医学部の地域枠とは何か？メリットとデメリットは？
みなさんこんにちは。医学部専門塾講師の吉野と申します。
今回は、医学部に比較的低い点数でも合格することができる「地域枠」に関して、絶対に押さえておきたい事柄をまとめました。
一般枠よりも低い点数で合格でき、実質学費が0円である分、条件があります。
地域枠を考えている人は、必ず抑えるようにしましょう。
地域枠とは
医学部の地域枠選抜は、地方の医療の衰退を防止することを目的として導入された制度です。ダイレクトに述べると、実質学費0円 & 医学部入学時の点数を引き下げる代わりに、地方で活躍してもらうことが目的なわけです。
以下、抑えるべきポイントをお伝えします。
📌合格者が特定の地域や診療科で診療することを条件として、一般枠と比べ低い点数で合格できる「地域枠」を大学が設ける
📌都道府県もしくは大学は、合格者に対して奨学金を貸与
📌さらに、都道府県が定める地域で一定期間従事すれば、奨学金の返還義務はなくなる（一部例外あり）
メリット
メリットは３つあります。
✅一般枠と比べ低い点数で合格できる
✅奨学金がもらえる
✅要件を満たせば、奨学金が免除。実質学費0円
医学部は難関、学費が高いのは言うまでもありません。
この壁を一気に乗り越えることができるため、活用しない手はありません。
さらに、医師免許取得後に都道府県の特定病院（公的病院、都道府県立、市町村立、へき地診療所）や産婦人科・小児科などの医師不足が深刻な診療科に6~12年間（9年間が多い)従事することで、奨学金がなんと免除されます！！！！！！！
しかし、メリットだけではないのが肝心です。以下のデメリットに必ず目を通しましょう。
デメリット
デメリットはシンプルです。
✅要件を満たさない場合、奨学金の返済・違約金等が必要
✅地域枠を抜けた場合、ブラックリストに入る
✅合格時には入学確約をしなければならない
上記の、長期間従事するという要件を満たさなければ、一部例外を除いて、貸与された奨学金に利子をつけての返済が必要であることです。
その利子も離脱を防ぐため10%前後と非常に高く設定されています。
さらに、一括返済であるケースが多いです。
中には800万円ほどの違約金を払う大学もありますので、十分に気をつけてください。
さらに、地域枠を抜けた場合にブラックリストに入り、医師としての就職が厳しくなるケースもあります。
また、合格した際には入学することが義務付けられている場合がほとんどです。つまり地域枠を受けること=第１志望 となります。
※地域出身者枠というのもある
地域枠は基本誰でも受けられますが、中には「地域出身者枠」という、地元出身の学生しか受けられない枠もあります。
地元出身者は卒業後にも地元で働くケースが多いです。
そのため、その地域の高校などの出身者を対象とした枠があるわけです。
このような枠があり、その大学がある都道府県出身者なら、是非とも検討してみてください。
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以上、医学部専門塾講師吉野でした！
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