ボルネオ島のキナバル山に登ってみた4〜2日目〜
登頂アタック
午前2時起床。
夕飯?夜食?朝ごはん?
設定はわからないけど、まずは食事を済ませます。
食べ終わって外に出ると、ガイドが待っていました。
全員いることを確認し、出発です。
真っ暗な中を、ヘッドライトをつけた行列が一列に山を登ります。
まるでホタルみたいです。
ラバンラタから頂上までは通常4時間ほどの時間で、6時半前後の日の出が見られるように出発が設定されてます。
休憩場所もないので、自分のペースで休むか一気に登るかの2択です。
3時間経過
途中まではペースについていけましたが、3時間ほど登ると足が前に出ていかない!
実は登山1ヶ月前にひどい捻挫をしてました。
子どもの忘れ物を取りに草むらに入ったところ、穴が!!
Bukit Padangでの練習もペースが上がってきたところで、まさかの捻挫。
トレーニングは全て中止になり、即フィジオ に行き、腫れ上がった足にテーピングをしてもらいました。
2時間おきに10分冷やすという指示を忠実に守り、毎週通院。
サポーターも買ってなんとか登ってきたのですが。
おまけに酸素が薄いので、脳の命令が届いてないことを実感するほど、歩幅が狭い。
1人ならへこたれていたかも知れませんが、前を歩く友人と、最後を歩いていた私に付いているガイドのお陰で、なんとか登り続けました。
最終チェックポイント
「おお!ここが頂上か!頑張った!」と思ったところは、最終チェックポイントでした。
ここで、自分の名前のチェックをします。
登山前にもらったネームカードが必要になります。
ここを通り過ぎると登頂証明がカラーなんですよ。
ラバンラタまでだと、白黒の登頂証明になります。
ただし、悪天候の場合、最後チェックポイントが閉じられてることもあります。
その場合、どんなに自分が登れても元気でも登頂までは行けません。
証明も白黒になってしまいます。
コタキナバルに住んでいると、悪天候で登頂アタックができなかった人、高山病で下山を余儀なくされた人、様々な人に出会います。
はるか遠くからわざわざ登りに来て、登頂できなかった人たちもきっとたくさんいるんでしょうね。
しかし、この時の心境は、そんな人のことまで考えられません。
「ここを頂上にしちゃえばいいじゃん」
と、本気で思ってました 笑
最後の試練
登っても登っても続く石道。
空も白みかけて来ました。
ゴールが見えないので、気力も無くなって来ます。
「あそこまでいくよ」
そう教えられた時には、すでに陽が昇っていました。
登頂を果たして下山してくる人もチラホラいます。
日本人夫婦とすれ違いました。
「いやー、すごいところまで来ちゃったなぁ」
本当です。
登山が初めてなので、他の山は分かりませんが、世界遺産になっただけの山です。
すごい景色です。
ふと振り向くと、麓の町の灯りが見えました。
この辺りはクンダサン、あっちはラナウ、するとその先はポーリン?
ラナウはキナバル公園から車で1時間、ポーリンは1時間半かかる町です。
そんなところが見渡せる高さまで登って来たことに、今更ながら驚きました。
これを登れば頂上!
ロープを伝いながら岩場に足をかけて登ります。
なんだって最後にこんな試練があるのだ?
キナバル山は4095mと言われてます。
どこのサイトを見ても大抵そう書かれてます。
でも、最後のこの0.2mを登らないと頂上ではないんです。
陽が昇りきった7時半、1番早かった友人から1時間遅れて、全員登頂成功しました。
頂上の日の出
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