3Dプリンター活用技術検定について
3Dプリンター活用技術検定とは
3Dプリンター活用技術検定とは、3DCAD利用技術者検定にもでてくる、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が主催している資格検定試験です。2017年からスタートしたばかりの新しい認定試験で、既に3Dプリンターを扱っているエンジニアや、これから利用したい人、興味がある人を対象に、造形方法や工程、CADデータの取り扱いなどの知識を評価します。
3Dデータに関する知識と技術が、今後さまざまな分野で必要だと予測されるなか、国内では扱う人材が不足しているのが現状です。この認定試験を通して、3Dプリンターの正しい知識と活用技術の水準を高めることができます。
3Dプリンター活用技術検定のメリット
検定用の学習をすることで、自分が使ったことのない造形方法の工程や後処理、材料、その特性など幅広い知識を身につけることができます。3Dプリンター業界(装置、材料、ソフトウェアなど)の市場規模は、今後、大きく拡大すると予想されています。しかし国内では、幅広い知識と技術を活用できる人材がまだまだ不足しています。この業界に興味ある人なら「3Dプリンター活用技術検定」を持っておいて損はないでしょう。
受験対象者
申し込みをすれば誰でも受験することができます。ただし、基本的には下記のように、既に3Dプリンターを使っているエンジニアや、これから導入しようとしている企業人、就職予定の学生などが対象になります。
3DCADエンジニア 企業における3Dプリンター導入を担当する人 製造・建設・建築・設計・医療などに携わるエンジニア 製造業へ就職を希望する学生 個人的に3Dプリンターに興味のある人
試験受験料
8,000円とペーパー試験の割には高かったです、、、
試験の開催頻度
年2回行われており、前期(9月頃)と後期(2月頃)です。申し込みは試験実施日の約3カ月前から始まり、1カ月前に締め切られます。合否は検定試験後から約6週間後に、Webサイトで発表される流れです。
試験会場について
2019年現在、札幌市、仙台市、東京23区、名古屋市、大阪市、福岡市の全国6都市で実施されています。企業が団体で申し込みをする場合は、別途会場が用意されます。
試験会場が少ないことがデメリットです。
実際の試験会場の雰囲気や年齢層
僕が大阪で受験したときは、全体で60人ほどでして、ほとんどが男性で30代から60代の人まで幅広く受験されていました。一部僕のような学生の型や主婦とみられる方もいました。
試験内容と出題形式について
・全問マークシート形式を採用
・試験時間60分間
・真偽方式と多肢選択の合計60問
・問題構成
第1題 2択の正誤問題で12問
第2題 3択の選択問題で12問
第3題 語群のある穴埋め問題で36問。
合計60問 合格ボーダーは42問(70%)になります。
・試験内容
「3Dプリントのメリット」「3Dプリンターの仕組みとプロセス」「3Dプリンターの活用」の3つの構成に分かれて出題されます。
合格基準と難易度について
ACSPが主催している資格試験は以下のように全体で70%、分野ごとに50%以上の場合が多いです。「3Dプリンターのメリット」「3Dプリンターの仕組みとプロセス」「3Dプリンターの活用」の項目ごとの正解率が50%以上、総合的な正解率が70%以上になります。
2つの項目の正解率が80%であっても、3つめの項目の正解率が40%であれば不合格になります!なので総合的に学習する必要があります。
他のサイトでは易しいと書かれていますが、2020年9月に受験した感想ですと3Dプリンターを使用したことがない人にとって普通ぐらいに感じました。
特に僕のように3Dプリンターを当時触ったことがない状態で、公式ガイドブックだけで受験すると易しくは感じないと思います。
検定ではガイドブック全体から幅広く出題される傾向にあります。試験対策は公式ガイドブック1冊を熟読しましょう。3Dプリンターを日常的に使っているならば、公式ガイドブックを2回ほど読破すれば十分合格が狙えると思います。
受験時の私の3Dプリンターに関する知識量
3Dプリンターは使ったことがありません。
3DCADの準1級は取得していましたが、3Dプリンターの話とは別物でした。
私の合否結果
合格でした!初めは自信ありましたが、帰りの電車で答え合わせをしていると意外とミスが多いことに気づいて不安でしたがなんとか合格できました。
合格するとこんなカードが届きます!
合格率について
平成29年度後期試験(平成30年2月18日実施)応募者:142名
受験者数 132名 合格者数 124名 合格率 93.9%(昔はほぼ合格!)
※参考データ
・平成29年度前期試験(平成29年9月10日実施)応募者:137名
受験者数 120名 合格者数 107名 合格率 89.2%
・平成28年度後期試験(平成29年2月12日実施)応募者:306名
受験者数 284名 合格者数 244名 合格率 85.9%
現在は大体70%から80%と思われます。
勉強方法について
公式のガイドブックを使うのがおすすめです。
3Dプリンターの関連書籍は他にもありますが、公式ガイドブックは基礎知識が網羅されており、理解しやすいように解説してあると評判です。実際の試験もガイドブックの章に沿って出題されるので、このテキスト1冊をしっかり学習することが検定試験に合格するポイントと言えるでしょう。
最後に
最後まで目を通していただきありがとうございました!
1人でも多くの人に3Dプリンターを知ってもらえると嬉しいです。
公式ガイドブックを基に僕が作成した練習問題を公開しています。
ぜひご活用ください!