は何を表すか
英語の頭文字で覚えましょう。
E 酵素(Enzyme)
S 基質(Substrate)
P 反応産物(Product)
I 阻害剤(Inhibitor)
ES 酵素-基質複合体
EI 酵素-阻害剤複合体
ESI 三重複合体
Q Michaelis-Menten式導出
阻害剤がない場合のMichaelis-Menten式の導出せよ。
導出する際のポイント
・酵素基質複合体ESの速度一定(濃度を時間で微分した値が0)
・酵素Eに関する物質収支の式
・求める反応速度は反応産物Pの生成速度
・k-1とk1書いている途中で混同しがちなので注意
・最後KmとVmaxとおいたら導出完了
導出なしにいきなりミカエリス定数Kmと最大反応速度Vmax、基質濃度を用いて表せと聞かれる場合もある。
Q Lineweaver-Burkプロット解析
導出されたミカエリス・メンテン式からLineweaver-Burkプロット解析を用いてミカエリス定数Kmと最大反応速度Vmaxを計算せよ。
また、Lineweaver-Burkプロット解析による方法を示せ。
Q Michaelis定数の意味
酵素量に対して基質が飽和して最大の反応速度が得られる濃度の最小値の半分の濃度の値.酵素と基質の親和性の指標となる酵素学的に重要な数値
Q 反応速度を計算
与えられた条件で反応速度を計算する際は、単位に気を付けて計算しましょう。
↓以下から阻害剤が含まれる大学レベルの問題
Q 阻害剤がある場合のMichaelis-Menten式導出
記入中