Miloのある生活
1973年に日本で発売されたミロ。
歳がバレますが同い年なので、子どものころ、必ず家にあったのがミロです。
少し前その時期、私は日本にいませんでしたが、日本で「ミロ活」とかがさかんになって、売り切れ続出だったそうですね。
でも実は、東南アジアでは日本の比にならないほど飲まれているんですよ。
世界のマイロ
マイロってなんじゃ?
と思われたかと思いますが、一部の東南アジアでは「ミロ」のことを「マイロ」と呼びます。
そもそも、ミロってどこからつけた名前なのか?
調べてみたところ、古代ギリシャのアスリートである「ミロン」からとったようです。
アスリートって陸上かな、と思ったら、どうやらレスリングのよう。
ミロはドイツ語発音のようで、英語ではマイロゥになるのだそうです。
※ちなみに、上の写真はイメージです。マイロンの銅像かどうかは定かではありません。
余談ですが、同僚のフィリピン人も「マイロ」と言います。
同じく同僚のガーナ人は「そんな読み方ありえない」と鼻で笑ってました。
同じマレーシアでもボルネオ島では「マイロ」ですが、半島に行って注文したら通じませんでした。
でも、ミロじゃなくてマイロと言われたら飲みたくなるほど、「マイロ」の方が生活に密着してしまった感じです。
ミロ歴史
ミロが生まれたのはオーストラリア、1934年のことです。
その頃の世界情勢というと、第一次大戦の影響で起こった世界経済恐慌の最中でした。貧しく低栄養だった子どもたちのために開発されたのが、このミロなのです!
科学者トーマス・メインによってつくられました。
鉄分やカルシウムなど全部で8種の栄養素が含まれています。
日本だと子ども向け飲料のイメージがありますが、中南米や東アジア、東南アジアでは、大人にも人気が高いんです。
ちなみに、中国語では「美祿」と書くのですが、マックにもメニューがあった記憶があります。
日本のミロ
♪みどりの大地から M I L O ミロ
明日に向かって~のびのびざかりの~ミロ!♫
というCMを毎日見ていましたが、
ミロのCMを調べてみたら、すごくたくさんあったんですね。
あれだけ飲んでいたミロですが、気が付くと日本のスーパーで手にする事がなくなりました。
コップ1杯のミロに牛乳を入れて飲むと、なんと164kcalもあるそうなんです。
高度経済成長を迎え、豊かになった日本の子どもにはカロリー過多になってきたのでしょうか。
ちなみに、日本で売られているミロはシンガポール工場で作られているようです。
ミロ活が流行った2020年~2021年は、パンデミックの最中で、フライト本数も激減。
シンガポールは外国人労働者のクラスターが絶えず、かなり厳しい外出禁止条例を敷いていた時期が何度かあったと記憶しています。
ミロ品切れになった要因の1つなんでしょうね。
という事で、ミロが体に良い、悪いではなく、接種カロリーや必要な栄養素をきちんと把握して考えて飲むのが必要なんだと思いますよ。
ちなみに、マレーシアのマイロは粉に砂糖が入っていました。
相当なカロリーだと想像します。
マレーシアでミロに再会
ミロの存在すら忘れていたころ、マレーシアでその存在を思い出すことになりました。
写真のように、どこのショッピングモールに行ってもミロの行列・山積みなんです。
陳列棚がまるごとミロだったことも。
粉末飲料だけではありません。
お砂糖と粉末ミルクが入ってる3in1のスティックタイプのもの。
そもそも、マレーシアの粉末ミロは何も書いてなくても日本のものより甘いんですけど・・・
コンビニの冷蔵庫にも必ずあるのがマイロ。
種類も豊富です。
いつか飲み比べしてみようかしら・・・
余談ですが、ミロに限らずカン飲料には必ずストローがついてくるのがマレーシア。
ネズミ等々が歩き回っている可能性があるので、直接口をつけるのは避けるようです。
プルトップも今や日本では目にしない、全部はずれるタイプ。
指にはめて飲みましょう。
手は切らないようにきをつけてくださいね。
そして我が子が大好きでバリバリたべていたのがこちら。
箱入りだけではなく、小袋にはいったものがRM2.5(70円くらい?)で
売っていて、下手なお菓子あげるよりはよかったのかな?
Kedaiのミロ
kedaiというのは、マレーシアのローカルフードショップ。
厨房はきちんとありますが、簡単にいうと屋台みたいなお店ですかね。
マレー系、インド系のローカル店なら100%といってもいいくらいメニューにあります。
なんならメニューになくても注文できることも。
のみものじゃありませんが、ロティ(薄く焼いたパン)に載せた「ロティマイロ」なるものがあります。
我が子は大好きでよく頼んでましたが、どうやって作るのか覗いてみると、、、
焼いたロティにミロの粉をふりかけて包む、という凄技でした。
さて、飲み物の注文の話に戻ります。
粉末のミロをお湯に溶かして出すので、Hot /Coldがありますが 熱湯で出てくるミロとそのあっついミロに氷を入れた生ぬるいミロの2択になることが多いです。
冷たいミロが欲しかったら、スーパーなどで冷蔵庫に入ってるパックのものを探しましょう。
さて。熱湯で溶かすミロですが、ガラスのコップにかなりの量を入れているため、溶け切ってない事がほとんど。
マレーシア育ちの次男は、この塊をスプーンですくって食べるんです。
これをSNSでシェアしたところ、友だちのお子さんから
「え、マイロはこの塊を食べるのがおいしいんじゃないの?」との返答が。日本で一緒に働いてるフィリピン人も同じことを言っていたので、保育園でも毎日そうやっていたのであろうことが判明しました。家で作る時は塊がなくなるまでかき混ぜていたので知らなかった~
ミロの塊でおどろく事なかれ
マレーシアのメニューには「ダイナソーマイロ(ミロ?)」というのが
あるのです。
それがこちら
ミロの上にミロの粉をふりかけるという、ミロ好きにはたまらない一品。
機会があったらチャレンジしてみましょう。
水やお茶系の飲み物をもう1つ注文しておくのがいいと思います。
マイロトラック
世界のミロはスポーツの試合になると、トラックで来てくれます。
なんと、小さいですが紙コップで無料提供してくれるんです。
長蛇の列がいつもできるのが、このトラックの前です。
それもそのはず。
ミロはハラル認証をとり、マレーシア法人の会社もあるようです。
だからマレーシアに工場があるんですね。
紙パックのミロは気持ち味が薄い感じがするのですが、
マイロトラックのミロは絶品!
いつも長蛇の列です。
どこかで出会ったら並んでみてください。
上の写真はある空手の試合の優勝賞品です。
1位800g 2位500g 3位150g
2人の子どもが形・組手の両方で優勝した子どもたちは両手にミロを抱えて帰宅。我が家に800gのミロが4パック、合計3200gのミロが家にあったことがあります。
ミロが流通している国ってどこ?
ミロが売られている国が気になって調べてみました。
主な国は
カナダ
アメリカ
メキシコ
ブラジル
イギリス
ドイツ
フランス
フィリピン
中国
台湾香港
日本
シンガポール
マレーシア
インドネシア
タイ
ベトナム
ニュージーランド
ジャマイカ
ガイアナ
トリニダード・ドバコ
チリ
コロンビア
ペルー
ナイジェリア
ケニア
ガーナ
パプアニューギニア
南アフリカ
スリランカ
シリア
いろんな国のマイロ比べをしながら旅行するのも面白ですね。